頚椎ヘルニアで握力低下してしまった時に知って欲しい14のこと

握力
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頚椎ヘルニアになり、握力が低下してしまったけど戻るだろうか?

こんな不安がある方は結構多いのではないでしょうか。握力が落ちるとペットボトルのふたを開けるといった簡単なこともできなくなりますよね。

何も分からないと悪いことばかりを考えてしまうと思いますが、原因や対処法を知れば安心につながるのではないでしょうか。

今回は、頚椎ヘルニアで握力が落ちてしまい心配な方に知って欲しいポイントをまとめました。

1 握力が低下しても戻ることがほとんど

ペットボトルを持つ手

頚椎ヘルニアの症状として、握力が半分くらいに落ちることは珍しいことではありません。そして、ほとんどの場合で握力はちゃんと戻ります。

腕の痛みやしびれといった症状に伴い握力が低下することがあります。ですが、症状が良くなるにつれて握力も戻るケースがほとんどなのです。

つまり、痛みやしびれを感じなくなれば、それに伴い手の力も入るようになるということですね。

2 握力低下の原因は2つ

原因は2つ

頚椎ヘルニアによる握力低下で考えられる原因は実は2つです。

  1. 神経圧迫
  2. 筋肉が原因の筋膜性疼痛症候群

握力低下の原因は1の神経圧迫と思われがち。

ですが、実際には2の筋肉が原因の筋膜性疼痛症候群の方が多く、握力低下やその他の症状もこのことが原因のことがほとんどです。

それぞれについて詳しく解説します。

3 神経圧迫が原因の握力低下は少ない

頚椎ヘルニアによる握力低下の原因が神経圧迫の場合は少なく、これは握力低下以外の症状から判断できます。

神経圧迫が原因の場合、膀胱直腸障害もしくは巧緻運動障害といった症状を伴うことが多いです。さらに、握力低下も力が落ちたというよりも、麻痺に近い状態というのが近いでしょう。

このことから、握力低下があっても、膀胱直腸障害などがなければ神経圧迫が原因の可能性は低いと言えます。

3-1 膀胱直腸障害とは?

膀胱直腸障害というのは、神経が圧迫されることで尿意はあるのに出ないとか失禁してしまう状態です。

3-2 巧緻運動障害(こうちうんどうしょうがい)とは?

巧緻運動障害というのは手先で細かな動きがしづらくなることで、例としては服のボタンをとめることが困難になるという状態。

ただし、巧緻運動障害に関しては、神経圧迫でも筋肉が原因の筋膜性疼痛症候群でも見られます。

4 もし、神経圧迫が原因の握力低下ならどうなる?

手術

握力低下の原因が神経圧迫と確定している場合は、手術が必要なことが多いでしょう。

数は少ないですが、神経圧迫による握力低下なら神経に対しての治療しかありません。

排泄が困難、手先で細かなこともできない、そして握力低下。これらの状態に対していろいろ試してもまったくダメなら手術が必要と思われます。

※実際に手術が必要かどうかは担当の医師の診断によります。

5 筋肉が原因の握力低下が多数

握力低下は神経が原因のイメージが強いのではないでしょうか。ですが、実際には筋肉が原因で握力が低下しているケースが多数です。

筋肉が原因と言われてもよく分からないと思いますので、できる限り分かりやすく解説したいと思います。

5-1 筋肉が原因の握力低下ってどういうこと?

筋肉が原因の握力低下とは、筋肉が固まってしまった結果として力が入りにくくなってしまった状態。

頚椎ヘルニアの原因は神経圧迫とされていますが、実は筋肉が原因の筋膜性疼痛症候群のことが多いです。

握力は低下しているけれど、膀胱直腸障害や巧緻運動障害が見られないのであれば原因は筋肉の可能性が高いということですね。

5-2 筋膜性疼痛症候群って何?

筋膜性疼痛症候群というのは、簡単に言うと筋肉が縮んで固まった結果として痛みやしびれが出る症状です。

痛みやしびれ=神経が原因と思いがちですが、神経だけが痛みやしびれの原因ではありません。

例えば上を向くと痛みが出るという症状は、神経が圧迫されるからではありません。首や肩の固まった筋肉を動かすから痛みが出るということなのです。

6 MRIの画像で神経圧迫を見たけれど間違いだったの?

考える女性

頚椎ヘルニアの方でMRIの画像で神経圧迫の状態を見たというかたは多いと思います。そして、医師から説明を受けたという方も。

MRIで神経圧迫になっていたのに、筋肉が原因ということは他人のMRI画像だったのでしょうか?また、医師が間違ったのでしょうか?

そんなことはありません。画像上そうなっていたのなら正しいです。

ですが、神経圧迫の状態になっているからといって、必ずその状態が握力低下やその他の頚椎ヘルニアの症状の原因になっているとは限らないのです。

7 神経圧迫の状態でも筋肉が原因と言える理由

MRIで神経圧迫の状態になっていても、実際に何の症状もない方はおられます。

また、神経圧迫の状態になっていても、日によっては痛みを感じないことがあるのではないでしょうか?

痛くない日があるのは、神経圧迫がその日だけなくなったのではありません。その日の筋肉の状態が良かったからです。

こういったことからも、膀胱直腸障害などがなければ神経圧迫の状態になっていても筋肉が原因と考えられます。

8 筋肉が原因の握力低下ならどうなる?

タオルを絞る

冒頭でも触れましたが、固まってしまった筋肉が原因の握力低下ならちゃんと戻ることが多いです。

痛みやしびれといった症状が良くなるにつれ、手の力も入りやすくなってきます。

握力が戻ればタオルを絞ることも大丈夫になりますし、コップを落としそうになることもなくなるでしょう。

9 握力低下の原因になるのはどこの筋肉?

頚椎ヘルニアで筋肉が原因の握力低下になった場合、原因になりやすいのは首や肩、背中、胸などの筋肉です。

写真をご覧ください。

握力低下の原因になりやすい筋肉

首や肩、背中の筋肉が原因で握力低下が起こる

握力低下の原因になりやすい筋肉

首の前や胸の筋肉が原因で握力低下が起こる

写真のバツ印を付けている部分にある筋肉が固まってしまうと、握力低下の他に痛みやしびれの原因になりやすいです。

こういった離れた部分に症状を出すのが、筋肉に原因がある場合の特徴です。

10 筋肉が原因の握力低下は鍛えるのが良い?

握力トレーニング

頚椎ヘルニアになり握力が低下した場合、握力トレーニングをして鍛える必要はありません。

なぜなら、鍛えれば握力が戻るといった状態ではないからです。さらに言うと、そもそも腕の筋肉が握力低下の原因ではありません。

握力低下の原因が神経圧迫の場合でも、筋肉の場合でも筋トレは不要です。

握力低下に限らず、痛みやしびれの症状に対しても筋トレは症状が良くなるまでは不要です。

頚椎ヘルニアは筋トレで鍛えるべき?迷う方に知って欲しい5つのポイント

11 グーパーの運動をする必要もない

握力低下がある時に、手を握ったり開いたりいわゆるグーパーの運動をする必要もありません。

理由は先ほどと同様。つまり、腕の筋肉が原因ではないのです。ですから、道具やダンベルを使わなければ良いということでもありません。

腕の筋肉はできるだけ休ませてあげましょう。

12 首や肩に負担がかかることは控える

スマホを見る

頚椎ヘルニアで握力低下が起きている時に、当然ですが首や肩の痛みが出るような動作は可能な限り避けてください。

握力低下=腕の筋肉ではなく、首や肩周りの筋肉が固まった結果として手にも力が入りづらくなっています。

ですから、例えば長時間スマホを見続けるといった首、肩に負担がかかりやすいことは控えてくださいね。

13 筋肉にとって良いことをしよう

握力低下の原因が首や肩などの筋肉にある場合、筋肉の疲労を取ることが大事です。

  • お風呂で温める
  • 十分に睡眠を取る
  • 力仕事は控える

こういったこと以外にも、筋肉にとって良いことをしてみてくださいね。

14 筋肉が原因の握力低下にはこんな対策もある

トリガーポイント鍼療法

首や肩周りの筋肉が原因の頚椎ヘルニアには、筋肉に鍼をするトリガーポイント鍼療法という施術があります。

この施術は、固まった筋肉に対して鍼をしていく方法です。

膀胱直腸障害などの神経症状がなく、痛みやしびれそして握力低下がある頚椎ヘルニアには、筋肉に対して施術をしていくという方法もあるということを知ってもらえればと思います。

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まとめ

  • 頚椎ヘルニアにより握力が低下してしまった場合でも、ほとんどの場合はちゃんと元に戻る
  • 握力低下には神経圧迫と筋肉が原因の場合があり、実際には筋肉が原因で握力低下や他の頚椎ヘルニアの症状が出ていることが大半
  • 握力低下の原因が筋肉にある場合、腕の筋肉ではなく首や肩周りの筋肉に原因がある

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