腰の椎間板ヘルニアで痛む時にやっていいこと・ダメなこと①

マルバツ 腰の椎間板ヘルニア

腰の椎間板ヘルニアになり腰やお尻、足に痛みとしびれがある。

腰の椎間板ヘルニアとは、背骨の腰椎と呼ばれる部分で背骨と背骨の間にある椎間板から随核が飛び出すことにより神経を圧迫し痛みやしびれが出る状態のことを言います。

この椎間板ヘルニアですが、痛みやしびれはかなり強い場合もあり日常生活や仕事への影響も大きいです。そんな痛みやしびれが続くと当然誰でもつらいし不安にもなりますよね。

そんな腰の椎間板ヘルニアになった時、いわゆるセルフケアとして自分でも何かした方がいいかな?とか何かできることはないのかな?と思って試してみたことはありませんか?

セルフケア自体はもちろんいいことですよ。ただ、せっかく良いと思ってやっていることでも腰の椎間板ヘルニアになった時はやっていいこととやってはいけないことがあります。

やっていいことならもちろん続けてもらっても大丈夫。しかし、やってはいけないことをそうとは知らずに続けてしまうとどうなるか?これはもうお分かりですよね。痛みやしびれが悪化したり、長引くきっかけになってしまいかねません。

誰しも好んで痛みやしびれを悪化させたりはしませんよね。でも知らなければそうなってしまいます。ではいったい、どういうことならセルフケアとして取り組んでも良いのか?逆にどういうことならやってはいけないのか?について解説をしていきます。

こういうことは知っておけば避けることができる問題です。具体例を交えて解説をしていきますので今腰の椎間板ヘルニアでお困りの方はぜひご参考くださいね。

それでは始めます。

腹筋ローラー

腹筋ローラー

まず最初は腹筋ローラーです。

これどう思いますか?腰の椎間板ヘルニアになった時、やってもいいでしょうかそれともやってはいけないでしょうか?ちょっと考えてみてください。腰が痛い時は腹筋背筋をして鍛えたほうがいいといった意見もあります。腹筋ローラーはまさに腹筋をダイレクトに鍛える方法。

どうでしょうか?

正解は、やってはいけないです。

ではなぜやってはいけないのか?腹筋鍛えるのって良さそうに思えますよね。さらに腹筋ローラーならしっかり鍛えることができそうなのに。でもやっっぱりダメなんですね。その理由を解説していきますね。

腹筋ローラーをしてはいけない理由はいろいろありますが、大きな理由は腰やお尻の筋肉に負担がかかるからです。そもそも、腰の椎間板ヘルニアといっても神経圧迫ではなく腰やお尻の筋肉が固まって閉った結果痛みがでている場合があります。そんな時にこの腹筋ローラーで腹筋を鍛える動作は腰やお尻の筋肉にとっては負荷が大きいのです。

だからやってはいけない。

それにですね、そもそも腰の椎間板ヘルニアになって痛みがでてから腹筋ローラーを始めたからといってすぐに筋肉がつくわけではありません。さらに腹筋ローラーをしたからといって痛みやしびれが治まるわけでもありません。

じゃあなぜ腹筋を鍛えた方がいいと言われるのか?

これは単に都市伝説みたいなものです。根拠はありません。何となくそう言われてきてしまっただけと思ってください。筋トレ自体は良いことですよ。ただし健康な時にやるならです。健康な時に取り組んで筋肉や筋力をつける。それによって腰の椎間板ヘルニアのような病気にならないようにする。

それなら意味があります。

しかし、痛くなってから急に始めたところで腹筋ローラーを使った腹筋ができるとも限りません。できたとしても痛みやしびれが治まるわけでもない。つまり痛みやしびれにとっては意味がないということになるのです。

さらに筋肉に負荷がかかるので続けると痛みやしびれが悪化することも考えられます。他にもいろいろ理由はありますが、こういったことから考えても腹筋ローラーはやる必要はないし、やってはいけないということになるのです。

痛む側を下にして寝る

寝方

次は寝方についてです。

例えば腰の椎間板ヘルニアで右側が痛む場合、つまり右の腰やお尻、足に痛みがある場合に右側を下にして寝るということについてはどうでしょうか?これはやっても良いでしょうか?ダメでしょうか?

正解はやっても良いです。

ただし条件が1つあります。それは、楽であれば構わないということ。もう少し詳しく説明を続けていきますね。

通常右側に痛みがある時は、右側つまり痛い側が上になるようにして寝るほうが楽なことが多いです。理屈としてもそうですし、体感としても実際楽に感じる方がほとんど。

ですが人間の体のことなのでどうしても個人差が出てきてしまいます。なので必ず痛い側を上にしなければいけないということではありません。痛い側を下にすることで楽に感じるのであればそれが良いということになります。

むしろ理屈上は痛い側を上にしたほうが良いからといって、痛いのに我慢してそうする必要はありません。

ここで大事なポイントです。寝る時はどちらが上でも下でも構いません。また仰向けでもうつ伏せでも構いません。要するに楽であれば構わないし、どういう寝方をすれば楽かということを最優先すればそれで良いですよということ。

こう考えると、寝る時の向きや姿勢よりも、楽かどうかが大事ということがお分かりいただけたかと思います。楽かどうかで判断する。このことを覚えておいてくださいね。

腰を上げる腰痛体操

腰痛体操

さて、続いて腰痛体操はどうでしょうか。

腰痛体操といってもいろいろな種類がありますが、上記の写真のように仰向けの状態から腰を上げる体操についてどう思いますか?体操としてはそれほど無茶をしているようには見えませんし、腹筋ローラーほど力がいるようにも見えないですよね。どうでしょうか。やって良いか・ダメか、どちらだと思いますか?

正解は、やってはいけないです。

なんで?って思った方は多いかもしれませんね。そんなに無理な動きにも見えないし、負担が大きいわけでもなさそう。さらに言うと力が入っているわけでもなさそうだし。こう考えるとなぜいけないの?って思いますよね。でもダメなんです。理由を詳しく説明しますね。

この腰痛体操がなぜダメかというと、腰を上げる動作をする時に腰やお尻の筋肉に負担がかかるからです。もちろん、1回、2回やるだけなら問題ないです。しかしこういう体操は回数をこなしたり、腰を上げた状態で何秒か静止したりしますよね。それがダメということ。

軽い体操であったとしても、それを何度かくり返したり、何日も継続したりすると腰やお尻の筋肉にとっては負担になります。腰の椎間板ヘルニアと言っても、実は痛みの根本的な原因が筋肉が固まって締まったことにある方は多いです。

そんな筋肉に原因がある状態の時に、たとえ軽いとはいえこういう体操をくり返すとその痛みの原因になっている筋肉にとってはやはり負担なのです。

やったその日は問題がない方も多いでしょう。ですが繰り返し何日も取り組むことでいつかどこかのタイミングで痛みがひどくなることがあります。

それにですね、そもそもこういう体操をしたからといって痛みが治まるわけではありません。体操をしている時は少し楽になる方もいるでしょう。でもそれは一時的なもの。翌日になったらまた痛くなっているという方が多いはず。

そのため、やってはいけないということになるのです。

この記事では3つ紹介しましたが、他にもやって良いことやダメなことはあります。じゃあ何があるの?と思った方はこちらからどうぞ。

腰の椎間板ヘルニアで痛む時にやって良いこと・ダメなこと②

最後に

腰の椎間板ヘルニアになった時にやって良いこととダメなことを紹介しました。

実際にもしやってしまっていることがあるようなら、今日からで構いませんから止めてもらえればと思います。腰の椎間板ヘルニアになった場合、他にできることはたくさんあるのですから。

じゃあ何をすれば良いの?と思った方は、まずこちらのストレッチからどうぞ。

腰の椎間板ヘルニアでお困りならこちらもどうぞ