坐骨神経痛になりお尻から足にかけて痛みがある。
坐骨神経痛とは主に、椎間板ヘルニア、脊柱管狭窄症、梨状筋症候群などに伴って出る足の痛みのことを言います。
こういう痛みがある時、おそらくほとんどの方は病院などで何らかの治療もしくは施術を受けたりしていることでしょう。さらに、治療や施術に加えて自分でも何か出来ることをと思っていわゆるセルフケアに取り組んでいるという方も多いのではないでしょうか。
ただ、そんな風に治療はちゃんと受けているしセルフケアも続けている。それにもかかわらず痛みが一向に良くならないということはありませんか?
真面目に治療や施術を受けたりセルフケアを続けている。それにもかかわらず痛いままだと当然誰でも何でかな?どうしたらいいのかな?ってなるかと思います。また不安にもなりますよね。
ただこういう時は個人差はもちろんありますが、良くならない時の考えられる理由というのがいろいろとあるのです。理由が分かればそれに対して必要なことをすれば良いということになりますよね。
じゃあその理由って何?ってなるかと思います。
そこで今回は、坐骨神経痛が治療や施術を受けたりセルフケアにも取り組んでいる。それにもかかわらず良くならない方に確認して欲しい痛みが良くならない場合の4つの理由について解説をしていきますのでぜひご参考ください。
それでは始めますね。
うつ伏せで見たり読んだりをしている
坐骨神経痛が良くならない時に確認して欲しい理由の1つ目は、うつ伏せの状態で何かを見たり読んだりしていませんかということ。
これをやっていると意外と坐骨神経痛に影響します。
なぜかと言うと、例えばうつ伏せの状態で写真のようにノートパソコンを見る場合、当然ですが上半身を起こしますよね。これって腰を反らした状態と同じなのです。軽くとはいえ、坐骨神経痛になった時に腰を反らした状態を続けるのは良くありません。
なぜかと言うとこれは痛みの原因と関係があります。
坐骨神経痛は冒頭でも触れたように椎間板ヘルニアなどに伴って出る痛みのことを言います。基本的には神経が圧迫された結果、神経が原因の痛みが出るとされるのが坐骨神経痛。しかし、坐骨神経痛だからと言ってすべての方が神経が原因で痛みが出ているのでは実はありません。
他には原因として何があるのか?
これはちょっと意外に思う方も多いかもしれませんが、実は筋肉が固まってしまった結果筋肉が原因の痛みが出ている方もかなり多くいると思ってください。筋肉は固まってガチガチの状態になると筋肉そのものが痛みの原因になります。そういう状態を専門用語で筋膜性疼痛症候群と言います。要するに筋肉が原因ということ。
坐骨神経痛の場合だと、個人差はもちろんありますが主に腰やお尻の筋肉が固まって痛みの原因になることが多いです。腰やお尻の筋肉が固まってしまった結果痛みが出ている状態の時に、腰を反らした姿勢を続けるとどうなるか?
簡単に言うともっと固まってしまうと思ってください。そしてもっと固まってしまうと痛みも強くなったり強くならないまでも長引くきっかけになることもあります。
なので、もしうつ伏せの状態でノートパソコンやスマホを見るとか、本や新聞を読むという習慣があるという方は今日からすぐに止めましょう。習慣になっていると、ついやってしまうと言うのは分かります。ですが、せめて坐骨神経痛が良くなるまではイスに座って見たり読んだりするようにしてくださいね。
これがまず1つ目の理由です。
やってはいけないことをやってしまっている
坐骨神経痛が良くならない時に確認して欲しい理由の2つ目は、やってはいけないことをやってしまっている場合です。これは知らずのうちにやってしまっている方が多いので仕方がないことではあります。
ただ、やってはいけないんだと分かった以上は今日から止めましょう。では、どういうことをやってはいけないのか紹介していきますね。
腰やお尻の負担が大きい腰痛体操
やってはいけないことはいろいろあるのですが、そのうちの1つが腰やお尻の筋肉の負担が大きい腰痛体操です。例えば上記の写真のように仰向けになって腰とお尻を突き上げる体操。
誰でもこのくらいならやろうと思えば出来ると思います。ですが、こういう体操は腰やお尻の負担が大きいのです。そしてさらに言うと、こういう体操は何回何セットという形でやりますよね。そして何日も頑張って継続しますよね。そうなると頑張れば頑張るほど腰とお尻の負担が増します。
痛みの原因が腰やお尻の筋肉にある時は、その筋肉に負担がかかるようなことをすると当然もっと筋肉が固まってしまいます。だからやってはいけないということ。
ウォーキングや筋トレ
やってはいけないことは他にもありますが、ウォーキングや筋トレもその代表例と思ってください。健康な時であればどちらも良いことですよ。しかし、坐骨神経痛になっている時はどちらもダメです。
良さそうに思えるかもしれませんが、やっていることは筋肉に負担がかかることです。なのでこちらも同じく続けると筋肉にとってはマイナスなのです。
また、そもそも運動は痛みを治すためにするものではありませんよね。なので、坐骨神経痛が良くなってから取り組むようにしてくださいね。
必要がない対策を続けている
坐骨神経痛が良くならない時に確認して欲しい理由の3つ目は、必要のない対策を続けてしまっているからということになります。これも仕方がないことなのですが、必要ないことを続けていても痛みは当然変わりません。やるべきことは必要あることなのです。
ではどういうことが必要ないのか?紹介していきますね。
筋肉が原因の痛みに対しての湿布
筋肉が原因の坐骨神経痛に対しての湿布は不要です。正確に言うとこれは意味がありません。そのため、続けていても痛みが良くなることはないと思ってください。
湿布は気休め程度と思う方は多いかもしれません。だから良くならないということではないのです。そうではなくもっとちゃんとした理由があります。
湿布は消炎鎮痛剤といって炎症が原因の痛みに対して作用がある貼るタイプのお薬です。ですから、坐骨神経痛といっても炎症が起きている場合は湿布は作用があります。
しかし、筋肉が固まって痛みが出ている時に炎症に対して作用がある湿布を貼っても意味がないと言うことはお分かりいただけるかと思います。
筋肉が原因の時に必要なことは、固まった筋肉がゆるむことなのです。そんな時に炎症を鎮める作用の湿布を貼っても意味がないということ。
こう考えると筋肉が原因の場合に湿布はダメということがお分かりいただけたかと思います。
筋肉が原因の痛みに対しての痛み止めの薬
筋肉が原因の痛みに対して痛み止めの薬も先ほどの湿布と同様続けていても痛みは良くならないと思ってください。
痛み止めにはいろいろ種類があります。坐骨神経痛に対しては、基本的に神経障害性疼痛といって神経が原因の痛みに対しての痛み止めが処方されることが多いです。具体的に言うとリリカが該当します。
リリカは神経に対して作用がある薬なので、痛みの原因が神経にあるならもちろん必要でしょう。しかし、筋肉が固まった結果痛みが出ている時に神経に作用があるリリカを飲み続けてもこれは意味がないのです。
だから湿布と同様に筋肉が原因の場合は続けても良くならないということですね。
筋肉に対しての対策をしていない
坐骨神経痛が良くならない時に確認して欲しい理由の4つ目は、筋肉への対策をしていないからということです。
先ほどからお伝えしてきているように坐骨神経痛と言っても固まった筋肉が原因の場合は多くあります。そんな状態の時に、その筋肉に対して何も対策をしないとこれはもう痛みが良くなることは当然ありません。
虫歯になって何も対策をしなければいつまでも痛いのと理屈は同じ。なので、筋肉が原因なら筋肉への対策をしましょうということになります。
筋肉が原因なら何をすればいいのか?
固まった筋肉に原因がある場合は何をすればいいのか?これはいろいろ方法はありますが、簡単に取り組めておすすめなのはストレッチからですね。固まった筋肉を伸ばしてゆるめてあげるわけですから対策になります。
具体的なストレッチ方法については動画で紹介していますのでご参考くださいね。
最後に
坐骨神経痛が良くならない時に考えられる理由について解説をしました。どれも分かってしまえばすぐに対応出来ることかと思います。なので、どれかに該当した方はぜひ今日から変えてみてくださいね。