四十肩とは?原因や症状、動かして良いのかなど治療法や対策を解説

四十肩とは?原因や症状、動かして良いのかなど治療法や対策を解説
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四十肩という症状があります。

聞いたことがあるという方も多いのではないでしょうか。では、そんな四十肩ですが原因や具体的にはどういう症状が見られるのでしょうか。

また、実際になってしまったら肩を動かした方が良いのかそれとも動かさない方が良いのかどちらでしょうか?

聞いたことがあっても具体的にはちょっと分からないという方も多い四十肩について原因や症状、そして治療法やその他対策などについてわかりやすく解説します。

1 四十肩とは?

四十肩とは?

まずは四十肩とはどういう症状なのかについて解説します。

四十肩とは正式には肩関節周囲炎と言います。肩の関節周りにはいろいろな筋肉や腱、さらに滑液包(かつえきほう)と呼ばれる動きをスムーズにするための水分が入った袋状の組織などがあります。

そして、それらに炎症が起こることで痛みが出る症状のことを肩関節周囲炎と言います。

四十肩と呼ぶのは一般的に40代以降の中高年に多く見られる症状であることから付けられた俗称です。

2 四十肩の原因は何?

四十肩の原因は?

四十肩の原因は何か?ということについて解説していきます。

2-1 明確な原因はまだ分かっていない

なぜ四十肩になってしまうのか?という意味での原因はまだはっきりと分かっていません。

加齢により筋肉や腱が縮んでしまうといった直接的な原因もあれば、ストレスやホルモンバランスの変化といった間接的な原因も考えられます。

2-2 症状を引き起こしている原因はこれ

なぜ四十肩になるのか?という原因ははっきりしていませんが、四十肩の症状を引き起こす原因ははっきりしているものもあります。

  • 筋肉や腱の拘縮
  • 炎症
  • 石灰沈着
  • 筋肉に出来たトリガーポイントによる筋膜性疼痛

2-2-1 筋肉や腱の拘縮

肩周りには複数の筋肉や腱があります。そのため、肩は複雑な動きが可能になっています。ただ、それらが拘縮といって簡単に言うと固まってしまった状態になると痛みや可動域制限などの症状が出ます。

2-2-2 炎症

また、筋肉や腱、滑液包といった肩関節の周りの組織に炎症が起きるとズキズキと疼く痛みの原因になります。

炎症が起きている場合は夜間痛といって夜寝ている時にズキズキと痛む特徴があります。

2-2-3 石灰沈着

拘縮や炎症以外にも石灰沈着といって肩関節にカルシウムが溜ってしまうことも症状を引き起こす原因の1つとして考えられます。

2-2-4 筋肉に出来たトリガーポイントによる筋膜性疼痛

四十肩の症状を引き起こしている原因として最も多いのがこのトリガーポイントによる筋膜性疼痛です。

筋肉は固まってしまうとトリガーポイントと呼ばれる痛みの元になる部分が出来ます。そしてこのトリガーポイントが原因で痛みや動きの悪さなどの症状が起こるのです。

3 四十肩になりやすいのはどんな人?

四十肩になりやすいのはどんな人?

四十肩になりやすいのはどんな人かについて説明します。

3-1 男性と女性で多いのはどっち?

男性と女性で比較して四十肩になりやすいのはどちらが多いかというと、実はあまり大きな差はありません。

ですが、傾向としてはどちらかと言うと女性の方が多いです。

3-2 年齢は?

四十肩になりやすい年齢は今更かもしれませんが、名前のとおり40代以降が多いです。また、50代だと五十肩という呼び方をします。

四十肩、五十肩という名称だからといってそれ以降の年齢の方にはいないのかというとそんなことはありません。

年代的に40代~50代の中高年層に多いためこう呼ばれているということですね。

3-3 四十肩になりやすいのは利き腕か?それとも反対側か?

四十肩になりやすいのは利き腕か?それとも反対側かどちらが多いのでしょうか?

明確な違いというのは実はありません。ただ逆に考えると、利き腕がなることもあるし、利き腕ではないからといって四十肩にならないとは言えません。

どちらもなる可能性はあるということですね。

3-4 スポーツをしていると四十肩になりやすい?

肩を使うスポーツをしていると四十肩になりやすいようなイメージがあるかもしれません。

ですが、これも決してそうだとは言えません。スポーツにより肩を痛める(腱板炎など)ことはあるかもしれませんが、肩を使うスポーツをしているから四十肩になりやすいということはありません。

ただ、肩の怪我を繰り返していると年齢に伴い四十肩になることはあるかもしれませんね。

3-5 デスクワークと力仕事どっちが四十肩になりやすい?

デスクワークをしている方と、力仕事をしている方ではどちらが四十肩になりやすいでしょうか?

力仕事をしている方の方が何となく四十肩になりやすいイメージがあるかもしれません。ですが、これも一概にどちらがなりやすいということはありません。

デスクワークの方でも力仕事の方でも四十肩になることはあります。つまり、仕事の内容よりもその他の要因の方が影響が大きいということですね。

4 四十肩でよくある症状は何?

四十肩の症状

四十肩になった場合に比較的よく見られる代表的な症状について解説します。

4-1 痛み

四十肩の主な症状には痛みがあります。

痛みには2パターンあります。

  1. 安静時痛
  2. 動かした時の痛み

4-1-1 安静時痛

安静時痛というのは何もしていなくてもズキズキと疼くように痛む症状のことを言います。

特に夜間痛といって、夜寝ている時に寝返りをしたり肩を動かしたわけではなくてもズキズキと疼く痛みで目が覚めてしまうこともあります。

4-1-2 動かした時の痛み

もう1つは動作に伴う痛みで、腕を上げたり肩を回そうとした時にズキンと強く痛む症状です。

どういう動作で痛みが出やすいかを挙げてみます。

  • 結髪動作
  • 結帯動作
  • 腕を前、真横、後ろに挙げる

結髪動作というのは、女性が髪を結ぶような動作です。男性なら頭を洗う時の動作と言えば分かりやすいでしょうか。四十肩になるとこういう動作時に痛むことがあります。

結帯動作というのは、ベルトをズボンに通す動作です。手を後ろに回すと言えばイメージ出来るでしょうか。腕を後ろに回す動作でも痛みが出ることが多くなります。

また、腕を前、真横、後ろに挙げようとした時でも痛みが出やすくなります。

4-2 可動域制限

四十肩になると可動域制限といって肩を十分に動かせなくなります。

例えば、高いところにあるものを取ろうとした時に、十分腕を挙げることが出来ないという状態です。

 

可動域制限の出やすい動作を写真で紹介します。

腕を前に上げる

腕を前に上げる動作

腕を真横に上げる動作

腕を真横に上げる動作

腕を後ろに回す動作

腕を後ろに回す動作

髪を触る動作

髪を触る動作

反対側の肩を触る動作

反対側の肩を触る動作

四十肩になると可動域制限が出やすいのは上記のような動作です。

4-3 痛みと可動域制限が同時に起こる

四十肩になると痛みと可動域制限が同時に出るようになります。

つまり、腕を上げようとした時に痛くて途中までしか上げられないといった状態です。

こうなると、日常生活で例えば朝髪を整える動作が出来ない、シャツやスーツを着る、洗濯物を干すなどいろいろな場面で痛みと可動域制限のため困ることが増えてしまいます。

5 四十肩と肩こりは違うの?

四十肩と肩こりの違い

肩が痛くなるのが四十肩の症状の1つですが、四十肩と肩こりってどこが違うの?と思った方もいるかもしれませんので解説します。

5-1 四十肩と肩こりは別もの

四十肩と肩こりは全く別ものと思って下さい。

どう違うのかというと、肩こりは首や肩周りの筋肉が凝っている状態ですが、四十肩はそれよりもさらにひどい状態です。

肩こりも十分つらい症状だと思いますが、四十肩の痛みはもっと強烈な場合が多々あるということですね。

5-2 四十肩と似た症状の病気

四十肩と似たような症状を出す病気がありますので解説を加えておきます。

5-2-1 腱板炎(けんばんえん)

腱板とは、肩周りにある筋肉のことと思って下さい(棘上筋、棘下筋、小円筋、肩甲下筋で構成される)。これらが怪我などの外傷により損傷したり炎症を起こすと痛みが出ます。

四十肩との違いは拘縮(可動域制限)があるかどうかです。

5-2-2 腱板断裂

腱板断裂とは腱板を構成している筋肉が上腕骨につく部分で腱が切れてしまう状態のことを言います。

動作に伴って痛みが出たり、夜間痛も見られるため四十肩と非常によく似ています。MRIの検査で判断が出来ますので整形外科等を受診するのが良いですね。

5-2-3 心筋梗塞

心筋梗塞の痛みを肩に感じる場合があります。

この場合、痛みはあるけれども肩を動かすことは全く問題なく出来るというような場合です。正確な判断は難しいですからもともと心臓に疾患がある場合は特にですが病院を受診しましょう。

6 四十肩は動かした方が良いのか?動かさない方が良いのか?

四十肩は動かした方が良いのか?動かさない方が良いのか?

四十肩になると可動域制限が出ますが、この場合動かした方が良いのでしょうか?それとも動かさない方が良いのでしょうか?

これについては迷うかと思いますが、動かして良い段階と動かしてはいけない段階があります。まずは四十肩の程度別の段階について解説します。

6-1 四十肩の段階

四十肩には症状の程度に応じて段階があります。そして肩を動かして良いかどうかもその段階で決まります。

では、具体的にどういう段階があるのかについて解説していきます。

6-1-1 急性期(最も痛みが強い時期)

四十肩の急性期は最も痛みが強い時期です。

動作に伴う痛み、そして可動域制限もかなり強いです。また、夜間痛もひどい場合が多いのもこの時期の特徴です。

四十肩の急性期はできる限り安静が必要です。

6-1-2 慢性期(拘縮期)

四十肩の慢性期(拘縮期)は、急性期ほど強い痛みではないけれど痛みがあり、さらに可動域制限がまだまだある時期です。

痛みが治まってきても、肩を動かそうとするとロックしてしまったように動かないという状況がしばらく続きます。

つまり、痛みはあまりないが腕が上がらないという状態。

四十肩の慢性期(拘縮期)は無理に動かそうとせず少しずつならしていくようにすることが大事です。

6-1-3 回復期

四十肩の回復期は、痛みもかなり治まりそして可動域制限もかなりなくなって肩を動かしやすくなっている状態です。

腕を上げると痛みがあったり途中までしか上げることが出来なかった状態が、ほとんど上まで上げることが出来るようになっているのが回復期です。

四十肩の回復期は肩を動かしても良い状態です。ただし、まだ完全ではないのでやり過ぎないようにすることが大事です。

6-2 肩を動かす時の注意点

四十肩で回復期に入れば肩を動かしても構いませんが、気をつけるべきことは一気にたくさんやり過ぎないということです。

どういう動かし方が良いのかというと、動きの悪い方向へ少しずつ動かしていき可動範囲を広げていくという方法が良いです。

四十肩の体操としてはアイロン体操(コッドマン体操/振り子体操)があります。

この体操は悪くはありませんが、慢性期(拘縮期)に軽く行う程度の体操です。

ですから、回復期に入ったらもう少し可動範囲を広げるためにも大きく動かすのが良いですね。

7 四十肩は放っておけば良くなる?

四十肩になっても何もせず放っておけば良くなるという意見がありますが本当なのでしょうか?

これは確かにそういう方もいますので間違いではありません。

ですが、放っておいて四十肩の症状が治まるには1年~2年程度はかかるでしょう。場合によっては多少は早いかもしれませんが、もっとかかることもあります。

1年~2年間あの痛みに耐えることが出来る方は少ないでしょうし、その間いつ良くなるのかという不安とも戦わなくてはいけません。

また、放っておけば必ず完全によくなるという保証はありません。むしろ何らかの症状が残ってしまう可能性の方が高いです。

四十肩かなと思ったら早めに医療機関を受診しましょう。

8 病院で行われる四十肩の治療

薬

病院で行われることが多い四十肩に対する治療をいくつか挙げてみます。

8-1 投薬(薬物療法)

投薬は四十肩の急性期で痛みの強い時にいわゆる痛み止めが処方されることが多いです。

NSAIDs(非ステロイド性消炎鎮痛剤)といって、いわゆる炎症による夜間痛の治療のために処方されます。

8-2 物理療法

ホットパックや温熱療法、超音波療法などで筋肉を緩めることと目的に行われます。四十肩で慢性期(拘縮期)の段階になったらこういった物理療法が行われることが多いです。

8-3 運動療法

四十肩の慢性期(拘縮期)で痛みも比較的治まってきている状態や、回復期になっている時に行われるのが運動療法です。

いわゆる肩を動かして可動範囲を広くするために行われます。

8-4 手術

四十肩で手術になることはそれほど多くありませんが必要と医師が判断した場合は手術が行われます。

関節包という組織が癒着してしまっている場合に、それをはがすことを目的に行われます。そして、手術後はリハビリが重要になります。

9 筋膜性疼痛の四十肩にはトリガーポイント鍼療法

トリガーポイント鍼療法

四十肩の症状を引き起こす原因として、筋肉が固まってしまった結果トリガーポイントと呼ばれる痛みの元になる部分が形成されるということはすでにお伝えしました。

そして、こういったトリガーポイントが原因の痛みは筋膜性疼痛症候群といいます。

筋膜性疼痛症候群で痛みがあるとか、可動域制限がある場合には筋肉に鍼をするトリガーポイント鍼療法という対策があります。

ツボではなく筋肉に出来た痛みの元であるトリガーポイントを鍼で直接刺激する方法です。トリガーポイント鍼療法では、急性期の四十肩からでも施術を行うことが可能です。

まとめ

  • 四十肩とは肩関節周囲炎のことで、なぜ四十肩になるかという原因はまだはっきりと分かっていない
  • 四十肩の症状を引き起こす原因には加齢や筋膜性疼痛症候群などが考えられる
  • 四十肩で肩を積極的に動かして良いのは回復期でそれ以外の時は無理に動かさないようにすることが大事

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