腱鞘炎になり痛みのため指が動かない。
こんな状況は困りますよね。何せ手のことですから使わないわけにはいかない。でもどうすれば良いのか?
指を動かすことが出来ないくらい痛みの強い腱鞘炎の原因は何か?そしてどうすれば元通り指が動くようになるのかについてまとめました。
1 腱鞘炎の痛みで指が動かない時の原因は?

腱鞘炎の痛みで指が動かないという場合、原因の多くは腱や筋肉が固まってしまっていることにあります。
手を普段よく使うなら使いすぎが原因です。そんなに使った覚えはないという方も多いと思いますが、そういう方の場合は日頃の積み重ねでだんだん腱や筋肉が固まってしまったことが考えられます。
腱や筋肉が固まってしまっている状態なので動かないし、動かそうとすると痛みが出るということですね。
2 腱鞘炎の原因になりやすい部分はここ
腱鞘炎で指が動かなくなるくらい痛む場合の原因は腱や筋肉が固まったことにあります。
では、どの辺りの腱や筋肉が固まってしまうと指が動かなくなるくらい痛むのかについて親指の場合の写真を紹介します。
写真をご覧下さい。

手のひら側の腕から親指にかけての筋肉や腱
手の甲側の腕の筋肉や腱
2枚の写真それぞれに赤い印を付けています。
赤い印に沿って筋肉や腱が走行しているとお考え下さい。そしてこの部分にある筋肉や腱が固まってしまうと写真の例でいうと親指が動かせなくなることがあります。
3 腱や筋肉が固まった場合の対策

腱や筋肉が固まってしまったことで腱鞘炎特有の痛みや指の動作が制限されてしまった場合はどうすれば良いのかについてお伝えします。
3-1 腱や筋肉に対してのトリガーポイント療法
腱や筋肉が固まったことで痛みや指が動かしづらいという状態になっている場合、当然その固まった腱や筋肉が元の状態に戻る必要があります。
こういった場合の対策の1つとして、腱や筋肉に鍼の施術をするトリガーポイント鍼療法という施術があります。
ツボではなく腱や筋肉が固まってしまい痛みや動きが悪くなっている部分に対して直接施術をする方法です。
3-2 腕の筋肉をマッサージしたり伸ばす
腱や筋肉が固まったことで痛みや動作制限が起きてしまっている場合、腕の筋肉をマッサージしたり伸ばすことは良いです。
ただし、力一杯揉んだり伸ばしたりすることや長時間やり過ぎることは避けて下さい。
後から痛みが増してしまうことがありますからね。
3-3 腕に湿布を貼る
腕の筋肉や腱が固まってしまうことで腱鞘炎になり、さらに指が動かしづらいという状態になります。
ですから、原因となっている筋肉に湿布を貼るというのも対策の1つにはなります。
かぶれやすい方は注意して欲しいですが、そういうことがなければ例えば寝るときだけ貼るということでも良いでしょう。
4 固定はした方が良いのか?
腱鞘炎で痛みがありさらに指も動かないという場合、装具を使って固定をするという方法があります。
指が動かないくらい痛いということは、逆に考えるとちょっと動かしても痛いという場合もあると思います。
ですから、一時的に固定をするというのは良い場合があります。ただ、固定をするということ=良くなるということではありません。
痛みや動かない状況が続いている場合の一時的な対策として考えるのは良いですが、ずっと固定していれば腱鞘炎の痛みも動作制限も良くなるかというとそうではないのです。
あくまでも一時的な処置として必要な場合に固定するという方法を取るのが良いですね。
5 指を動かせるようになるために

腱鞘炎の痛みで指が動かないようになってしまった場合、まずは病院を受診したりかかりつけの治療院があるのなら施術を受けに行くことが大事です。
放っておくと結局ドンドン悪化してしまうことが多いですし、早めの受診なら早く指を動かせるようになる可能性が高いですから。
腱鞘炎といっても多くの場合は腱や筋肉が固まってしまったということが原因です。
手術が必要なケースもありますがかなり少ないというのが実情です。腱や筋肉が固まってしまったということは壊れてしまったということではありません。
疲労が溜ったことの延長上が固まってしまったという状態だとお考え下さい。
だからこそ、早めの受診が大事ということですね。
まとめ
- 腱鞘炎の痛みで指が動かない状態の原因は腕から指にかけての腱や筋肉が固まってしまったことにある
- 腱や筋肉が固まったことで痛みや動作制限が出ている場合は腱や筋肉を緩めることを目的とした施術や対策が良い
- 固定は必要ならすれば良いが固定をすれば良くなるということではないので一時的な処置として行うのが良い