ヘルニアで痛み止めが効かないのはなぜ?理由や対策がわかる7項目

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ヘルニアになり、痛み止めを飲んでいるけれど症状が治まらない。

ロキソニンやリリカなどの痛み止めを飲んでも、痛みやしびれが治まらないのはなぜでしょうか?まじめに薬を飲んでいても、痛いままだと心配になりますよね。

ですが、理由が分かれば安心できますし対策も見えてきます。

首や腰のヘルニアで、痛み止めが効かない場合の理由や対策についてまとめました。

1 ヘルニアで痛み止めを飲んでも効かない理由

痛み止め

首や腰のヘルニアの症状に痛み止めを飲んでも効かない理由は、痛みの原因と薬の作用が合っていないからです。

このことについて解説しますね。

1-1 痛みの原因と薬の作用が合っていなければ効かない

痛みの原因にはいくつかの要素があります。そして、痛み止めにも何が原因の痛みに対しての薬かという作用の違いがあります。

ですから、

  • 何が原因の痛みか?
  • 何が原因の痛みに効く薬か?

ということが合っていなければ、当然痛み止めを飲んでも効きません。

おなかが痛い時に目薬をさしても効かないですよね。理屈はこれと同じです。

1-2 ロキソニンやリリカを飲んでも効かないのは?

ヘルニアでロキソニンやリリカを飲んでも効かない理由はシンプルです。

つまり、ヘルニアの痛みの原因に対して、ロキソニンやリリカの作用が合っていなかったからということですね。

痛みの原因と薬の作用についてもう少し詳しく解説しますので続きをどうぞ。

2 痛みの原因と薬の作用が合うってどういうこと?

パズル

ヘルニアは神経が原因の痛みとされますが、実際には神経以外にも原因があります。

例えば炎症。炎症が起きているとそれに伴い痛みがでます。この時、例えば神経に対しての痛み止めのみを飲んでいても治まりません。

炎症による痛みなら炎症に対しての痛み止め、つまり消炎鎮痛剤が必要ということ。こういったことが理由で痛み止めを飲んでも効かないことがあるのです。

3 痛みの原因4パターン

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体の痛みやしびれというと神経のみが原因と思われがち。ですが、実際には大きく分けて4つの原因があります。

3-1 神経が原因

神経が原因の痛みを神経障害性疼痛といいます。簡単にいうと、神経が傷ついてしまったことによる痛みと思ってください。

神経障害正当痛の例には、帯状疱疹による痛みや糖尿病による痛みなどがあります。

3-2 炎症が原因

炎症が原因で痛みがでることもあります。体の中で炎症つまり熱を持っている部分に出る痛みということですね。

炎症が原因の痛みの例には、リウマチ、腰痛症、抜歯後の痛みなどがあります。

3-3 筋肉が原因

筋肉が原因で起こる痛みを筋膜性疼痛症候群といいます。筋肉が疲労して固まってしまった結果出る痛みです。

筋肉が原因の痛みの例には、肩コリ、腰痛、などがあります。

3-4 精神が原因

精神的な要素が原因の痛みを心因性疼痛といいます。体に傷や炎症などがなくても感じる痛みです。

精神的なストレスや不安などが原因で起こる痛みです。

4 痛み止めの作用2パターン

2

痛み止めにはいろいろな種類があり、そして種類によって作用も異なります。

4-1 炎症による痛みを抑える作用

痛み止めの1つ目の作用は、炎症による痛みに対してです。炎症による痛みはズキズキとうずくような痛み。

例えば、夜寝ていてうずく痛みで目が覚めるような場合は、炎症による痛みの場合が多いでしょう。

4-2 神経による痛みを抑える作用

痛み止めの2つ目の作用は、神経による痛みに対してです。神経による痛みはピリピリしたり締め付けられるような痛み。

ヘルニアの痛みは神経が原因とされることが多いため、神経に対しての痛み止めが処方されることが多いです。

※ヘルニアの痛みは神経より筋肉が原因の場合が多い(後述)

5 ロキソニン・リリカは何に効く痛み止め?

黒板

ヘルニアに対してよく処方されるロキソニンとリリカ。それぞれ何が原因の痛みに効く薬なのか?また、他の痛み止めについても合わせて解説します。

5-1 ロキソニンが効く痛み

ロキソニンが効く痛みは炎症による痛みです。つまりロキソニンは消炎鎮痛剤(NSAIDs)ということ。

炎症による痛みは、主に安静にしている時に出やすいです。例えば、夜寝ていて動いたわけではないのにズキズキとうずいく痛みで目が覚めてしまうような場合。

夜、痛みで目が覚めるならロキソニンが必要な痛みということですね。

5-2 リリカが効く痛み

リリカが効く痛みは神経が原因の痛みです。

神経が原因の場合、ピリピリ痛むとか締め付けられるように痛いという形で痛むことが多いです。

5-3 その他の痛み止めについて

他の痛み止めの種類と、どういう痛みに対する作用があるのかについて説明します。

  • セレコックス:炎症が原因の痛みに対する作用
  • ボルタレン:炎症が原因の痛みに対する作用
  • トラムセット:神経が原因の痛みに対する作用

6 ヘルニアの痛みは何が原因で?どんな痛み止めが必要?

考える女性

首や腰のヘルニアによる痛みやしびれ。この症状の原因は主に2つあり、必要な痛み止めは実は1つです。

詳しく解説しますね。

6-1 ヘルニアの痛みやしびれの原因は炎症と筋肉

ヘルニアの痛みやしびれは、炎症もしくは筋肉が原因のことが大半です。神経圧迫が原因のことはほとんどありません。

麻痺、膀胱直腸障害、巧緻運動障害といった重症例は神経圧迫が原因。ですが、これらの症状がないなら原因は炎症と筋肉です。

6-2 炎症が原因の痛みにはどんな痛み止め?

夜、寝ていてズキズキとうずくような痛みで目が覚めてしまう。こんな痛みは炎症が原因です。そして、こういう痛みには消炎鎮痛剤が必要です。

  • ロキソニン
  • ボルタレン
  • セレコックス

これらが消炎鎮痛剤です。病院で処方された方も多いのではないでしょうか。ただし、炎症がなければこれらの痛み止めはそもそも意味がありません。

安静時に痛むことや、痛みで目が覚めるようなことがないなら炎症がない証拠。そういう時に消炎鎮痛剤を飲んでも効かないのは当然ということですね。

6-3 筋肉が原因の痛みにはどんな痛み止め?

例えば、首のヘルニアなら上を向く動作、腰のヘルニアなら長く歩いた時。そういった時に痛みが出るなら筋肉が原因です。

筋肉は固まってしまうと痛みの元になります。ただ、筋肉が固まったことによる痛みに対しては、有効な痛み止めはありません。

痛み止めは炎症か神経が原因の場合に有効でしたね。ですから、痛み止めには筋肉を緩める作用はないのです。

そのため、筋肉が原因のヘルニアの痛みが出ている場合、痛み止めを飲んでも効かないということになります。

6-4 ヘルニアの痛みは神経圧迫と無関係?

首でも腰でもヘルニアは神経圧迫が原因とされます。ですが、神経圧迫の状態になっている状態でも、必ず神経が原因とは限りません。

神経圧迫の状態になっているだけで、原因は炎症と筋肉にあるということが本当に多いです。

ですから、リリカやトラムセットといった神経が原因の痛みに作用する薬が効かないのは、神経圧迫が原因ではないということの裏返し。

リリカやトラムセットが効かなくてもがっかりしないでくださいね。

6-5 補足

ちなみに、ヘルニアの痛みと神経圧迫が関係ないということは、神経に対してのブロック注射も効かないということになります。

ブロック注射が効かなかったという方はこちらもご参考下さい。

ヘルニアでブロック注射が効かない理由とそんな場合の対処法を解説

7 ヘルニアで痛み止めが効かない時に必要なこと

トリガーポイント鍼療法

ヘルニアで痛み止めが効かない時に必要なことは、筋肉の状態を良くすることです。

詳しく解説しますね。

7-1 炎症がなく筋肉が固まったままの状態

首や腰のヘルニアで痛み止めを飲んでも効かない時は、体の状態として炎症は治まっているけれど筋肉が固まったままということ。

炎症がなければ、消炎鎮痛剤としての痛み止めはそもそも意味がありません。

そして、ヘルニアで神経が原因の痛みはほとんどない。だから、神経に対して作用する痛み止めも効かないということでしたね。

残る原因は筋肉なので、状態を良くすることが必要ということになります。

7-2 固まった筋肉が原因の痛み対策

固まった筋肉が原因の痛みには、筋肉に鍼をするトリガーポイント鍼療法という施術があります。

筋肉が原因の痛みは、トリガーポイントと呼ばれる痛みの元が原因。そして、こういった筋肉が原因の痛みのことを筋膜性疼痛症候群と言います。

トリガーポイントとは?痛みや痺れの原因トリガーポイントを徹底解説

一般的な鍼治療と異なり、筋肉を施術するのが特徴です。痛み止めが効かない筋肉が原因の症状には、こういった施術があるということを知ってもらえればと思います。

最後に

「痛み止めは飲んでも効かない」

こういう声をよく聞きます。ですが、実際には効いていないのではありません。

  • 炎症がないのに消炎鎮痛剤を飲んでいる
  • 筋肉が原因なのに神経に作用する痛み止めを飲んでいる

だいたいこのどちらかが多いです。なので、効かないというよりも、原因と痛み止めの作用が合っていないというだけ。

痛み止めが効かない時は、炎症は治まっているということ。そして、筋肉が原因の痛みには対策がちゃんとあるということ。

痛みが続くとつらいと思います。ですが、痛み止めが効かない理由はこういったことですからあきらめずに回復を目指して下さいね。

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まとめ

  • ヘルニアで痛み止めが効かないのは、痛みの原因と薬の作用が合っていないから
  • 炎症が原因の痛みなら消炎鎮痛剤、神経が原因なら神経に作用する薬が良いが、筋肉が原因の痛みに有効な痛み止めはない
  • 筋肉が固まったことによる痛みには、痛み止めではなくトリガーポイント鍼療法

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