変形性股関節症で歩いたり、立ったままや座ったままでいると股関節が痛くなる。
頻繁に痛むと仕事や日常生活で困ることが多いので病院に通って治療を受けている。湿布を貼ったり薬を飲んだりリハビリを受けたりなど。こういうことはちゃんと続けているけれど、やっぱり股関節の痛みは変わらない。
こうなると不安になりますよね。
ただ、変形性股関節症の場合、痛みの原因が誰でも骨や関節とは限りません。痛みの原因、つまり何が原因の痛みかということを間違えていると当然どんなに治療を続けても痛みは変わらないという結果に。
じゃあ変形性股関節症の痛みは骨や関節以外に何が原因なのか?ってなりますよね。そこで今回は、変形性股関節症による股関節の痛みの原因について解説をしていきますのでご参考ください。
それでは始めますね。
変形性股関節症による痛みの原因
変形性股関節症による股関節の痛みは、変形が原因で痛みが出ている場合は確かにあります。ただ、すべての方ではありません。相当変形がひどくて、手術が必要と言われているような状態なら変形が痛みの原因とも考えられます。正確に言うと、こういう場合は変形が原因で炎症が起きていると思ってください。
では他の原因には何があるのか?
これは意外に思う方も多いかもしれませんが、実は筋肉が固まったことで痛みが出ている場合も多くあると思ってください。筋肉は固まってガチガチの状態になると筋肉そのものが痛みの原因になります。こういう状態を筋膜性疼痛症候群といってちゃんと名前が付いているんですね。
変形性股関節症の場合だと、主に股関節を動かす股関節周りの筋肉が原因で痛みが出ていることが多いです。
なので、変形性股関節症による股関節の痛みの原因としては、相当変形がひどい場合は炎症が原因で、それ以外にも筋肉が固まったことで痛みが出ている場合があるということになります。
筋肉が原因なら湿布や薬ではダメ
変形性股関節症による股関節の痛みの原因が、変形が相当ひどくて炎症を起こしてしまっている場合なら湿布や薬に作用があります。
湿布や薬は消炎鎮痛剤といって炎症が原因の痛みに対して作用があります(薬は他の作用もあります)。なので、炎症が原因なら湿布や薬を続けることが良いと言えます。
しかし、筋肉が原因の場合はダメなのです。
なぜなら、固まった筋肉が原因で痛みが出ている時に必要なことは何かというと固まった筋肉がゆるむこと。湿布や薬には残念ながら固まった筋肉をゆるめる作用がもとからありません。だから、湿布や薬を続けていても痛みが変わらないということが起きてしまうのです。
逆に言うと、湿布や薬を続けても痛みが変わらないのなら、それは変形性股関節症による股関節の痛みと言っても原因が筋肉にあると考えることができるわけですね。
こんな場合は筋肉が原因
変形性股関節症による股関節といって、筋肉が固まったことが原因の場合があるとお伝えしました。ただそう言われても、今の自分の痛みの原因が筋肉にあるかどうかは分かりませんよね。
そこで、こういう状態なら筋肉が原因と考えられますよという例をいくつか紹介します。今のご自身の状態と比べていくつ該当するかチェックしてみてくださいね。
- 朝起きた直後は痛みが強い
- 歩くとだんだん痛くなる
- 座ったままでいるとだんだん痛くなる
- 立ったままでいるとだんだん痛くなる
- あぐらをかこうとすると痛む
- イスから立ち上がる時に痛む
- お風呂上がりは少し楽
他にもいろいろありますが、このうちどれか1つ以上に該当するようなら今の痛みの原因は筋肉にあると考えることができます。
筋肉が原因の場合にできること
変形性股関節症による股関節の痛みの原因が筋肉にある。そんな時は湿布や薬では作用がないとお伝えしました。
では何をすれば良いのか?こういう時は固まった筋肉をゆるめることが必要とお伝えしましたね。具体的にゆるめる方法はいろいろありますが、最も簡単でおすすめなのはストレッチということになります。
固まった筋肉をストレッチで伸ばしてゆるめてあげる。これが対策になるということですね。具体的なストレッチ方法については動画で紹介していますのでご参考くださいね。
最後に
変形性股関節症による股関節の原因について解説をしました。どうしても骨や関節が原因って思ってしまいがちです。しかし、今回解説したようにすべての場合で骨や関節が原因かというとそれは違うのです。そして、筋肉が原因の場合も多くあるということ。そんな時はストレッチに少しずつでもいいので取り組んでみてくださいね。