梨状筋症候群で歩くとお尻や足が痛い!そんな時の原因とストレッチ方法

お尻が痛い 梨状筋症候群

梨状筋症候群になり歩くとお尻や足が痛くなる。

梨状筋症候群とは、お尻にある梨状筋という筋肉によって坐骨神経が圧迫された結果お尻から足にかけて痛みやしびれが出る状態のことを言います。

そんな梨状筋症候群になると、歩くと痛みが出てくるため長時間歩き続けることが困難になることが多くあります。

そうなると当然つらいし困りますよね。

そのため、湿布を貼ったり病院でもらった痛み止めの薬を毎日飲んでいるという方も多いでしょう。しかし歩くとお尻から足にかけての痛みは変わらないという方も同じく多いはず。そうなると何背かな?どうしたら良いのかな?ってなりますよね。

ただ、こういう時はなぜ湿布や薬を続けても歩くと痛いのかという理由や、そういう時はどうすれば良いのかという対策がちゃんとあるのです。

ではそれは何か?

そこで今回は、梨状筋症候群で湿布や薬を続けても歩くとお尻や足が痛くなる時の原因や対策としてのストレッチ方法について解説をしていきますのでご参考いただければと思います。

それでは始めますね。

梨状筋症候群についての間違い

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梨状筋症候群で歩くと痛くなる。そんな時にまず知って欲しいことがあります。それは、梨状筋症候群について間違っていること。

このことから解説をしていきます。

冒頭でも触れましたが、梨状筋症候群は梨状筋というお尻の筋肉によって坐骨神経が圧迫された結果痛みが出るとされています。ですが、そもそもこれが大きな間違い。

梨状筋によって坐骨神経が圧迫され痛みが出るなら痛みの元は神経ということになりますよね。

ですが実際には痛みを出しているのは神経ではなく梨状筋そのものなのです。さらに言うと、梨状筋含めその他お尻や腰、股関節周りといった複数の筋肉が原因で痛みが出ていると思ってください。要するに神経が原因ではないし梨状筋だけが原因でもないということ。

筋肉は固まると痛みの原因になる

先ほど梨状筋やその他複数の筋肉が原因になるということをお伝えしました。このことについてもう少し掘り下げて解説をしますね。

私たちの体は、日々動いている時に筋肉を使います。つまり、単に生活をしているだけで筋肉を使っているので疲労がたまります。その疲労は、食事をしたりお風呂に入ったり、睡眠をとることによって回復します。

しかし、疲労がたまることが回復を上回ってしまうと疲れが残ります。この時筋肉はどういう状態かというと簡単に言うとコリができていると思ってください。コリというのは肩こりのコリとおもってもらえばいいです。

そんなコリが複数の筋肉の中にたくさんできてしまうとどうなるか?たとえばお尻の筋肉の場合だとお尻が重だるいとか、動きが悪いとか、痛いという状態になります。

こういうコリができた状態が続くと、だんだん筋肉は固まって最終的にはガチガチの状態になってしまいます。そんな状態までいくと、動いたり特定の姿勢が続いた時に筋肉そのものがかなり強い痛みの原因になってしまいます。

こういう状態のことを専門用語で筋膜性疼痛症候群と言ってちゃんと名前があるのです。

つまり、梨状筋症候群といっても実際には神経が圧迫されているのではなく、今解説したように梨状筋を始め複数の筋肉が固まってガチガチの状態になっているため痛みが出ているということ。

これがまず知って欲しい梨状筋症候群についての間違いです。

湿布や薬を続けても痛むのはなぜ?

薬

梨状筋症候群による痛みの原因について解説をしました。ここからは、湿布や痛み止めの薬を続けても歩くと痛む理由について解説を続けますね。

なぜ、湿布や薬を続けても痛みが変わらないのかというと、これは痛みの原因と対策の組み合わせが合っていないからです。

湿布も薬もそれぞれ作用があり、当然と言えば当然ですがどんな痛みに対しても有効と言うことではありません。

ではそれぞれどんな作用があるのか見ていきましょう。

湿布と薬の作用

まずは湿布から。

湿布は消炎鎮痛剤といって炎症が原因で出ている痛みに対して作用がある貼るタイプの薬です。人間の体というのは、体の中で炎症が起きるとそれに伴って痛みが出るという仕組みになっています。難しいかもしれませんがとりあえずそう思っておいてもらえれば大丈夫です。

炎症というのは簡単に言うと熱が出ているような状態と思ってください。

そんな炎症が原因で痛みが出ている場合には湿布は消炎鎮痛剤なので作用があるということになります。

続いて痛み止め。

痛み止めにはいろいろな種類がありそれぞれ作用が異なります。梨状筋症候群に対して処方される痛み止めにもいろいろありますが、基本的に処方されることが多いのはリリカという痛み止め。

リリカはどういう痛み止めの薬かというと、神経障害性疼痛といって神経が原因の痛みに対して作用がある薬です。

筋肉が原因の時に炎症と神経に作用する薬は?

さて、湿布と痛み止めの薬の作用についてみてきました。

ここで気づいた方いらっしゃるかもしれませんね。そうです、梨状筋症候群の痛みの原因は筋肉でしたね。そんな筋肉に原因がある痛みに対して、炎症に作用がある湿布や神経に作用がある痛み止めのリリカという薬。

これでは残念ながら作用がありません。

湿布も薬もちゃんと作用はあります。ですが、そもそも痛みの原因に対して作用がある場合なら意味はありますがそうでないなら意味がありません。

筋肉が原因で痛みが出ている時に必要なことは、固まった筋肉が痛みの原因なのでその固まった筋肉がゆるんで元の状態に戻ること。この状態に対して炎症を鎮める湿布や神経に作用するリリカという痛み止めを飲んでもこれは痛みが変わらなくて当然。

お腹が痛い時に目薬は使いませんよね。これと同じこと。だから湿布や薬を続けても歩くと痛い状態は変わらないということになってしまう。

こう考えると、なぜちゃんと湿布や薬を続けても痛みが治まらないのかという理由がご理解いただけたのではないでしょうか。

梨状筋以外に原因になる部分

梨状筋症候群は梨状筋を含め複数の筋肉が原因になるということはすでにお伝えしましたね。では、もう少し具体的にどの辺りが原因になるのかを解説します。

写真をご覧ください。

梨状筋症候群の原因

女性がうつ伏せになっている状態ですね。そして腰とお尻にバツ印を付けているのがお分かりいただけるかと思います。

もう1枚ご覧ください。

梨状筋症候群の原因

先ほどと同じ女性ですが、今度は仰向けになっている状態。そして、股関節周囲にバツ印を付けているのが同じくお分かりいただけるかと思います。

このバツ印を付けている部分、つまり腰、お尻、股関節周囲といった部分にある筋肉が固まってしまうとお尻から足にかけて痛みが出るようになると思ってください。また、個人差はありますが、足のスネやふくらはぎの筋肉も痛みの原因になっていることもあります。

筋肉が原因で歩くと痛むなら

梨状筋症候群の痛みは筋肉に原因があるということはよく分かった。

じゃあそんな時はどうすればいいのか?こう思う方も多いでしょう。筋肉が原因の痛みへの対策はいろいろあります。いわゆるセルフケアとして簡単に取り組めるものはやはりストレッチが良いですね。

腰やお尻、股関節周囲、場合によっては足の筋肉が固まって痛みの原因になりますからそれらをストレッチで伸ばしてゆるめてあげることがおすすめ。

ただそう言われても具体的にはどうやれば良いのか分からないという方も多いでしょう。そこで、歩くと痛くなる場合のストレッチ方法についてはこちらの動画で詳しく解説をしていますのでご参考くださいね。

 

最後に

梨状筋症候群といっても、梨状筋だけではなく複数の筋肉が原因ということはお分かりいただけたでしょうか。そしてそういう時は、湿布や薬よりもストレッチが対策になるということも。

誤解のないようにお伝えしますが、湿布や薬がダメなのではありませんよ。あくまでも筋肉が原因の痛みに対しては作用がないということ。

歩くと痛くなるとつらいし困ると思います。ですが、そんな時でも湿布や薬よりストレッチをすることで歩きやすくなる方も多いです。ですから、湿布や薬で変わらなければまずは無理のない範囲で少しずつで良いですからストレッチに取り組んでみてくださいね。

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