アキレス腱炎の原因は?アキレス腱の痛みで歩けない時の対処法を解説

アキレス腱炎の原因は?アキレス腱の痛みで歩けない時の対処法を解説
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歩くとアキレス腱が痛いとか、アキレス腱をつまむと痛い。

そんなアキレス腱の痛みがあると日常生活や仕事、スポーツをする時などに困りますよね。

こういったアキレス腱炎の痛みには考えられる原因がいくつか存在します。ですからそれら原因に対処すれば歩いてもつまんでもアキレス腱は気にならなくなります。

今回はアキレス腱炎の原因や対処法についてお伝えします。

1 アキレス腱の痛みの種類

アキレス腱の痛み

アキレス腱の痛みには実はいろいろな種類があります。

  1. アキレス腱炎
  2. アキレス腱付着部炎
  3. トリガーポイント形成によるアキレス腱痛

症状としてはどれもアキレス腱が痛いと感じますが、原因が少し異なりますのでまずはそれぞれについて解説していきます。

1-1 アキレス腱炎

アキレス腱炎は、スポーツなどでアキレス腱への負担が大きい状態が続いた結果、アキレス腱そのものが固まってしまい起こる痛みです。

アキレス腱炎

アキレス腱炎の原因になりやすい部分

1-2 アキレス腱付着部炎

アキレス腱付着部炎というのは、アキレス腱が踵の骨に付いている部分で炎症が起きた結果の痛みです。

歩いたりスポーツをしている時に踵が痛いという場合、骨に異常がないのならアキレス腱付着部炎の可能性が高いです。

アキレス腱付着部炎

アキレス腱付着部炎の原因になりやすい部分

1-3 トリガーポイント形成によるアキレス腱の痛み(筋筋膜性疼痛)

アキレス腱はふくらはぎの筋肉とつながっており、アキレス腱そのものやふくらはぎの筋肉が固まってしまうと腱や筋肉にトリガーポイントと呼ばれる痛みの元になる部分が形成されます。

それによって歩いたりスポーツをするなどの動作時にアキレス腱が痛むことが多くあります。

2 アキレス腱炎などの原因は?

アキレス腱炎には種類があるということをお伝えしました。

ここからは、なぜアキレス腱がアキレス腱炎などになり痛みが出てくるのかという原因について解説していきます。

2-1 オーバーユース(使いすぎ)

アキレス腱炎などになる原因で多いのはオーバーユースです。

例えば、プロのスポーツ選手だけではなく、市民ランナーの方の過剰な走り込みやその他スポーツをしている方で練習量が多すぎるとアキレス腱に痛みが出ることがあります。

2-2 足の着き方

歩く時や走る時に足の着き方が良くない場合があります。例えば過剰に外側から着くなどですね。

その結果、アキレス腱も影響を受けアキレス腱炎などを発症してしまうことがあります。

2-3 加齢

加齢に伴いアキレス腱や筋肉は柔軟性を失います。そして柔軟性を失ったままの状態で歩いたりスポーツを続けているとアキレス腱に痛みを生じることがあります。

年齢に伴い腱や筋肉が柔軟性を失うのはある程度は仕方がありませんが、日頃のケアをすることである程度の予防は可能です。

2-4 ランニング時などのフォームが良くない

ランナーの方に多いですが、いわゆるフォームが良くないためアキレス腱炎などになってしまうことも珍しくありません。

先ほどの過回内のように形状の問題もありますが、体の使い方として足の接地の仕方が悪いとアキレス腱炎などを生じることがあります。

2-5 アキレス腱やふくらはぎの筋肉にできたトリガーポイントが原因

アキレス腱に負担がかかり過ぎた結果オーバーユースの状態になると、アキレス腱やアキレス腱とつながっているふくらはぎの腓腹筋(ひふくきん)やヒラメ筋といった筋肉が固まってしまいます。

固まってしまうというのは肩こりのひどい状態と思って下さい。

アキレス腱や筋肉がそのように固まってしまうと、トリガーポイントと呼ばれる痛みの元になる部分がアキレス腱や筋肉(筋膜)に形成されます。

このトリガーポイントが形成されると、歩くとか走る、ジャンプをするなど動作に伴って痛みが出るようになります。

また、アキレス腱が固まってしまうと朝起きた時などが特に多いですが、アキレス腱をつまむと非常に嫌な痛みがするという状態にもなります。

3 アキレス腱の痛みの元は炎症と腱や筋肉

ここまでアキレス腱の痛みの種類と、なぜアキレス腱が痛くなるのかという原因についてお伝えしてきました。

気づいた方もおられるかもしれませんが、アキレス腱が痛くなるその元というのは実は2つです。

  1. 炎症
  2. アキレス腱や筋肉が固まっている

オーバーユースなどが原因で炎症が起きたり、過回内やランニングフォームなどが原因でアキレス腱や筋肉が影響を受け固まってしまっているということですね。

1と2のどちらかが原因のこともありますが、両方同時に起きている場合もあります。

原因が分かり、痛みの元が分かってくればどういう対処をすれば良いか?ということも自然と分かってきますよね。

ここから続いてアキレス腱炎などの痛みの対策についてお伝えしていきます。

4 アキレス腱炎かなと思ったら何科を受診すれば良い?

病院

歩いたりスポーツをする時にアキレス腱が痛くなる状態が続く。

こういう時は病院ならまず整形外科を受診するのが良いですね。スポーツ専門の整形外科もありますが、一般的な整形外科でももちろん構いません。

整形外科で行われるアキレス腱炎に対しての治療は基本的には保存療法が多く、電気や超音波による治療から始まることが多いです。そして痛みが強い状態が続く場合は局所注射が行われることもあります。

手術が必要なケースというのはゼロではありませんが(断裂の場合は別)、数としてはかなり少ないでしょう。

5 アキレス腱炎などの痛みの対処法

ここからは、アキレス腱炎やその他アキレス腱の痛みの対処法についてお伝えしていきます。

5-1 アイシング

アイシング

アキレス腱炎などアキレス腱の痛みの対処法の1つ目はアイシングです。

アイシングは炎症が起きている時には有効ですが、炎症がない場合には特に行う必要はありません。

炎症によりアキレス腱に痛みが出ているかどうかの簡単な判断方法は安静時にズキズキと疼く場合は炎症があると思って下さい。

例えば、スポーツの後に休憩しているとズキズキ疼くというような場合はアイシングが良いですね。

ただし、アイシングは冷すことが目的ではなく、熱感を下げることが目的ですので長時間する必要はありませんので気をつけて下さい。

方法としては、写真のような氷嚢があると一番便利でやりやすいですが、ビニール袋に氷を入れてアイシングするということでも良いでしょう。

5-2 足底板(インソール)

扁平足や過回内が原因でアキレス腱炎やアキレス腱周囲炎などが起きている場合は、足底板(インソール)が有効なこともあります。

市販で購入出来るものもありますが、出来れば専門家に作ってもらうことをお勧めします。

ただ、足底板(インソール)は一生使い続けなければいけないようなものではありません。ですから、出来るだけ使わなくても良くなるように足底板(インソール)を使いながら同時にランナーの方ならランニングフォームの改善を行ったりその他の対策を同時に進めるのが良いでしょう。

足底板(インソール)は有効なこともありますが、使っても全くアキレス腱の痛みに変化がないこともあります。そういった場合は無理に使用する必要はありません。

5-3 テーピング

アキレス腱炎やアキレス腱周囲炎などにテーピングをすることで痛みの緩和につながることはあります。

ただ、テーピングは治療ではなく補助的な役割をするものです。ですから、スポーツをする時だけ使うということが多いと思います。

テーピングでアキレス腱の補助をしながら同時に治療を受けるのが良いでしょう。

5-4 フォームの改善

ランナーの方に多いですが、ランニングフォームを改善することでアキレス腱の痛みが出にくくなることあります。

フォームの改善は簡単ではありませんから、出来ればランニングに詳しい専門家の指導の下フォームの改善に取り組むのが良いですね。

治療やセルフケアをしながら同時にフォームの改善を行うのがお勧めです。

5-5 マッサージ

アキレス腱はふくらはぎの筋肉とつながっています。そのため、ふくらはぎにある腓腹筋やヒラメ筋といった筋肉が過度に疲労しているとアキレス腱も影響を受けます。

ですから、セルフケアとしてでも構いませんのでふくらはぎのマッサージをすることも良いですね。

ただし、グリグリとちから任せに揉んだり、長時間揉みすぎることは避けて下さい。また、アキレス腱そのものをマッサージすることは専門家でなければ少々難しいですからふくらはぎの筋肉をマッサージすることが良いですね。

5-6 ストレッチ

アキレス腱のストレッチ

ストレッチもアキレス腱の痛みがある時には対策の1つになります。

ですが、ストレッチはアキレス腱を伸ばすというよりもふくらはぎの筋肉を伸ばすことに意味があります。

また、グイグイ反動をつけたり力任せに伸ばすのは良くありません。運動の際のウォーミングアップやクールダウンの際に行ったり、スポーツをしない方であればお風呂上がりなどに軽く行う程度で十分です。

ストレッチを行うのであれば、ふくらはぎだけではなく太ももやさらに腰、臀部なども一緒に行うと良いですね。

5-7 トリガーポイント療法

トリガーポイント鍼療法

アキレス腱の痛みには、アキレス腱炎やアキレス腱周囲炎などがあるということはお伝えしました。

これらの中で、アキレス腱そのものやアキレス腱とつながっている筋肉が固まってしまった結果、トリガーポイントと呼ばれる痛みの元になる部分が形成されることがあります。

こういった場合にはトリガーポイントに対して施術をする必要があります。

トリガーポイントが原因のアキレス腱の痛みには当院で行っているトリガーポイント鍼療法という方法があります。

アキレス腱やアキレス腱の付着部、さらにはふくらはぎの筋肉で痛みの原因になっている部分全てを施術します。

アキレス腱痛のトリガーポイント療法

トリガーポイント鍼療法によるアキレス腱の痛みに対する施術部位

トリガーポイントが形成されているアキレス腱や筋肉の筋膜などに施術をすることで、固まってしまったアキレス腱や筋肉が元の状態に戻るように施術を進めます。

アキレス腱の痛みにはこういった対処法もあるということを知ってもらえればと思います。

まとめ

  • アキレス腱の痛みにはアキレス腱炎、アキレス腱周囲炎、アキレス腱付着部炎、アキレス腱滑液包炎、トリガーポイント形成によるアキレス腱痛がある
  • アキレス腱が痛む主な原因にはオーバーユースや過回内、ランニングフォーム、シューズやスパイクが合っていないことなどがある
  • アキレス腱の痛みの原因がトリガーポイントによる場合はトリガーポイント鍼療法という施術がある

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