腰のヘルニアになり、激痛でつらい。
お尻や足が痛くて歩けないし、ちょっと動いただけでもズキン!と痛みがひびく。
こういう状況つらいですよね。
そんな腰のヘルニアは何が原因か?また、どんな治療や施術があるのか?さらに寝る時は?など気になりますよね。
腰のヘルニアで、日々つらいを思いをしているあなたに知って欲しいポイントを解説しています。
毎日つらい方は続きをどうぞ。
1 つらい激痛の原因は神経とは限らない

腰のヘルニアで激痛がある場合、原因は神経圧迫によって痛みが出ているとは限りません。
MRIの検査で大きく飛び出しているのであればそれは事実。しかし、飛び出している=激痛の原因ではないのです。
椎間板から随核が飛び出して神経圧迫の状態になっていても、そのこと以外で激痛になっていることが多いのです。
2 神経圧迫が原因の場合はこんな症状が出る
腰のヘルニアで、神経圧迫が原因の場合は重い神経の症状が出ます。
もし、本当に神経圧迫の症状が出るとどうなるか?考えられるのは、主に次の2つの症状です。
- 麻痺
- 膀胱直腸障害
麻痺は文字通り麻痺です。力が入りにくいとかではなく入らない。膀胱直腸障害というのは排尿・排便ができなくなったり、逆に失禁してしまう排泄の症状です。
分かりやすく言うと、神経が障害されたために壊れてしまい、排泄をコントロールできなくなったということ。
これが本当の神経圧迫で見られる症状です。
3 腰のヘルニアはトリガーポイントが原因

腰のヘルニアで激痛の場合は、筋肉にできたトリガーポイントと呼ばれる痛みの発生源が原因です。
神経の場合は、先ほども解説したように重い神経の症状が出ます。
激痛であってもそういった神経症状がなければ、筋肉にできたトリガーポイントが痛みを出しているのです。
椎間板ヘルニアにトリガーポイント鍼療法をする理由がわかる7項目
4 筋肉は固まると激痛の原因になる

ちょっと意外に思うかもしれませんが、筋肉はガチガチに固まってしまうと激痛の原因になります。
ですから腰のヘルニアでも、飛び出して神経圧迫になったから激痛とはいうわけではないのです。
飛び出すような状況に周りの筋肉が固まってしまった。その結果として激痛になったというケースが多いです。
腰のヘルニアで足が強烈に痛む。そんな場合は、腰やお尻などの筋肉が固まったことで激痛になっていることがほとんどですね。
5 腰のヘルニアで激痛の原因になるのはここ
腰のヘルニアで、激痛の原因になるのは筋肉ということをお伝えしてきました。
では、どの辺りが原因になりやすいのかを解説します。
5-1 腰の筋肉

写真残しにバツ印をつけています。
このバツ印の辺りの筋肉が固まると、赤い印を付けている部分に痛みが出やすくなります。
腰の筋肉が固まっている時は、くしゃみをした瞬間に激痛が足に走ることもありますので気をつけて下さいね。
5-2 お尻の筋肉

お尻の筋肉も固まると強烈な痛みの原因になりやすいです。
バツ印の辺りがガチガチになってしまうと、お尻だけではなく太ももの裏、ふくらはぎ、脛の外側、足の裏などに痛みが出ることがあります。
立ったり座る時に痛むのは、この辺りが原因のことが多いです。
5-3 股関節周りの筋肉

股関節周りの筋肉が固まると、脛や脛の外側、くるぶし周囲、足の甲に痛みが出やすくなります。
長時間座っていると足が痛くなる。そんな状況ならこの辺りが原因のことが多いですね。
6 激痛の時に痛み止めはどうなのか?

腰のヘルニアで激痛の時、痛み止めを処方されることが多いと思います。
ただ、飲みたくない、飲んでも効かないという方もいると思います。実際、痛み止めってどうなのでしょうか?
こちらで詳しく解説しています。
ヘルニアに痛み止めが効かないのはなぜ?理由や対策がよくわかる7項目
7 激痛の時にブロック注射はどうなのか?

腰のヘルニアで激痛が続くと、病院ではブロック注射をすることがあります。
ただ、痛いだけでまったく効かなかったということもあります。こうなると激痛に加えて精神的にもつらいですよね。
本当にブロック注射は効かないのでしょうか?
詳しくはこちらをどうぞ。
腰のヘルニアでブロック注射が効かない理由とそんな場合の対処法
8 激痛の場合は手術が必要か?

腰のヘルニアで激痛なら、手術が必要かというとそうではありません。
激痛だから手術ということではなく、その他の症状も含めての判断になります。
膀胱直腸障害が出ているなら、手術が必要になるでしょう。しかし、激痛でもそういった重い神経症状がなければ、手術以外の方法もあるということ。
また、手術は100%ではありません。手術が上手くいっても痛みが変わらないということもあるのですから。
腰のヘルニアで手術後も痛みが変わらないのはなぜ?理由と対策8項目
6 激痛の時にやってはいけないこと

腰のヘルニアで激痛。そんな時にやっていけないことは、痛みが出ることです。
動いて痛むなら安静。テレビや雑誌、ネット上で良いとされていることでも、実際にやってみて痛みが出るならしないでください。
ストレッチも良さそうに思えますが、激痛の時は厳禁です。とにかく痛みが出るようなことはしない。
退屈かもしれませんがん、楽な状態で安静にするのが一番です。
7 激痛の時はどんな寝方が良いの?
腰のヘルニアで激痛の時、夜どんな寝方をすれば良いのか?ということも気になるかもしれません。
ただ、寝方やどういう向きで寝れば良いのか?ということについて正しい答えはありません。
ですから、ご自身とって楽な寝方をしてください。
1つだけ例を挙げると、こういう寝方が楽に感じる方は多いと思います。

右の腰やお尻、足に痛みがあるとします。
その場合、写真のように右を上にして横になり、右の股関節とひざを曲げます。
こうすることで、お尻の筋肉がやや伸ばされます。固まって痛みの原因になる部分が少し伸ばされるので、楽に感じる方は多いと思います。
必ずこれが良いということではありませんが、一度試してみてください。
※この寝方で痛みが出るようなら、ご自身にとって一番楽な姿勢を取ってみてくださいね。
8 最後に
腰のヘルニアによる激痛。つらいと思います。
激痛の時に薬も注射もダメとなると、手術しか残されていないのか?と不安にもなるかもしれませんね。
ですが、激痛だからといって神経だけが原因ではないですし、手術しか方法がないというわけでもありません。
激痛だと本当につらいと思います。ですが、あきらめないで欲しいと思います。
まとめ
- 腰のヘルニアで激痛の原因は神経とは限らない。それよりも筋肉にできたトリガーポイントが原因の場合が多い
- 腰やお尻、股関節周りの筋肉が原因で激痛になりやすい
- 激痛の場合は痛みが出ることはしない。良いとされていることでも試してみて痛むならしてはいけない