腰痛で寝返りをすると痛い。
夜中でも、寝返りをした時の痛みが強いと目が覚めることもある。そんな状態なので、明け方や、朝起きた直後は体を少し動かす程度でも腰が痛む。
こういう状態は困りますよね。起きている時なら、寝返りをするのも慎重だと思います。ですが、寝ている時に寝返りの痛みで目が覚めるのはつらいですよね。
寝返りをした時に腰が痛む場合、実は原因ははっきりしていることが多いです。そして、原因があるということは対策もあるということが言えます。
では、寝返りで腰が痛む原因は何か?そして、どうすれば寝返りをしても腰の痛みが気にならなくなるのか?などについて解説をしています。
腰痛で寝返りがつらい方は続きをどうぞ。
1 腰痛で寝返りをすると痛む原因は?

腰痛で寝返りをすると痛む。その原因は何かというと、腰やお尻などの筋肉が固まってしまったことにあります。
筋肉が柔軟性を失い、固まってしまった状態で動くと痛みが出ます。こういう痛みを筋膜性疼痛症候群と言います。これは、筋肉痛ではなく、それよりもう少し重い状態と思ってください。
寝返りをすると腰やお尻が痛い。または、起き上がる時も同じように痛む。そういう状態なら、筋肉が原因の痛みが出ていると考えられます。
2 寝返りで痛みが出る時の原因になりやすい部分
腰痛で寝返りを打つと痛む。その原因は、筋肉が固まったことにあるということをお伝えしました。
では、具体的にどこが原因になるのかを解説します。写真をご覧ください。

腰とお尻に複数箇所バツ印を付けています。こういった部分にある筋肉が固まってしまうと、寝返りを打つと痛む原因になりやすいです。
左が痛む場合は、左側の同じ部分が原因になりやすいとお考えください。
3 筋肉が固まったことによる痛みについて

筋肉が固まったことによる痛みについて、もう少し詳しく説明します。
筋肉は日々動かしていますので、誰でもある程度は疲労がたまります。若い時は、一晩寝ればそういった状態はなくなります。ですが、年齢とともに疲れが取れにくくなることありますよね。
そういった疲れがたまった状態が続くと、筋肉は固まってしまいます。そして、動いたり長時間同じ姿勢が続くと痛みが出るようになるのです。寝返りで痛むのも、こういう状態とお考えください。
4 寝返りで痛む状態に湿布は有効か?

腰痛で寝返りを打つと痛む。その痛みの原因が筋肉にあるなら、湿布を貼れば良いのでは?と思う方も多いでしょう。ですが、湿布の効果はあまり期待できません。
なぜなら、湿布は貼る消炎鎮痛剤だからです。炎症が原因で腰に痛みが出ているなら湿布は良いでしょう。ですが、固まった筋肉が原因の痛みに対して、湿布は筋肉をゆるめる作用がありません。
湿布を貼って寝てみたけれど、やっぱり同じように寝返りを打つと腰が痛む。そんな場合は、炎症ではなく筋肉が原因で痛みが出ているということになります。
5 寝返りで痛む状態に痛み止めは有効か?

寝返りを打つと腰が痛む。そのため、就寝中に寝返りを打つと、その痛みで目が覚めてしまう。こういう場合、痛み止めを飲んでも効かないことが多いです。
なぜなら、痛み止めは消炎鎮痛剤。そのため、炎症が原因の痛みには有効。ですが、筋肉が原因の痛みには、そもそも作用がないので効果は期待できないでしょう。
夜痛みで目が覚めると困る。そのため、寝る前にロキソニンを飲んで寝たけれど、やっぱり寝返りをした時の痛みで目が覚める。こういう場合は、炎症ではなく筋肉が原因ですね。
腰痛で痛み止めを飲んでも効かないのはなぜ?薬の作用と痛みの原因など8項目
6 寝返りで痛む状態はどうすればいい?

寝返りで腰が痛む。では、その状態に対してはどういう対策をすれば良いのか?
これは、筋肉の状態を良くするしかありません。そのためのセルフケアとしては、筋肉の疲労が取れることをするのが良いですね。
腰やお尻のストレッチ、軽くマッサージをするということでも良いでしょう。お風呂上がりで体が温まっている時が良いですね。ただし、やり過ぎないように気をつけてくださいね。
7 筋肉が原因の痛みにはこういう対策もある

固まった筋肉が原因で、寝返りを打つと腰が痛む。その状態に対しては、筋肉に鍼をするトリガーポイント鍼療法という施術があります。
固まって痛みの原因になっている筋肉に対して鍼をする施術の方法です。ですから、寝返りで腰やお尻に痛みがはしる状態なら施術が可能です。
就寝後、寝返りをした時の痛みで目が覚める。または、朝起きた時痛みで立ち上がるのがつらい。そんな状態は筋肉が原因なので施術が可能です。
腰痛にトリガーポイント鍼療法をする理由や施術などの解説8項目
8 腰痛で寝返りを打つと痛む方へ
腰痛で寝返りを打つと痛む場合、背骨のゆがみや神経圧迫が原因と思う方が多いです。ですが、実際には原因が筋肉にある場合がほとんど。
背骨のゆがみは、そもそも筋肉に骨が引っ張られることでゆがみます。また、神経圧迫が原因なら、寝返りで痛む以上に重い症状になります。
寝返りを打たなければ痛くないけれど、寝返りを打とうとすると腰やお尻が痛くてつらい。そういった、動作に伴う痛みは筋肉が原因。
そのため、湿布や痛み止めの薬ではなく、筋肉そのものへの対策が必要ということなのです。そして、そのためのセルフケアなどがあるということを知ってもらえればと思います。
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まとめ
- 腰痛で寝返りが痛む場合、原因は腰やお尻の筋肉が固まってしまったことにある
- 寝返りという動作で腰などに痛みが出る状態に対しては、湿布や痛み止めの薬の効果は期待できない。なぜなら、それらは消炎鎮痛剤なので筋肉に対しての作用がないから
- 寝返りで痛む場合、お風呂上がりにストレッチやマッサージなどをして筋肉の状態を良くすることは対策として良い