股関節の痛みが続いて困っている。こういう方は結構多いですよね。
例えば股関節が痛くなると仕事とか日常生活で、歩くと痛い、しゃがむと痛むで深くしゃがめない、階段がつらいなどなど。痛みのために困ることが増えるかと思います。
こういう時って、ほとんどの方は何らかの治療を受けていらっしゃるとは思います。例えば湿布を貼ったりもらった痛み止めを飲んだり。リハビリに定期的に通っているという方もいるでしょう。
ただそういった治療に加えて、早く良くなりたい!早く良くしたい!という純粋な気持ちから、自分でも何かできないかなと思っている方は多いのではないでしょうか。
そしてそういう場合に、ウォーキングでもすれば良いかな?と思ったことはありませんか?ウォーキングなら手軽に始めることができるし、ジムなどへ行くわけでもないのでお金もかからない。好きな時に好きな時間歩けばいいだけ。さらに、運動になるので筋力も落とさずにすむかもしれない。
ウォーキングって良いことだらけに思えますよね。
でも果たして本当にそうでしょうか?本当に股関節が痛む時にウォーキングは有効な手段なのでしょうか?これはちょっと疑問です。
そこで今回は、股関節が痛む時にウォーキングをしたほうが良いのかどうか?について解説をしていきます。これから始めようかなと思っている方はもちろん、今現在すでにウォーキングを始めた方もぜひご参考いただければと思います。
それでは始めますね。
股関節が痛む時にウォーキングは必要か?
では早速本題に入りたいと思います。まずは、股関節が痛む時にウォーキングは必要かどうかということについて。
結論からお伝えすると、股関節が痛む時にウォーキングをする必要はありません。
えっ!なんで?って思った方も多いかもしれませんね。何となく良さそうですものね。ですが、実はこれにはちゃんと理由があるんです。しかもいろいろ。その理由を順番に解説していきますね。
ウォーキングは痛みを治すためのものではない
股関節が痛くなった時にウォーキングをする必要がない理由の1つ目。そもそも痛みを治すためにウォーキングはするものではないからということになります。
どういうことか?
ウォーキングは健康な時に取り組むなら良いことですよ。体力をつけるとか、ダイエットになるとか、運動不足を解消できるなどなど。いろいろ良いことはありますよね。ですが、そもそもウォーキングを含め運動って痛みを治すためにするものでしょうか?
違いますよね。
運動は健康な時であれば構いません。むしろおすすめ。ですが、痛みがある時にその痛みを治すためにやってはいけないのです。極端な例をあげると、足を骨折している時にウォーキングをして治そうとはしませんよね。それと理屈は同じ。
なので、股関節が痛む時もその痛みを治すためにウォーキングをする必要はありません。
痛みが出てから始めても意味がない
股関節が痛む時にウォーキングをする必要がないと言える理由の2つ目。そもそも痛くなってから運動を始めても意味がないからということになります。
これもくわしく解説しますね。
ウォーキングを含め運動って、普段から取り組むから意味がありますよね。つまり、継続して始めて体力がついたり、ダイエットとしての成果が出たりしますよね。それなのに、痛みが出てから始めても意味がありません。
先ほどお伝えしたようにそもそもウォーキングは痛みを治すためにするものではありません。100歩譲って痛い時に行っても良いとしましょう。そうであったとしても、痛みが出てから始めても急に体力がつくとか、急に筋力がアップするなんてことはありませんよね。
だから、痛くなってから始めても意味がないのです。
股関節痛が悪化する可能性もある
股関節が痛む時にウォーキングをする必要がない理由の3つ目は悪化する可能性があるからです。
なぜか?説明しますね。
股関節が痛む時、その痛みの原因はいろいろあります。ただ、比較的多いのは股関節周りの股関節を動かす筋肉が固まってしまっているからということ。
筋肉と言うのは固まってガチガチになると筋肉そのものが痛みの原因になってしまいます。こういう筋肉に原因がある痛みのことを専門用語で筋膜性疼痛症候群と言います。簡単に言うと筋肉が悪くなっている状態と思ってください。
そんな筋肉に原因があって痛みが出ている時に、たとえウォーキングのような軽い運動であったとしても筋肉を使って歩くわけですから悪化する可能性があるということ。筋肉が原因ということは、筋肉がケガをしている状態ということ。そのケガをしている状態の筋肉で歩くわけですから当然そのケガがひどくなることがあるということですね。
だから、ウォーキングで悪化する可能性があるということ。
安静にしなければいけないのか?
ウォーキングをする必要がない、悪化するかのうせいがあるのでしてはいけない。こういう話をすると、じゃあ安静にしてなければいけないの?と思う方もいるかもしれません。このことについて解説をしますね。
股関節が痛む時に、激痛であれば安静が必要なこともあるでしょう。安静にせざるを得ないといった方がいいかもしれません。なので、痛くて一歩歩くのも大変なら安静が必要でしょう。
しかし、痛いけれどとりあえず仕事や日常生活はとりあえず大丈夫な場合であれば安静にする必要はありません。仕事や日常生活で必要な時なら歩いてもらっても構いません。もちろん無茶はいけませんし、痛いのを我慢してでも歩けということではありませんよ。必要であれば歩いても良いということですからね。
良くないのは、先程も触れましたが痛みを治すために歩くということ。つまり、時間を作ってウォーキングをする必要はないししてはいけないということですね。早起きして家の周りを30分歩くとか、仕事から帰ってきてから家から公園まで行って帰ってくるといったことがダメなのです。
なので、仕事で必要があって歩く、普段の生活でコンビニに行きたいので歩く。これならOKですよということ。そして、必要な時以外は安静というよりも、家にいてリラックスした状態で過ごすのが良いですよということになります。
股関節が痛む時は何をすれば良いのか?
ウォーキングのような軽い運動でも股関節が痛む時にはやってはいけない。それならば、股関節痛にに対して自分で何かできることはないのか?ってなりますよね。このことについて解説を続けます。
股関節が痛む時の原因は筋肉の場合があるとお伝えしましたよね。もちろん、すべての方が筋肉に原因があるわけではありません。ですが筋肉が固まった結果痛みが出ているのであれば、自分で出来ることとしては股関節周りの股関節を動かす筋肉をストレッチしてあげることがおすすめですね。
なぜなら、固まった筋肉が原因の場合には、その固まった筋肉がゆるむことが必要なんですね。だから、その固まって痛みの原因になっている筋肉をストレッチで伸ばしてゆるめてあげるのが良いですよということ。
こう考えるとストレッチが良い理由がお分かりいただけるかと思います。具体的なストレッチのやり方については動画で紹介していますのでぜひご参考くださいね。
最後に
股関節が痛む時のウォーキングについて解説をしてきました。
ウォーキングって良さそうに思えますよね。簡単だし、害もなさそうだし。ですが、筋肉に原因がある状態の時は悪化の原因にウォーキングがなってしまう場合もあるのです。そして、そもそもウォーキングは痛みを治すためにするものではありません。
筋肉が原因ならまずはその筋肉の状態を良くすることが大切。だからまずはストレッチから初めてみてくださいね。