脊柱管狭窄症になり腰やお尻、足にかけて痛みやしびれがある。
脊柱管狭窄症とは、背骨の中にある脊柱管という通り道が狭くなることで中を通っている神経が圧迫された結果痛みやしびれが出る状態のことを言います。
この脊柱管狭窄症になってしまった時、どういうことをすれば良いのかな?って思ったことはありませんか?
病院を受診して、薬をもらって、リハビリを受ける。
それで順調に痛みやしびれが良くなるならもちろんそれで構いません。その流れで継続すべきでしょう。しかし、中には薬を飲んでもリハビリを受けても痛みやしびれが変わらない場合だってあります。
そんな時、どうすれば良いかな?他の方法は何かあるのかな?ってなりますよね。ただ、他といっても具体的には何をすれば良いのかが分からない。こういう方も多いはず。
こういうことも含め、脊柱管狭窄症になった時はこういう順番でその痛みやしびれに対処していくと良いですよというものがあります。
じゃあ、具体的にどうすれば良いのか?となりますよね。そこで今回は、脊柱管狭窄症になって痛みやしびれがある時に、何をどの順番で進めて行けば良いのか?ということについて解説をしていきますのでぜひご参考いただければと思います。
それでは始めますね。
最初にすること
腰やお尻、足に痛み・しびれを感じたら、最初にすることは当然ですが病院を受診することです。病院に行ったら後は担当の先生の指示に従えば大丈夫です。
先生が必要と思えば検査をいろいろしてくださるでしょうし、検査結果から診断をして薬の処方、リハビリ、その他に関して説明をしてくださるはずです。なのでまずは当たり前と言えば当たり前ですが病院を受診しましょう。
ちなみに、病院といっても何科?って思う方もいらっしゃるかもしれませんね。最初は整形外科の先生で大丈夫ですよ。もし、受診先の病院で必要な検査等ができないような場合なら、担当の先生がどこの病院を受診すれば良いかは教えてくれますから。
なので、まずはちゃんと病院を受診しましょう。
薬を飲んでも痛みやしびれが続く理由
まずは病院を受診しましょうということをお伝えしました。
改めて言われなくてもそんなことは分かってる!とか、すでにも受診したけどそれでも痛いから困ってるんだろ!そんな声が聞こえてきそうです。なので、病院を受診して薬を飲んでいるにもかかわらず、痛みやしびれが変わらない時はどうすれば良いのか?ということについて解説をしていきますね。
そのためには、いろいろ順番に説明したほうが良いと思いますので必要なことから初めて行きますね。
脊柱管狭窄症に対して処方される薬について
脊柱管狭窄症で痛みやしびれがある時、病院の先生からお薬が処方されることが多いです。
もちろん、個人差や先生の診断にもよりますので細かな違いはあるでしょう。ただ基本的には同じような薬が処方されることが多いと思ってください。ではどういう薬が処方されることが多いのか?
ちょっと難しい言葉になりますが、神経障害性疼痛に対しての薬が処方されることがほとんどだと思ってください。
神経障害性疼痛とは、文字通り神経が障害された結果の痛みということ。もう少し簡単に分かりやすく言うと、神経が圧迫された結果出ている痛みということになります。
こういう時、必要なことは神経が痛みやしびれの原因になっているわけですから神経に対して作用があるお薬が必要ということになりますよね。お腹が痛い時は腹痛に対して作用がある薬を飲むのと理屈は同じ。
脊柱管狭窄症も神経が圧迫された結果痛みやしびれが出ているとされますので、当然この神経に対して作用がある薬が処方されるわけです。具体名を出すとリリカという薬が処方されることが多いですね。
もちろん、他にも神経障害性疼痛に作用がある薬はありますので別の薬を飲んでいるという方もいると思います。この辺りは、先生の診断や、実際に飲んでみて変更した方もいると思います。
余談ですが、リリカは飲むと眠くなることがあります。そのため、仕事や日常生活に影響が大きいようなら担当の先生に遠慮なく伝える方が良いですよ。我慢して飲み続けて、たとえば車の運転中に眠くなったりしたら危ないですからね。
薬を飲んでもなぜ痛い?
神経障害性疼痛という神経に原因がある痛みに対しては、リリカという薬が処方されることが多いということとその理由についてはお分かりいただけたでしょうか。
では、そんなリリカを飲んでも痛みやしびれが変わらないという方もいらっしゃると思いますのでその理由についてここからは解説を続けますね。
リリカを飲んでも痛むのは、簡単に言うと痛みやしびれの原因が神経圧迫によるものではないからです。こう言うと、脊柱管狭窄症って神経が原因でしょ?それなのに原因が違うってどういうことと思いますよね。特にMRIの検査結果を見た方ならなおさらだと思います。
詳しく説明しますね。
脊柱管狭窄症とは、確かに神経が圧迫される状態のことを言います。ですが、すべての方が神経に原因があって痛みやしびれが出ているわけではありません。どういうことか?MRIの検査結果で神経が圧迫された状態が写っていればそれは間違いありません。
しかし、そんな風に圧迫されている状態になっているだけの方もかなり多いと思ってください。要するに、圧迫はされているけれど神経は傷ついていないと思ってもらうと分かりやすいでしょうか。
そんな場合は当然神経は問題なしです。
神経に問題がない時に神経に対して作用があるリリカを飲んでもこれは残念ながら痛みもしびれも変わりません。お腹が痛くない時に腹痛に作用する薬を飲んでも何も変わらないのと同じことです。
じゃあ他の原因は?となるかと思いますので、そのことについて解説を続けますね。
筋肉が原因の痛みやしびれがある
痛みやしびれの原因というと、イメージとしては当然誰でも神経に原因があると思いますよね。ですが、何でも神経が原因で痛みが出るわけではありません。他にも原因があります。
じゃあそれは何か?
実は筋肉が固まってしまった結果痛みやしびれが出ることも多くあるんだと思ってください。筋肉は疲れがたまると筋肉の中にコリができます。最初は小さなコリで数が少なくても、疲労が抜けきらない状態が続くとだんだんコリが増えてくると思ってください。
そんな風にコリが増えると筋肉はどうなるかというと、徐々に縮んで固まってしまうと思ってください。固まった筋肉の状態がさらに続くとガチガチになってしまいます。そこまで行くと筋肉自体がかなり強い痛みやしびれの原因になってしまうと思ってもらえば良いです。
痛みやしびれがまだ軽い時、たとえばお尻を拳でトントン叩きたくなったことはありませんでしたか?そんな状態ならすでにコリが増え始めているような段階と思ってください。ただね、誰しもちょっとこった感じがするとか、重だるいていどだと病院なんて行こうとは思わないですよね。
だから、筋肉がさらに固まってガチガチになってしまう。
そうなると、ある日突然痛みやしびれが出てきてしまい、昨日までなんともなかったのに何でかな?ということになってしまう。どうでしょうか、思い当たる節はありませんか?
これが筋肉が原因の痛みやしびれが出る流れです。
筋肉が原因の場合に薬は?
筋肉がガチガチになった結果痛みやしびれが出ている時、残念ながら薬を飲み続けても痛みやしびれは変わらないと思ってください。なぜなら、薬は先ほど解説したとおり、神経に作用がある薬なのです。
筋肉に原因がある状態の時に必要なことは固まった筋肉がゆるむこと。リリカにはこの固まって痛みやしびれの原因になってしまったガチガチの状態の筋肉をゆるめる作用がもとからありません。だから飲み続けても痛みやしびれが変わらないということが起きてしまうわけですね。
こう考えるとなぜ薬を飲み続けても症状が変わらないのかという理由がお分かりいただけた方お思います。
筋肉が原因ならどうすれば良いの?
脊柱管狭窄症といっても筋肉に原因があって痛みやしびれが出ている。そんな時に必要なことは固まった筋肉がゆるむこと。
そのために簡単に取り組めることはストレッチですね。
腰やお尻、足のなどの筋肉で固まって痛みとしびれの原因になっている筋肉をストレッチで伸ばしてゆるめて上げれば良いということになります。
そう言われても具体的なやり方が分からない。そんな方も多いでしょうから、具体的なストレッチ方法についてはこちらの動画で解説をしていますのでぜひご参考くださいね。
最後に
脊柱管狭窄症になった時に何をどういう順番ですれば良いのかについて解説をしてきました。
神経だけが痛みやしびれの原因ではありません。なので、まずは薬を飲んでみる。そしてそれでもダメなら筋肉に対しての対策を始めてみる。こういう順番が良いですね。