変形性股関節症になり股関節が痛む。
歩いたり、たったままや座ったままでいると痛くなる。こういう時、多くの方は何らかの治療を受けていると思います。そういう治療に加えて自分でも何かしたいと思っている方も多いのではないでしょうか。
そこで、股関節を使う運動をすれば良いのではないかなと思った方も多いでしょう。ただ、変形性股関節症で股関節が痛む時にやってはいけないエクササイズがあります。なぜかと言うと、続けることで股関節への負担が増え痛みがひどくなることが考えられるからです。
ではどういうことをやってはいけないのか?
今回は、変形性股関節症で股関節が痛む時にやってはいけないエクササイズについて解説をしますのでご参考ください。
それでは始めますね。
やってはいけないエクササイズ その1
変形性股関節症でやってはいけないエクササイズの1つ目は、写真のように横向きになった状態で足を真横に上げたり下げたりするエクササイズです。
これは一番やってはいけません。
なぜかと言うと、このエクササイズは股関節周りの股関節を動かす筋肉にとって一番負担がかかる運動だからです。これを頑張って続けてしまうと、いつかどこかのタイミングで痛みがひどくなることが考えられるのです。
変形性股関節症による股関節の痛みは骨の変形が原因と思われがち。ですが実際には、股関節周りの股関節を動かす筋肉が原因で痛みが出ていることも多くあります。筋肉が原因で痛みが出ている時にその筋肉を使って運動をするわけですから当然筋肉にとっては大きな負担になります。
だから、頑張って続けると痛みが悪化することがあるのです。
このエクササイズは良さそうに思えますよね。ですが、こういったことが理由でやってはいけないということになります。やるのであれば、痛みが良くなってからにするようにしてください。
これがまず1つ目。
やってはいけないエクササイズ その2
変形性股関節症でやってはいけないエクササイズの2つ目は足あげ腹筋です。
この運動も股関節への負担が大きいのでやってはいけません。特にそけい部が痛む方はやってはいけないと思ってください。なぜなら、足上げ腹筋をすることによってそけい部にある筋肉を使うことになるからです。
この運動も頑張って続けてしまうと、そけい部やその他の筋肉に負担がかかることになり痛みが悪化することが考えられます。だからやってはいけないということですね。
これが2つ目。
やってはいけないエクササイズ その3
変形性股関節症でやってはいけないエクササイズの3つ目は上記の写真の運動です。
こちらはお尻や股関節周り、そけい部に大きく負担がかかるのでやってはいけません。エクササイズとしては良い運動です。しかし、広い範囲の筋肉を動かすことになるので股関節への負担は大きいです。なので、続けるとやはり痛みがひどくなることがあるのでやってはいけないということ。
数回やる程度ならできると思いますし大きな問題もないでしょう。しかし、こういうエクササイズは何回何セットのような形でやりますよね。そして何日も継続することが大事。そうなると頑張って続ければ続けるほど股関節周りの筋肉にとっては負担がドンドン増えるということになります。
股関節周りを動かせば良いのではと思ってしまいがちですが、動かせば変形が良くなるわけではありません。そして、動かしたからといって痛みがおさまっていくわけでもありません。だからやってはいけないということですね。
これが3つ目。
やっても良いことは?
変形性股関節症で股関節が痛む時はエクササイズをしてはいけない。そういうことなら、何かやっても良いことはないのかなと思った方も多いと思います。
いわゆるセルフケアとしてはいろいろありますが、最も簡単でおすすめなのはストレッチということになります。なぜなら、変形性股関節症による股関節の痛みといっても先ほど触れたように筋肉が固まったことが原因の場合があるからです。
固まった筋肉が原因なので、その固まった筋肉をストレッチで伸ばしてゆるめてあげる。こういうことがたいさくになるわけですね。
具体的なストレッチ方法については動画で紹介していますのでご参考ください。
最後に
変形性股関節症による股関節が痛む時は運動して動かした方が良いと思う方は多いです。ですが、今回解説したように動かすことで痛みが増すことが多くあります。ですからまずは運動よりも筋肉の状態を良くすることから始めてみてくださいね。