股関節が痛む時にやらなくても良い対策4選

NO 股関節痛

股関節に痛みがあり、歩いたり、立ったままや座ったままなどでいると痛くなる。

こういう時、ほとんどの方は病院などで何らかの治療を受けていると思います。例えば先生が出してくださった湿布を貼るとか痛み止めの薬を飲むとか。リハビリに定期的に通っているという方ももちろんいらっしゃると思います。

ただ、そういった治療はちゃんと続けている。でもやっぱり体を動かしたり同じ姿勢を続けていると股関節が痛くなってくる状態はほとんど変わらない。

こういう状況が続くと当然誰でも、何でかな?どうしたらいいのかな?ってなりますよね。そこで、早く良くなりたいという気持ちから自分でも何かできないかなと考えていわゆるセルフケアを始める。そんな方も多いでしょう。

いわゆるセルフケアに取り組むこと自体はとても良いことですよね。そして早く良くなればやっぱり誰でも嬉しいと思います。しかし、そのセルフケアの中にはやらなくても大丈夫なこともいろいろあるんです。

必要がないセルフケアを続けるのは時間がもったいないです。お金がかかることならなおさらもったいない。さらに言うと、続けていると悪化してしまうようなことも。

早く良くなりたいという気持ちから良いと思って始めたことが必要なかったり悪化の原因になっているとショックですよね。ですがこういうことは事前に知っておけば避けることができる問題です。

じゃあ何をやらなくても良いのか?ってなりますよね。

そこで今回は、股関節が痛む時にいわゆるセルフケアとしてはやらなくても良いこと、必要がないことは何か?について解説をしますのでぜひご参考ください。

それでは始めますね。

着けても変わらないコルセット

コルセット

股関節が痛む時にやらなくても良いことの1つ目は、着けても楽になることが全くない場合のコルセットです。これは必要ありません。

股関節が痛む時に、コルセットや腰痛ベルトを巻くと歩く時や体を動かす時の股関節痛が少し緩和される。こういう方はいると思います。コルセットや腰痛ベルトを着けることで少しでも楽に感じるのならもちろん着けるのが良いです。

しかし、着けても正直な所何も変わらないしむしろ動く時に邪魔に感じることの方が多い。もしそんな状態ならコルセットや腰痛ベルトは不要です。むしろ外しましょう。なぜなら、着けても楽にならないならそれは単に締め付けているだけだから。

コルセットも腰痛ベルトももちろん悪いものではありません。でも、着けても変わらないなら思い切って外しましょう。大丈夫ですから。

これがまず1つ目。

使っても変わらないインソール

インソール

股関節が痛む時にやらなくても良いことの2つ目は、使っても変わらない場合のインソールです。これも不要です。

インソールというのは靴の中敷きのことですね。これを入れることによって例えば歩く時の股関節痛が少しでも楽に感じるならもちろん使うのが良いです。コルセットや腰痛ベルトと同じですね。

しかし、インソールを使っても全く何も変わらないならむしろ使わない方が良いです。特に片足だけ使っているような場合はなおさら不要。何も変わらないのに痛む側だけにインソールを入れている場合は、痛くない反対側の股関節にとって負担になることがあります。

なので、両足でも片足でもどちらの場合にせよ、使うことで楽なら使うのは良いことです。しかし何も変わらないのならコルセットや腰痛ベルトと同様外しましょう。

病院等でインソールを作ってもらえることもあります。ただ、実際に作ってもらうかどうかはよく考えてからにすることをおすすめします。高価な場合もありますのでね。

これが2つ目。

ウォーキング

ウォーキング

股関節が痛む時にやらなくても良いことの3つ目は、痛みを治す目的で行うウォーキングです。これは不要ですし、やってはいけないことだと思ってください。

股関節が痛む方の中で、運動しないと筋力が落ちるのではとか将来歩けなくなったらどうしようと不安になりウォーキングを始める方は多いです。お気持ちはよくよく分かりますよ。でもですね、痛みを治す目的のウォーキングは本当にいらない。そして、ウォーキングはしなくても大丈夫です。

たとえば、1週間ベッドに寝たきりでほとんど動かなければ確かに筋力は落ちるでしょう。でも股関節が痛む方でそんな状態でなければ筋力が落ちて歩けなくなるなんてことはありません。また、ウォーキングをしないと将来歩けなくなるということもまず考えにくいです。

日常生活や仕事などで必要な時に歩いているのであればそれでもう十分。むしろ痛みを我慢しながらウォーキングをすることの方が問題。

ウォーキングは確かにハードな運動ではありません。ですが、そもそも痛みを治すためにするものではないですよね。そして、股関節が痛くなってからウォーキングを始めたところでそれは意味がないことなのです。健康な時にするからこそ意味があります。

無理をして歩いたり、歩けるようになったからと言って歩く距離を伸ばす。そういうことをしていると悪化につながることもあります。だから痛みを治す目的のウォーキングはしなくても良いということになるのです。

これが3つ目。

スクワット

スクワット(筋トレ)

股関節が痛む時にやらなくても良いことの4つ目は、痛みを治す目的で行うスクワットです。これもウォーキングと同様に必要ないしやってはいけないことだと思ってください。

なぜかと言うと、スクワットは股関節周りの筋肉にとってかなり負荷をかけることになる筋トレだからです。健康な時ならスクワットやその他の筋トレはもちろん良いことですよ。しかし、股関節痛がある時にスクワットは絶対にダメ。

股関節が痛む時の原因はいろいろありますが、そのうちの1つに股関節周りの股関節を動かす筋肉が固まってしまった結果痛みが出ている場合があります。筋肉というのは、固まってガチガチの状態になると筋肉そのものが痛みや動きの悪さの原因になります。こういう筋肉が原因で痛みが出ている状態のことを専門用語で筋膜性疼痛症候群と言います。

そんな筋肉に原因があって痛みが出ていたり、股関節の動きが悪くなっているような状態の時にスクワットで筋肉に負荷を大きくかけるとどうなるか?これは痛みの原因になっている筋肉がさらに固まってしまうことが容易に想像できます。

たとえ自分の体重を使ったスクワットだとしても、何回何セットのようにくり返しさらに何日も継続してしまうとそれは痛みの原因になっている筋肉を自分でさらに痛め着けているのと同じなのです。だから不要だしやってはいけないのです。

スクワットも良さそうに思えますよね。ですが、取り組むのであれば以上のような理由により痛みが良くなってからにしてくださいね。

これが4つ目。

股関節が痛む時にやっても良いことは?

股関節が痛む時のセルフケアとして、必要ないことややってはいけないことについてはよく分かった。では逆にやっても良いことはないのかな?と思った方も多いかもしれません。

股関節痛がある時のセルフケアとして多くの方におすすめなのはやはりストレッチから始めることです。なぜなら、先ほども触れたとおり固まった筋肉が原因で痛みが出ていることが多いから。そんな時は固まった筋肉をストレッチで伸ばしてゆるめてあげることが対策になるわけです。

だからストレッチがおすすめということ。

具体的な股関節痛がある時のストレッチ方法については動画で紹介しています。一度試してみようかなと思う方はぜひご参考くださいね。

最後に

股関節痛がある時のセルフケアとしてやらなくても良いこと・不要なことを紹介しました。冒頭でも触れましたが、良いと思っていることがやらなくても良かったり不要だともったいないです。特にお金がかかる場合は。

そういう意味ではストレッチならおすすめですしお金もかかりません。なのでまずはストレッチから少しずつでも良いので始めてみてくださいね。

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