股関節が痛む時は何が原因で何をすればいいのか?

股関節痛 股関節痛

股関節が痛い時、何が悪いのかな?どういうことをすればいいのかな?

こう思ったことはありませんか。

病院に行くべきか、いわゆるセルフケアで良いのか?いろいろ選択肢があって迷ってしまうかと思います。

こういう時、何をすれば良いのかということについては基本的な順番があります。

その基本どおりに進めて行くことが遠回りのように見えて実は近道のことが大半。逆に言うと、あまりにも大きく基本から外れると良くない方向へ進むこともあります。

では、その基本とは何で、実際には何から始めると良いのかについて解説をしていきます。

それでは始めますね。

最初に行くところ

病院

股関節が痛くなった時に最初に行くと良いところは整形外科です。

当たり前と言えば当たり前ですが、面倒だなとか、待ち時間が長いとイヤだなって思いません?だから、そのうち良くなるだろうと思って行かなかったり、病院以外へ行ってしまうこともあるかと思います。

でもそれは良くありません。

まずはちゃんと整形外科で体を診てもらいましょう。そして、必要な検査があるならしてもらって、湿布や薬が出たならまずは湿布を貼って薬を飲む。

こういうことが必要なんです。

湿布や薬はなぜ必要か?

疑問

湿布や薬という話をすると、湿布なんて気休めとか薬は飲みたくないんだよなという方もいらっしゃると思います。

ただね、それでもやっぱりお医者さんが処方してくださったということは必要ということ。

でもなぜ必要かが分かりませんよね。これが分かれば、お医者さんが出してくださった場合は湿布を貼ったり薬を飲むことが大事なんだということが分かるかと思います。

なので説明しますね。

股関節痛の原因と湿布や薬の役割

薬

股関節が痛む時、痛みの原因はいろいろ考えられます。

一般的に多い原因の1つは炎症が起きていること。炎症というのは簡単に言うと熱を出しているような状態と思ってもらうと分かりやすいですかね。

人間の体というのは体の中で炎症が起きるとそれにともなって痛みが出る仕組みになっていると思ってください。

股関節の痛みもこの炎症によって痛みが出ることはあります。そして、お医者さんが炎症が起きているなと診断した場合は湿布や痛み止めの薬が処方されるわけですね。

湿布や薬は消炎鎮痛剤といって、炎症を鎮めて痛みを抑える作用があります。なので、湿布と薬の役割は炎症による痛みを良くするためということになります。

ここまでくれば、なぜ湿布や薬が出されるのかがお分かりいただけたのではないでしょうか。

湿布や薬で痛みが変わらない場合は?

湿布や薬が必要なことは分かった。

でも、実際湿布を貼っても薬を飲んでも痛みはあまり変わらないんだけど。こう思う方もいるでしょう。

これはどう考えたら良いのかについて解説を続けますね。

炎症以外が原因

先ほど、股関節の痛みの原因はいろいろ考えられるとお伝えしました。つまり炎症以外も痛みの原因があるということ。

では他には何があるのかというと、股関節周りの股関節を動かす筋肉が固まってしまっ結果痛みが出ていることも多くあります。

筋肉は固まってしまうと痛みの原因になります。そんな時必要なことは、その固まって痛みの原因になっている筋肉がゆるんで元の状態にもどること。

ここで気づいた方もいらっしゃるかもしれませんが、湿布や薬は炎症に対して作用があるものでしたね。ですから、良い・悪いのはなしではなく筋肉が原因の場合には湿布や薬では痛みが変わらないのです。

湿布や薬は意味ないのでは?

筋肉が原因なんだったら、最初から湿布や薬は意味がなかったのでは?と思うかもしれません。これはそんなことはないんですね。

なぜなら、炎症の痛みと筋肉の痛みが同時に出ていることが多いからです。

なので、痛みの原因が複数ということは、それぞれに合わせた対策が必要ということになりますよね。

だから、炎症が起きている時には湿布や薬が必要で、筋肉が原因の場合には湿布や薬以外の対策が必要なのです。

なのでまずは湿布や薬で炎症による痛みを抑える。そして残っている筋肉が原因の痛みに対しては筋肉への対策が必要ということになります。

こんな場合は筋肉が原因の痛み

股関節痛

股関節の痛みの原因として筋肉の場合があります。

ただ、筋肉が原因の場合と言われても分かりませんよね。そこで、こんな状態なら筋肉が原因で痛みが出ていると考えられる例をいくつか挙げますのでご自身の状態と比べてみてください。

  • 歩くと痛くなる
  • 立っている時間が長くなると痛くなる
  • 座っている時間が長くなると痛くなる
  • あぐらをかこうとすると痛む側だけ足が開かない
  • 股関節を深く曲げると詰まるような感じがして痛む
  • 階段の上り下りで痛む
  • 股関節を曲げるとそけい部が痛い

他にもいろいろありますが、これらに1つ以上該当するようであればそれは筋肉が固まったことで痛みが出ていると考えられます。

筋肉が原因の場合にやってはいけないこと

バツ

先ほど筋肉に原因があって痛みが出ていると考えられる状態の例を紹介しました。

そんな筋肉に原因がある時には実はやってはいけないことがいろいろあります。なぜかというと、痛みがひどくなることがあるからです。

股関節が痛む時、良いと思って取り組んでいることが実は痛みがひどくなることを一生懸命やってしまっている場合があります。

良いと思って取り組んでいることが、マイナスの結果につながるなんてもったいないですよね。

ただ、こういうことは事前に知っておけば避けることができますよね。なので、ここからはそんなやってはいけないことを紹介していきます。

スクワットなどの筋トレ

股関節が痛む時にスクワットはやってはいけません。

筋トレした方が良いかなと思うのは分かります。そしてスクワットが良いと思ってしまうのも。ですが、スクワットを続けてしまうと痛みがひどくなることがあります。

なぜなら、スクワットは股関節を動かす筋肉を鍛える運動だからです。

いつもお伝えしているのですが、そもそも痛みを鍛えて治そうとしてはいけません。鍛えることと治すことは本質的に全く別のこと。だからいけないのです。

特にスクワットは健康な時であればいい筋トレです。ですが、股関節を動かす筋肉にとっては負担がかなり大きい。だから、痛みがある時は特にやってはいけないということですね。

ウォーキング

スクワットがダメならウォーキングくらいならいいのではと思う方は多いです。

ですが、ウォーキングも痛みがある時はしてはいけません。歩かないと将来歩けなくなってしまったらどうしようとか筋力が落ちたらどうしようと心配になるかもしれません。

その心配は無用です。

日常生活や仕事で歩いていれば十分。ですから、それ以外に早起きしてとか夜仕事から帰ってきてから時間を作ってウォーキングということは必要ないです。

ウォーキング自体はもちろんハードな運動ではありません。ですが、続けているといつかどこかのタイミングで痛みがひどくなることが考えられます。

ウォーキングといっても、筋肉にとっては負荷がかかることには変わりありません。だからやってはいけないということですね。

股関節を動かすエクササイズ

股関節のチューブエクササイズ(筋トレ)

やってはいけないことはいろいろありますが、最後に紹介するのは股関節のエクササイズです。

中でも上記のイラストのようなエクササイズは絶対にダメ。なぜなら、股関節を動かす筋肉を特によく使うエクササイズだからです。

イラストではチューブを使っています。だったらチューブなしでやればいいのではと思うかもしれませんがそれもダメだと思ってください。

軽いエクササイズだとしても、続けることで痛みがひどくなる場合があるのです。なので、筋トレもウォーキングもエクササイズも痛みが良くなってから始めてくださいね。

セルフケアとしてやってもいいこと

あれもこれもダメなら何すればいいの?

そう思ったかもしれませんね。筋肉が原因で痛みが出ている場合は、動かしたり鍛えたりして治そうとしてはいけないです。

筋肉が原因の痛みは筋肉が固まったことで出ています。ですから原因になっている筋肉をマッサージしたりストレッチでゆるめてあげることがいいですね。

ただ、ストレッチと言われてもどこをどうやって伸ばせばいいか分からないという方も多いと思います。

そこで、股関節が痛む時に簡単にできる基本的なストレッチの方法を紹介しますのでご参考ください。

最後に

股関節の痛みについて原因や対策を解説してきましたがいかがだったでしょうか。

股関節が痛む時でも、実は軟骨や骨・関節ではなく炎症や筋肉が原因で痛みが出ていることが多いです。

そして特に筋肉が原因で痛みが出ていることは本当に多いですね。そんな場合は、軽く言うわけではありませんが、筋肉が固まっているだけと言えばだけ。

逆に考えるとその固まった筋肉がゆるめば良いだけと言えばだけ。

なので、筋肉が原因かなと思ったらまずは最後に紹介したようなストレッチから始めてみてください。

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