股関節の痛みが良くなる人とならない人は何が違うのか?

股関節痛 股関節痛

股関節の痛みがなかなか治まらずに続いている。

股関節が痛くなると、歩くと痛い、深く曲げるとつまるような感じがして痛い、あぐらをかこうとすると痛くてできない。こんな状況になり日常生活や仕事で困ることは増えると思います。

そしてそういう痛みがつらいし困るから、湿布を貼ったり痛み止めの薬をまじめにちゃんと飲んでいる。でもやっぱり痛い。こうなると、なんでかな?と思ったりどうしたらいいのか?と不安にもなったりしますよね。

ただその一方で、同じような痛みで同じように湿布を貼ったり薬を飲んでいる人で良くなる人がいる。このことについても、あの人は良くなっているのに、なぜ自分はいつまでも痛いのか?と思ってしまいますよね。

こんな風に股関節が痛くなった方で、その痛みが良くなる人とならない人がいます。この違いっていったい何なんでしょうか?何か違いがあるからこそ、結果も違ってきているはずですよね。

そして、違いが分かれば今も痛む方でもどうすれば良いかということが分かるようになり実践すれば良いということになりますよね。

そこで今回は、股関節の痛みが良くなる人とならない人は何が違うのか?そして、その違いを元に良くならない人はどういうことをすれば良いのかについて解説をしていきますのでご参考ください。

それでは始めますね。

股関節の痛みは何が原因か?

股関節痛

まず、股関節が痛くなる時の原因について見ていきましょう。

痛みの原因はいろいろあります。股関節の場合は、軟骨の減少や関節の変形、そしてそれらに伴って炎症が起きることによって痛みが出る場合があります。

つまり、痛みを引き起こすのが軟骨の減少や関節の変形で痛みの直接の原因が炎症にあるということですね。補足としてお伝えすると、人間の体は体の中で炎症が起きるとそれに伴って痛みが出るという仕組みになっていると思ってください。

炎症が原因なら何すればいいの?

こんな風に炎症が原因で痛みが出ている場合、必要なことは何かというと痛みの直接の原因になっている炎症が治まることですね。これは分かりますよね。

では、どうすればこの炎症が治まるのか?

答えは消炎鎮痛剤が必要ということになります。炎症を治めることが目的なので消炎鎮痛剤ということ。これも大丈夫ですね。

では、具体的に消炎鎮痛剤としてはどういうものがあるのか例をあげると湿布や痛み止めの薬が該当します。痛み止めの薬はいろいろな種類があるのですが、具体名をあげるとロキソニンが消炎鎮痛剤になります。

股関節の痛みの原因が炎症にあり、そしてその状態に対して湿布を貼ったり消炎鎮痛剤を飲むことによって痛みが治まった。こうなればもちろんこれでOKということになります。

ただ、股関節が痛む時に湿布を貼って消炎鎮痛剤のロキソニンを飲んでも痛みが変わらない方もいるわけですね。これが問題ということになります。

炎症だけが股関節痛の原因ではない

股関節痛

先ほど、股関節痛の原因として炎症ということを取りあげました。

炎症が原因で痛みが出ている方は確かにいます。ですが、股関節痛の原因は当然と言えば当然ですが炎症だけではありません。他にも考えられる原因はあります。

ではそれは何か?

もちろんいろいろありますが、比較的多くの方に該当するものがありますのでそのことについて解説を続けますね。

炎症以外に考えられる原因は実は筋肉です。特に股関節周りの股関節を動かす筋肉が固まってしまうと股関節痛の原因に筋肉そのものがなると思ってください。筋肉というのは、縮んで固まってしまうと痛みや動きの悪さの原因になります。筋肉に原因があって痛みと動きの悪さが出ている状態のことを専門用語になりますが筋膜性疼痛症候群といってちゃんと名前も付いているということですね。

炎症以外に考えられる比較的多くの方に該当する痛みの原因は筋肉ということになります。

筋肉が原因なら湿布でも薬でもダメ

バツ

股関節が痛む時の原因が筋肉がかたまってしまったことにある。こういう場合は、先ほど解説をした湿布を貼ったり痛み止めのロキソニンを飲んでも残念ながら股関節痛は治まらないと思ってください。

なぜかというと、これは湿布やロキソニンが良い・悪いの話ではなくちゃんと理由がありますので解説しますね。

湿布やロキソニンはそもそも消炎鎮痛剤なので炎症を鎮めることが目的の薬です。ですから、改めて言う必要もないかもしれませんが炎症が原因の痛みには作用があります。

しかし、股関節痛の原因が筋肉が固まってしまったことにある場合に必要なことは、その固まって痛みの原因になっている筋肉がゆるんでもとの状態に戻ること。こういう状態の時に湿布やロキソニンではダメなのです。

なぜなら、先ほど触れたとおり湿布やロキソニンは炎症を鎮める作用はあっても、固まった筋肉をゆるめる作用は元からありません。だから、湿布を貼ってもロキソニンを飲み続けても痛みが変わらず続いてしまうということが起きるわけですね。

こう考えると、同じような痛みがある方で良くなる人とならない人が出てくる理由がお分かりいただけたのではないでしょうか。

こんな状態なら筋肉が原因

股関節痛

さて、股関節痛の原因には炎症の場合と筋肉の場合があるということをお伝えしました。そして、筋肉が原因の時に湿布やロキソニンを続けてもダメな理由も。

そうやって説明されれば分かるけど、自分の今の痛みの原因が炎症にあるのか筋肉にあるのかなんて分からない。そんな方がほとんどだと思います。そこで、こういう状態なら筋肉が原因という例をあげてみますね。

  • 朝起きた直後が痛い
  • 歩くと痛くなってくる
  • 立ったままでいると痛くなってくる
  • 座っている時間が長くなると痛くなる
  • あぐらをかこうとすると痛くてできない
  • お風呂上がりは少し楽

他にもありますが、こういう状態に1つ以上該当するのであれば今のあなたの股関節痛の原因は筋肉が固まったことにあると考えることができます。

軟骨の減少や関節の変形はどうなるの?

疑問

ここまでの解説で筋肉が原因のいたみについては大分ご理解いただけたと思います。

ただ、軟骨の減少や関節の変形がある場合はどうなの?と思った方もいるのではありませんか?そうですよね、気になりますよね。軟骨が減っていても、関節が変形している場合でも果たして筋肉が原因と言えるのか?このことについても解説をしますね。

ずっと痛いですか?

股関節が痛くて病院でレントゲンを撮ってもらったら、軟骨が減っているとか関節が変形していると言われた。

こんな場合でも実は筋肉が原因のことは多くあります。

かなり変形がひどい場合は別ですが、変形していてもそれほどひどくはない場合なら筋肉が原因と考えられます。なぜそう言えるかを説明しますね。

軟骨が減っているとか、関節に変形があるといわれた方に今確認して欲しいことがあります。それは、1日中ずっと股関節が痛みますか?ということ。24時間ずっと変わらず痛み続けているのなら、軟骨の減少や関節の変形に伴って痛みが出ていることが考えられます。

しかし、痛い時もあるけれど痛くない時も1日の中で言えばある。そんな状態なら軟骨の減少や関節の変形を痛みの原因としてしまうとオカシイです。なぜなら、軟骨が減った状態も関節が変形した状態も24時間変わらないからです。

それにもかかわらず、痛い時と痛くない時がある。これって軟骨と骨が原因ってしてしまうと変じゃないですか?

こういう場合は、やはり筋肉が原因ということになります。筋肉が原因の痛みの場合、固まって痛みの原因になっている筋肉に負荷がかかると痛みが出るという特徴があります。つまり、筋肉が原因の場合は痛い時と痛くない時が出てもおかしくないということ。

なので、軟骨が減っていても関節が変形していても、痛い時と痛くない時があるならそれは筋肉が原因ということになるわけですね。

筋肉が原因なら何すればいいの?

股関節痛の原因が筋肉にある時は湿布やロキソニンではダメということはすでにお伝えしましたね。では筋肉が原因の場合は何をすればいいのか?方法はいろいろありますが、簡単に取り組めるのはまずストレッチからがいいですね。

固まった筋肉が原因なわけですから、その筋肉をストレッチで伸ばしてゆるめてあげるようにすれば良いということ。

具体的な方法についてはこちらの動画で紹介していますのでご参考くださいね。

最後に

股関節痛が良くなる人とならない人の違いについて解説をしてきました。

痛みの根本的な原因を間違えているとどんなにいい薬を使っても当然痛いままです。なので、まずは痛みの原因をしっかりと見直すことが大切。

そして、湿布や薬を続けても痛みが変わらない場合はまずストレッチに取り組んでみてください。そして楽になるようならやはり筋肉が原因ということになります。

筋肉が原因なら無理のない範囲で少しずつでいいですからストレッチを続けてくださいね。

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