「どういう寝方がいいんだろうか?」
頚椎ヘルニアの方で、こんな風に寝方や寝相が気になる方っていると思います。
痛くて眠れないとか朝起きた時がつらいなら、寝方にも気をつけた方がいいのでは?と考えてしまいますよね。
寝方については大事なポイントがありますが、それ以上にもっと大切なこともあります。
頚椎ヘルニアになった場合の寝方や寝相について解説していますので参考ください。
1 頚椎ヘルニアになったらどんな寝方をすればいい?

頚椎ヘルニアになった場合は、最も楽に感じる寝方をしてください。
仰向けが楽なら仰向け。右でも左でも横向きが楽ならそれでOKです。
うつ伏せが楽という方もいるでしょう。寝違えるかもしれませんが、うつ伏せが最も楽ならそれで構いません。
正しい寝方というのは残念ながらありません。その代わり、ご自身が最も楽に感じる寝方はあるはずです。その寝方で寝てくださいね。
2 横になること自体が痛むなら
横になること自体が痛むなら、十分眠れないかもしれませんが、とりあえずは座った状態で寝てください。
もし、抱き枕のようなものがあるならそれを抱え、頭をできるだけ楽な位置に置くと寝やすいかと思います。
3 寝返りで目が覚めることが多いなら
寝相が良くなくて、寝返りをするたびに痛みで目が覚める。こんな場合は寝る前に軽く首や肩をマッサージしてみてください。
頚椎ヘルニアの痛みは、神経圧迫だけではなく筋肉が固まったことでも出ます。
筋肉が固まったままの状態で寝ると、寝返りをした時に痛みで目が覚めたり、朝起きた時が強く痛みます。
やり過ぎは良くありませんが、軽く、少しだけ行ってみてください。
4 枕はどうすればいい?

枕に関しては、まずは今の枕を使って高さを調節してみてください。
理屈の上では、やや高めにするのが楽です。タオルやクッションを枕に重ね、ちょうどいい高さに合わせてみてください。
枕を買い換えるとか、いきなりオーダーで作ってもらうのも間違いではありませんが、使ってみないとわからないですよね。
ですから、まずは高さの調節から。硬さについては心地よければそれでOKです。
頚椎ヘルニアになったらどんな枕がいい?知って欲しい7つのポイント
5 布団やマットレスは硬め?やわらかめ?

布団やマットレスの硬さが気になる方もいると思います。いろいろ迷うかもしれませんが、心地よければそれが正解。
ただ、あえて言うなら使い慣れたものがいいです。いきなりやわらかくて沈むものに変えると、それが合わないことも考えられます。
ですから、心地よさ重視というのがいいですね。
6 炎症があるなら寝方よりも痛み止め

頚椎ヘルニアで炎症による痛みが出ているなら、痛み止めが必要な場合があります。
痛みの原因は神経圧迫だけと思われがちですが、実は炎症による痛みが出ることも多々あります。
特に、夜寝ていて寝相に関係なく、ズキズキうずいて目が覚めるのは炎症による痛み。
こういう場合は、寝方・寝相も気になると思いますが、寝る前の痛み止めということになります。
痛み止めに関しては、担当の先生や薬剤師さんに相談して下さいね。
ちなみに、痛み止めは効かないののでは?と思っている方はこちらもご参考に。
ヘルニアで痛み止めが効かないのはなぜ?理由や対策がわかる7項目
7 入浴後楽なら温める

お風呂上りは痛みが少し軽くなる。そんな場合は、寝る前にお風呂に入るようにしてみてください。
これも痛みの原因に関係しますが、筋肉が固まったことで痛みが出ている時は温めることで筋肉が少し緩みます。
そのため、痛みが少し軽くなるということ。
寝方や寝相はコントロールしきれませんが、お風呂に入るかどうかは自分次第。入って楽なら温めてみてください。
8 仕事は可能な範囲で無理をしない

首や肩周りの筋肉に疲労をため過ぎないために、仕事はできる限りでいいので控えめにしましょう。
頚椎ヘルニアの痛みは先ほどの炎症だけではなく、筋肉が固まったことでも出ます。
仕事で無理をすると筋肉が疲労します。その結果、夜どんなに寝方に気を付けても寝返り1つで目が覚めることになりかねません。
誰でも仕事となると難しいとは思います。ですが、痛みで眠れない夜が続くと結局仕事にも影響しますよね。
可能な範囲で構わないので、体のことを少し考えましょうね。
9 寝る前のスマホは控えめに

寝る前にベッドの中で、写真のような格好でスマホを見るのは良くありません。
首に負担がかかる姿勢なので、筋肉が疲労しやすくなります。絶対に見てはいけないとは言いません。
寝る前スマホを見るなら少しだけにしましょう。本を読む場合も同じですから気を付けて下さいね。
スマホの使い過ぎで頚椎ヘルニア?理由となってしまった場合の対策
10 医師の許可があればお酒は飲んでも構わない

お酒を飲むとぐっすり眠れるのなら、医師の許可があればお酒を飲んでも構いません。
頚椎ヘルニアになっている時、お酒を飲むと痛みが増すことがあります。また、痛み止めを飲んでいるなら基本的にお酒は良くありません。
お酒を飲むとよく眠れて、疲れも取れる。そんな状況なら、医師に相談をして許可をもらって飲むようにしてください。
頚椎ヘルニアでお酒は大丈夫?アルコールの影響と飲んで良い時ダメな時
まとめ
- 頚椎ヘルニアになった場合、正しい寝方を気にするのではなく楽な寝方で構わない
- 枕や布団も正しいものはないので、使ってみて心地よく感じるかどうかで選ぶ
- 必要なら痛み止め、医師の許可があればお酒を飲んでぐっすり寝るのが良い