脊柱管狭窄症で痛む時に日常生活で気をつけて欲しいのはこんな時

注意 脊柱管狭窄症

脊柱管狭窄症になり、腰からお尻、足にかけて痛みがある。

こんな状態の時、ほとんどの方は何らかの治療を受けたりご自身でいわゆるセルフケアに取り組んだりされていること思います。治療やセルフケアはもちろん良いことです。

ただ、せっかくそういうことに取り組んでいるのであれば、日常生活で気をつけて欲しいことがいろいろとあるんですね。なぜかと言うと、日常生活のちょっとした動作や姿勢などで痛みがひどくなったり長引いたりすることがあるからです。

治療を受けたりセルフケアに取り組んでいるにも関わらず、ちょっとしたことで痛みがひどくなったり長引いたりするともったいないですよね。でもこういうことって、事前に知っておけばある程度は避けることができる問題かと思います。

じゃあどういうことに日常生活で気をつけておけばいいのか?

そこで今回は、脊柱管狭窄症になり腰からお尻、足にかけて痛みがある時に日常生活で気をつけると良いことは何か?について解説をしていますのでぜひご参考ください。

それでは始めますね。

うつ伏せスマホ

うつ伏せ

ほとんどの方がスマホを1日のうち必ず何度か見ると思います。もちろんスマホを見ること自体は何も問題ないですよ。問題なのは見る時の姿勢。写真のようにうつ伏せでスマホを見るという姿勢は脊柱管狭窄症の方はやってはいけません。

要注意の姿勢です。この姿勢の何がイケナの?って思うかもしれませんのでくわしく解説しますね。

脊柱管狭窄症は背骨の中にある脊柱管という神経の通り道が狭くなり、その結果神経が圧迫されるので痛みやしびれが出るとされています。実際にこのように神経が圧迫された結果痛みやしびれが出ている方はいます。

しかし、脊柱管狭窄症になってしまったすべての方の痛みとしびれの原因が神経にあるのかというとそれは違います。実はちょっとイメージしづらいかもしれませんが、筋肉が固まってしまった結果痛みやしびれが出ている方がたくさんいると思ってください。

脊柱管狭窄症の場合、腰やお尻、足の筋肉が固まってガチガチになってしまった結果痛みやしびれが出ているということですね。

そんな時に、このうつ伏せスマホを見る時の姿勢は気をつけて欲しいのです。なぜなら、うつ伏せでスマホを見る時って少し上体を起こしますよね。この時って当たり前ですが少し腰を反らしています。つまり、腰を反らすことにより、痛みやしびれの原因になってしまっている腰やお尻の筋肉がさらに固まってしまうということ。

スマホを見る時に習慣的にうつ伏せで見るという方は、気を付けないとこの姿勢を続けることで痛みやしびれがひどくなったり、ひどくならないまでも長引くきっかけになりかねません。だからこの姿勢は気を付けましょうということ。

この姿勢をしようと思えば誰でもできると思いますよ。だからといって続けていい分けではありません。スマホを見る時はイスに座ってみるようにしましょう。どうしても横になって見たいなら、横向きで見るならまだOK。

なので、この姿勢には気をつけて欲しいですし、基本的にはもうやってはいけないんだと思ってください。

くしゃみ

くしゃみ

2つ目に気をつけて欲しいことはくしゃみです。

これは何となくイメージできる方も多いのではないでしょうか。勢いよくくしゃみをした途端にズキーンと痛みが腰からお尻、足にかけて走ってしまう。せっかく良くなりかけていた痛みがまた元の強さに戻ってしまう。そういう経験をしてしまった方も結構多いかもしれませんね。

こうなってしまうのも実は筋肉に原因があるからです。くしゃみが出る時って、くしゃみの勢いのせいである意味強制的に体が動きますよね。そのため、固まって痛みやしびれの原因になっている筋肉が大きく動かされてしまう。

つまり、ケガをしているような状態の筋肉が強制的に動かされてしまうことによって傷口が大きく開いてしまうようなイメージですね。

では、くしゃみによる悪化を避けるためにはどうすれば良いのか?これは100%ということではないのですが、ある程度くしゃみによる衝撃を緩和する方法と思ってください。方法は2つ。

  • どこかにつかまる
  • 身構える

基本的にはこの方法がおすすめです。もちろんくしゃみなんて咄嗟のことなので、いつでも身構えたりどこかにつかまるということを瞬間的にはできないかもしれません。ですが、できるのであれば絶対にやったほうが良いです。

どこかに少しつかまるか、身構えることによってくしゃみの衝撃を少しかもしれませんが緩和することができます。これをせずに勢いよくくしゃみをしてしまうと先ほど触れたようにズキーンと痛みが走ったり、治まりかけていた痛みやしびれが逆戻りしてしまうということ。

なので、難しいとは思いますが、少しで良いのでどこかにつかまるか、身構えるということをしてみてくださいね。

くしゃみが気をつけて欲しいことの2つ目です。

良くなりかけている時

腰痛

3つ目の気をつけて欲しいことは、脊柱管狭窄症の痛みやしびれが良くなりかけている時です。

どういうことかと言うと、痛みやしびれが良くなってきているのはもちろん良いことですよ。ですが、良くなってきているがゆえにいわゆる油断をしてしまうわけです。もちろん、誰しもわざとではありません。

ですが、たとえば大分痛みが楽になっていた結果、痛みを忘れてしまうことってあるんですね。要するに楽に動けてしまうということ。こういう時が要注意なんですね。良くなってきて楽に動けてしまうが故に、つい今まで慎重に動いていたことを忘れてサッと動いてしまう。

たとえば、顔を洗って前かがみの状態から体を起こす時に、痛む時はそーっと気をつけながら体を起こしていたのに良くなってまだ痛いことを忘れてしまいサッと体を起こしてしまう。その瞬間にズキン!と痛みが走ってしまう。

他にも、自転車や車から降りる時に今まではゆっくり動いていたのに、サッと降りようとして体をひねった瞬間にズキン!と痛みが走ってしまう。他にも椅子から立ち上がる時や下にあるものを拾おうとした時など、体を比較的大きく動かす動作の時に痛みを忘れてサッと動いてしまう。

その結果激痛が走ったり、痛みが戻ってしまう。

こうなると本当にもったいないです。もちろんわざとではありません。だからしょうがないと言えばしょうがない。でももったいない。

なので、良くなりかけている時ほど気をつけなければいけないんだということが分かっていれば痛みがはしったり逆戻りすることを避けやすいかと思います。

仕方がない部分もありますし、もちろんわざとでもない。でもまだ痛いことを忘れてしまうともったいない。なので、良くなりかけた時ほどまだ痛みは残っているんだということを忘れないようにしてくださいね。

筋肉が原因で痛みやしびれが出ているなら

今回、脊柱管狭窄症といっても実は筋肉が原因の場合があるということをお伝えしました。

そんな筋肉に原因がある場合、実はストレッチをすることが痛みやしびれの対策になることが多くあります。なぜなら、固まった筋肉が原因で痛みやしびれが出ているわけですから、その固まって痛みやしびれの原因になっている筋肉をストレッチで伸ばしてゆるめてあげることが良いわけですね。

具体的なストレッチ方法についてはこちらの動画で紹介していますのでご参考くださいね。

最後に

脊柱管狭窄症で痛みやしびれがある時に気をつけて欲しいことについて解説をしてきました。

ちょっとのことで痛みやしびれが戻ってしまうともったいないです。もちろん仕方がない場合も多くあります。ですが、できる限りに慎重に、そして気を付けると良いことを覚えておけば悪化や逆戻りは避けることがある程度はできると思いますので今回紹介したことは覚えておいてもらえればと思います。

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