坐骨神経痛になりお尻や足が痛くて長い時間歩けない。夜も痛くてなかなか寝付けなかったり痛みで目が覚めることもある。こうなるとつらいし困りますよね。
こんな状態が続くと、痛みはつらいし仕事や日常生活で困ることも増えますよね。ただ仕事はなかなか休むわけにはいかないし、たとえ休んだとしてもすぐ良くなるわけでもないし。そんなに無理をしているわけでもないし、運動をしているわけでもない。それなのに日中も痛いし夜も痛い。
こういう方は多いと思います。こうなると、何をどうすれば良いのかが分からなくなってくるかもしれませんね。
ですが、実はこういう状態の時はなぜ痛むのか、そしてどうすれば良いのか?という原因や対策がちゃんとあるんですね。
じゃあその原因や対策は何か?となるかと思います。そこで今回は、坐骨神経痛になり足が痛くて長く歩けないし夜も痛くて眠れない。そんな時に考えられる原因と対策について解説をしていきますのでぜひご参考いただければと思います。
それでは始めますね。
坐骨神経痛という痛みは何が原因か?
まずは、歩くと痛む場合と夜痛くて眠れない場合は何が原因で痛みが出ているのか?ということから始めたいと思います。
痛みの原因といっても、坐骨神経痛だから神経が原因じゃないの?って思いますよね。確かに神経が原因で痛みが出ている方はいます。しかし、すべての方が神経に原因があって痛みが出ているわけではありません。
他にも坐骨神経痛の痛みは原因があるんですね。その原因について解説をしていきますね。
歩くと痛む時の原因は?
まずは歩くと痛む場合の原因から。
坐骨神経痛で足が痛くて長く歩けない。こういう状態の原因は筋肉が固まったことにあります。えっ?神経じゃないのって思ったかもしれませんが関係はないと思ってください。
筋肉は固まってガチガチの状態になるとかなり強い痛みの原因になります。筋肉が原因の痛みには特徴があって、動作や特定の姿勢が続くと痛みが出るのです。なので歩くと痛くなる、痛みのため長い時間歩けないという状態も筋肉に原因があると考えられます。
坐骨神経痛の場合は特に腰、お尻、足といった複数の筋肉が固まってしまった結果痛みが出ていることが多くあります。そういう状態で歩くと痛みが出ます。もう少し簡単に言うと、筋肉がケガをしているから痛みが出ている。そのケガをした状態の筋肉で歩くから痛い。こんな風に考えてもらえれば分かりやすいかと思います。
これがまず歩くと痛む場合の原因です。
夜眠れない時の原因は?
続いて夜痛くて眠れない場合の原因について。
夜眠れないとか痛くて目が覚めてしまう場合、実は原因がちゃんとあります。これは、基本的には炎症が起きている場合と思ってください。
人間の体は体の中で炎症が起きるとそれに伴って痛みが出るという仕組みになっています。炎症というのは、簡単にいうと熱が出ているような状態と思ってください。坐骨神経痛の場合でも、炎症が起きた結果痛みが出るということはあり得ます。すべての方ではないですけどね。
横になって寝ようとしている時は体がリラックスしている状態。そんな状態にも関わらず、ズキズキと疼くように痛いならそれは炎症が原因と考えられます。
ただ、かなり激痛の場合や寝返りをした時に痛くて目が覚める。そんな場合は先ほどの筋肉が原因の痛みと思ってください。
原因別に必要な痛みの対策
先ほど、坐骨神経痛の原因には筋肉が固まってしまった場合と炎症を起こしている場合があると言うことをお伝えしました。
痛みの原因が違うということは、それぞれ必要な対策も異なります。じゃあ何をすれば良いのか?ということになるかと思いますので必要対策を順番に見ていきましょう。
筋肉が原因の場合
筋肉が原因で痛みが出ている場合に必要なことは何かと言うと、固まった筋肉が原因なわけですからその筋肉がゆるむことが必要。
腰やお尻、さらには股関節周りや足などの筋肉が固まって痛みの原因になりやすいです。なのでこれらの筋肉がゆるむことが必要。
そのためには何をすれば良いのかというと、実はこういう場合は湿布や薬ではダメなのです。なぜかというと、湿布や薬にはそもそも筋肉をゆるめる作用がないから。
湿布は消炎鎮痛剤といって炎症が原因の痛みに対して作用がある貼るタイプのお薬です。薬は坐骨神経痛の場合痛み止めが病院では処方されることが多いです。ただ、痛み止めの薬にも残念ながら筋肉をゆるめる作用がありません。
じゃあ何をすれば良いのかというと、セルフケアとしてはストレッチが良いですね。固まって痛みの原因になっている筋肉をストレッチで伸ばしてゆるめてあげる。これが筋肉が原因の痛みに対して簡単でおすすめの対策になります。
具体的なストレッチの方法については、こちらの動画で紹介していますのでご参考ください。
炎症が原因の場合
炎症が原因で痛みが出ている場合に必要なことは何かと言うと、これはもう当然と言えば当然ですがその炎症が治まることが必要になります。
ではどうやって炎症を治めるのか?これには消炎鎮痛剤という薬が作用があります。具体的には湿布や消炎鎮痛剤としての痛み止めですね。湿布はくわしく説明しなくても分かりますよね。あの湿布です。消炎鎮痛剤としての痛み止めというのは、例を挙げるとロキソニンがあります。テレビや薬局などで見たことがある方も多いと思います。
炎症が原因で痛みが出ている時はこういう対策が必要ということになります。
痛みの治まり方
坐骨神経痛で歩くと痛い、夜眠れない。そんな時の原因は筋肉と炎症にありそれぞれ対策も異なるということを解説してきました。
ではここからは、この2つの原因の痛みは対策をすることによってどうなっていくのかを解説していきたいと思います。
個人差はもちろんあるのですが、基本的に炎症が原因の痛みが先に治まることが多いです。つまり、夜眠れるようになったり、痛みで目が覚めることがなくなり朝まで眠れるようになるというのが先に来るということ。
ただ、夜は眠れるようになったけど、歩くとやっぱりまだ痛い。以前よりはちょっと楽になってきてはいるけれどまだ痛いというようになることが多いですね。
筋肉が原因の痛みが残ったら
炎症が原因の痛みが治まっても、筋肉が原因の痛みがまだ残っている。そのため歩くと痛いし長く歩けない。こういう場合はどうすれば良いのかについて解説を続けますね。
この場合、仕事や日常生活で歩くことは構いません。ただ、ストレッチは継続してください。そしてストレッチ以外にも専門の施術を受けることをおすすめします。
どういう施術があるのかというと、筋肉が原因で痛みが出ている時には筋肉に対しての施術方法があるのです。そのうちの1つがトリガーポイント鍼療法という鍼の施術方法です。
鍼というと一般的にツボと呼ばれる部分に鍼をするイメージがあると思います。ですがこのトリガーポイント鍼療法はツボではなく痛みの原因になっている筋肉に対して施術をする方法です。
なので、坐骨神経痛といっても筋肉に原因があって痛みが出ている時は施術をすることが可能ということになります。
最後に
坐骨神経痛で歩くと痛いし夜も眠れない。そんな状態の原因や対策について解説をしてきました。坐骨神経痛というとどうしても神経が原因と思ってしまいがち。ですが、実際には他の原因もあるのです。
そして大切なことは、原因によって必要な対策が異なるのでそれぞれに合った対策をするということですね。ちょっと専門的な話で難しかったかもしれませんがご参考くださいね。