腰椎椎間板ヘルニアで保存療法をする理由と具体的な内容

電気治療
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腰椎椎間板ヘルニアは、程度にもよりますが保存療法から開始するのが一般的。

ただ、保存療法と言われても、なぜ保存療法なのか?そして、どういうことをするのか?ということは分かりませんよね。

保存療法の目的や、具体的に保存療法にはどういった治療があるのか?

さらに、保存療法で効果がなかった場合はどうなるのかといった気になる点について解説をします。

腰椎椎間板ヘルニアになってしまった方は続きをどうぞ。

1 なぜ、保存療法をするのか?

医師

腰椎椎間板ヘルニアで保存療法をする理由は、緊急性が高い場合以外は保存療法で症状が治まることが多いからです。

もう少し詳しく解説しますね。

1-1 すぐに手術が必要なケースは少ない

腰椎椎間板ヘルニアで、すぐに手術が必要な緊急性の高い状態は少ないです。

緊急性が高い状態とは、膀胱直腸障害や足の麻痺といったかなり重度の症状が出てしまっている場合。

こうなってしまったら、手術をしなければ後遺症が出て日常生活への影響も大きいでしょう。

1-2 保存療法からが基本

腰椎椎間板ヘルニアは、緊急性が高い場合を除いて保存療法をするのが基本です。

緊急性が低い場合、手術以外の方法で症状が治まることは多いというのが理由。さらに、時間の経過に伴い、ヘルニアが元に戻ることがあるということも分かっているからです。

病院での治療は、薬やリハビリ、注射などから始め、それでも症状が改善しなければ手術という流れですね。

2 保存療法って何をするの?

腰椎椎間板ヘルニアに対する保存療法には、具体的にどんなことがあるのかについて解説します。

2-1 痛み止め

薬

病院での保存療法として、まず多くの方に処方されるのが痛み止めです。

腰椎椎間板ヘルニアに処方される痛み止めは、NSAIDs(非ステロイド系消炎鎮痛剤)と呼ばれるもので、主に炎症が原因の痛みに対しての薬。

ロキソニンやボルタレンといえば、分かる方も多いのではないでしょうか。

他にも、セレコックスといったロキソニンよりは胃に優しいものや、リリカ、トラムセットという神経の興奮を抑えるための痛み止めもあります。

2-2 ブロック注射

注射

痛み止めを飲み続けても、改善が見られない場合にはブロック注射が行われることがあります。

ブロック注射は、簡単に言うと麻酔です。神経が圧迫され、炎症を起こしている部分に対して麻酔をすることで痛みを抑えるのが目的。

ただ、麻酔なので効果が一時的であったり、まったく効かない場合もあります。

2-3 リハビリ

リハビリ

腰椎椎間板ヘルニアに対するリハビリとしては、電気治療や温熱療法、牽引、マッサージ、理学療法などがあります。

激痛の場合にリハビリを受けることは困難です。そのため、症状が落ち着いた段階で始めることが多いです。

どういうリハビリをするかは、その時の担当の先生の方針やどういう設備があるかによります。

3 保存療法で改善しない場合の理由

痛み止めやブロック注射といった保存療法で改善しない。そんな場合の理由を解説します。

3-1 痛み止めで改善しない理由

腰椎椎間板ヘルニアの症状が、痛み止めを飲み続けても改善しない理由は、痛みの原因が神経や炎症ではないからです。

痛み止めは主に炎症に対してや神経の興奮を抑えるためにあります。それらが効かないということは、原因が別にあるということ。

より詳しくはこちらをどうぞ。

ヘルニアに痛み止めが効かないのはなぜ?理由や対策がわかる7項目

3-2 ブロック注射で改善しない理由

腰椎椎間板ヘルニアの症状が、ブロック注射で改善しない理由は、先ほどの痛み止めと同じです。

ブロック注射は麻酔なので、効果が一時的であっても仕方がありません。さらに、原因が神経圧迫以外なら効かなくても当然。

さらに詳しくはこちらをどうぞ。

腰のヘルニアでブロック注射が効かない理由とそんな場合の対処法

4 保存療法で改善しない場合は手術?

手術

腰椎椎間板ヘルニアの症状が、保存療法を続けても改善しなければ手術になるのか?

これは、担当の先生の判断によります。

保存療法を順番に試して、それでも効果がない。そして、痛みが強いため日常生活への影響も大きい。そういう場合なら、手術を勧める先生は多いでしょう。

ただ、日常生活への影響が少なければ、保存療法を継続という判断をする先生もいると思います。

こうなると、保存療法でも改善しない場合迷いますよね。そんな方に、手術について知って欲しいことがありますので続きをどうぞ。

5 手術は根本治療なのか?

腰椎椎間板ヘルニアの保存療法は、薬や注射、電気治療などです。これらは、痛みやしびれの原因とされる神経圧迫に対して直接の治療ではありません。

いわゆる対症療法ということですね。

では、神経圧迫の部分を取り除く手術は、保存療法とちがって根本治療なのか?というとそうとは限りません。

詳しく解説しますね。

5-1 重度の症状に対して手術は根本治療になる

腰椎椎間板ヘルニアで、膀胱直腸障害や足の麻痺といった重度の症状に対して手術は根本治療になります。

そういった重度の症状に対しては、手術をしなければいけないことが多いからです。

5-2 痛みやしびれなどに手術は根本治療ならない?

腰椎椎間板ヘルニアで、重度の症状は出ていないけれど痛みやしびれがある。そんな場合に、手術は根本治療かというと違うことが多いです。

なぜなら、重度の症状ではなく痛みやしびれなら、原因は神経圧迫ではなく筋肉にあることが多いからというのが理由。

筋肉が原因でも痛みやしびれは出ます。そういった場合を、筋膜性疼痛症候群と言います。

つまり、筋肉が原因の症状に対して、神経圧迫を取り除くことが根本治療か?というと当然違いますよね。

5-3 手術は根本治療ではないから症状が残る

腰椎椎間板ヘルニアで、痛みやしびれといった重度ではない症状に対して手術は根本治療にならないことがあります。

そのため、手術を受けたけれど痛みが取れないとか、しびれが残った。または、まったく変わらなかった、手術後しばらくして激痛になったという例があるのです。

腰のヘルニアで手術後も痛みが変わらないのはなぜ?理由と対策8項目

ヘルニアの手術後にしびれが残った場合は何が原因でどうすればいいのか?

6 腰椎椎間板ヘルニアの症状にはこんな方法もある

腰痛

腰椎椎間板ヘルニアの症状が、保存療法を続けても治まらない。そんな場合は、筋肉に鍼をするトリガーポイント鍼療法という施術があります。

痛みやしびれの原因には、筋肉が固まってしまったことがあります。腰椎椎間板ヘルニアでもこれは同じ。

腰やお尻などの筋肉が固まってしまったことで症状が出ているなら、必要なことは筋肉が緩むことですよね。神経圧迫を取り除くことではありません。

重度の膀胱直腸障害や足の麻痺が出ているなら手術が必要。ですが、筋肉が原因ならこういう鍼の施術もあるということですね。

椎間板ヘルニアにトリガーポイント鍼療法をする理由がわかる7項目

7 保存療法で効果がなかった方へ

腰椎椎間板ヘルニアで、真面目に薬を飲んだりリハビリも受けた。でも痛みが変わらず、ブロック注射も受けたけれど痛いだけ。

そんな場合、もう手術しかないのかというとそんなことはありません。今回解説してきたように、筋肉が原因で痛みが出ていることも多いのです。

筋肉が原因なら、必要なことは手術で神経圧迫を取り除くことではありません。筋肉が元の状態に戻ることが必要。

手術を否定しているのではなく、手術以外に方法はありますよということなのです。誰でもできれば手術はしたくないですよね。

そういう方こそ、筋肉が原因の痛みについて知って欲しいと思います。

腰の椎間板ヘルニアで保存療法がダメだった方はこちら

まとめ

  • 腰椎椎間板ヘルニアで保存療法をするのは、緊急でない限り手術をする必要性が低いから
  • 保存療法には、痛み止め、ブロック注射、リハビリとしての電気治療や牽引などがある
  • 保存療法がダメでも手術とは限らない。なぜなら、筋肉が原因で痛みやしびれが出ていることがほとんどだから

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