腰の椎間板ヘルニアになり痛みがある。
こういう時、腰痛体操でもすればいいかなと思った方はいると思います。ただ、腰痛体操だからといって何でもいいわけではありません。痛みが悪化してしまう体操もあるのです。
良いと思ってやっていることが悪化の原因になるともったいないですよね。
そこで今回は、腰の椎間板ヘルニアによる痛みが悪化してしまうのでやってはいけない腰痛体操を紹介しますのでご参考ください。
腰を反らす体操
1つ目は腰を反らす体操です。これは絶対にやってはいけません。
なぜかと言うと、腰の椎間板ヘルニアといっても腰の筋肉が痛みの原因になっていることがあるからです。腰の椎間板ヘルニアは神経が圧迫された結果痛みが出るとされています。しかしすべての方ではありません。筋肉が原因の方もいます。こういう状態を専門用語で筋膜性疼痛症候群といいます。
簡単に言うと筋肉の状態が良くないということ。そんな時に腰の筋肉を使って体を反らすと言う動作をくり返すと腰の筋肉の状態がもっと悪くなってしまいます。
だから、この体操はとにかくダメということですね。
腰を反らす代わりに
腰を反らす体操がダメならどういうことならやっても良いのかと思いますよね。そこで腰の筋肉が原因の場合の対策を紹介します。
腰の筋肉が固まっている場合は腰の筋肉をストレッチで伸ばせば良いわけです。やり方はいろいろありますが、簡単な方法は写真のように座った状態で伸ばす方法です。くわしいやり方は動画で紹介していますのでご参考ください。
腰とお尻を突き上げる体操
2つ目は腰とお尻を突き上げる体操です。
この体操は腰とお尻の筋肉に負荷をかけます。そのため、続けることで腰やお尻の痛みが悪化することが考えられます。だからやってはいけません。
腰の椎間板ヘルニアでお尻が痛い方も多いと思います。そういう時、何となくこの体操は良さそうに思えるかもしれません。ですが、筋肉が原因で痛みが出ている時に筋肉に負荷をかけることは良くないです。だからダメということですね。
腰とお尻を突き上げる代わりに
腰とお尻を突き上げる体操の代わりとしてできることもちゃんとあります。先ほどと同じく固まった筋肉はストレッチで伸ばしてゆるめてあげるのが良いです。
このストレッチは腰とお尻を同時に伸ばすことができる効率の良い方法です。こちらに関しても動画でくわしく紹介していますのでご参考ください。
横向きで足を上げる体操
3つ目は横向きになって足を真横に上げたり下げたりする体操です。これもやはりダメです。
腰の椎間板ヘルニアでお尻が痛む方も多いでしょう。そしてお尻と言ってもお尻の外側が痛む方もいると思います。そういう時にこの体操をくり返すとお尻の外側の筋肉に負荷がかかります。
だからやってはダメということですね。
横向きで足を上げる代わりに
足を横にあげたり下げたりする体操の代わりもあります。
写真のようにお尻の外側を伸ばすストレッチなら対策になります。足を上げ下げして筋肉に負荷をかけるのではなく、固まって痛みの原因になっている筋肉をストレッチで伸ばしてあげてください。それが対策になります。
具体的な方法については動画で解説していますのでご参考ください。
最後に
腰の椎間板ヘルニアで痛みがある時に、悪化につながる腰痛体操について解説をしました。良さそうに思えても実は筋肉に負荷がかかってしまうことはお分かりいただけたかと思います。負荷をかける代わりにストレッチに取り組んでみてくださいね。