腰の椎間板ヘルニアで痛む時にやっていいこと・ダメなこと②

マルバツ 腰の椎間板ヘルニア

腰の椎間板ヘルニアになり、腰やお尻、足にかけて痛みやしびれがある。

以前の記事で、そういう状態の時にやってはいけないことをいくつか紹介しました。今回はその続きになります。

この記事を見るのが初めての方もいると思いますので、この記事の内容を簡単に説明していきますね。

腰の椎間板ヘルニアで痛みがある時に、湿布を貼ったり薬を飲んだりしている方は多いと思います。ただ、そういうことをしてもなかなか痛みが変わらないという方も同様かと。

そこで、家で自分でもできることは何かないのかなと考えていわゆるセルフケアを始める方は結構たくさんいらっしゃいます。セルフケアに取り組むと言うこと自体はとても良いことなんですよ。しかし、中にはせっかく良いと思ってやっていることが、実はやってはいけないことになっている場合が意外と多くあります。

そんな風に良いと思ってやっていることが、実はダメなことになってしまっているともったいないじゃないですか。それに、やってはダメなことを続けてしまった結果痛みが悪化してしまってもイヤですよね。

ただ、こういうことは事前に知っておけば避けることができる問題だと思います。そこで、腰の椎間板ヘルニアになって腰やお尻、足などに痛み・しびれがある時にセルフケアとしてやっても良いことは何か?逆にやってはダメなことは何か?について解説をしていきます。

セルフケアに興味がある、そろそろ始めてみようと思っていたという方はぜひご参考いただければと思います。

それでは始めますね。

お尻の筋肉のストレッチ

お尻のストレッチ

まずはお尻のストレッチです。

ちょっと考えてみて欲しいのですがこれはどうでしょうか。上記の写真はお尻の筋肉をストレッチしている状態です。腰の椎間板ヘルニアになって痛みやしびれがある時にこのお尻のストレッチはやっても良いことだと思いますか、それともダメなことだと思いますか?さてどちらでしょうか。

正解は、やっても良いです。

これはイメージしやすいですかね。やったほうが良いことですし、むしろ無理のない範囲で少しずつでもいいのでやったほうが良いとも言えますね。なぜそう言えるのかというと、腰の椎間板ヘルニアの痛みやしびれの原因と関係があるからです。

どういうことか詳しく説明しますね。

腰の椎間板ヘルニアというと、背骨と背骨の間にある椎間板というクッションの役割をしている部分が飛び出して(中の随核が飛び出す)神経を圧迫するため痛みやしびれが出るとされています。実際にそのように神経が圧迫された結果痛みやしびれが出ている方は確かにいます。

しかし、椎間板ヘルニアになっている方のすべてがそのように神経が圧迫された結果痛みやしびれが出ているのかというとそうではありません。腰やお尻、足など複数の筋肉が広い範囲で固まってしまいガチガチの状態になった結果痛みやしびれが出ている方も多くいます。

このように筋肉に原因があって痛みやしびれが出ている状態のことを専門用語になりますが筋膜性疼痛症候群といいます。ちゃんと名前が付いているといことですね。

筋肉に原因があるというのはちょっとイメージしづらいかもしれませんね。もう少し分かりやすく言うと、筋肉がケガをしているような状態と思ってください。つまり、腰の椎間板ヘルニアと言っても、腰やお尻、足の筋肉がケガをしているため痛みやしびれが出ているということになります。

そういう時に、その痛みやしびれの原因になっている固まった筋肉をストレッチで伸ばしてあげることはもちろん良いことと言えます。力まかせやグイグイ反動をつけるような伸ばし方はいけません。優しく丁寧に、心地よく感じる程度に伸ばすストレッチが良いですね。

そんなストレッチであればセルフケアとしては問題ありません。むしろ積極的に取り組むことをおすすめします。

プランク

プランク

続いてはこちらです。

こちらは何かと言うと、プランクという筋トレの種目の1つです。知っている方、実際に取り組んでいる方もいらっしゃると思います。では、このプランクはどうでしょうか。腰の椎間板ヘルニアで痛みやしびれがある時にやっても良いでしょうかそれともダメでしょうか?考えてみてください。

プランクを知らない方のためにもう少しだけ説明を付け加えておきます。実際にどうやるかというととてもシンプルで、上記の写真のような体勢になり静止するというだけです。一見簡単そうに見えますが、しばらく静止するのが時間の経過に伴ってきつくなってきます。そんなプランクによる筋トレはどう思いますか?

正解は、やってはダメです。

なぜかというと、動作としては先ほど説明したとおりとてもシンプルです。ただ、結構筋肉への負担が大きいことは間違いありません。ほんの数秒程度写真のようなポーズを取るだけならなんともないでしょう。

しかし、あの写真のポーズで一定の時間静止するというのはきついですよ。どこにとってきついのかというと、見た目としては腕がきつくなるように思いますよね。ですが実際には腕だけではありません。腰やお尻の筋肉にも結構効く筋トレなのです。

だから、やってはダメなんですね。

すでに説明したとおり、腰の椎間板ヘルニアといっても筋肉が固まった結果痛みやしびれが出ている場合が多くあります。そんな時に、筋肉に負担をかけるような筋トレはやはりやってはダメと言うことになります。

筋トレは健康な時で痛みやしびれがないのならもちろん良いことですよ。ですが、そもそも痛みやしびれがある時に、それらを治すために取り組むものではありません。さらに言うと、痛みやしびれが出てから筋トレに取り組んだからといってその日にすぐ筋肉がつき・筋力がアップするわけでもありません。

逆に痛みやしびれの原因になっている筋肉に負荷をかけるだけなので、続けているといつかどこかのタイミングで痛みやしびれが悪化することが考えられます。だからやってはダメということですね。こんな風に考えると、見た目はハードじゃないプランクにしてもやってはダメということがご理解いただけたかと思います。

お風呂で体を温める

お風呂

それでは、やって良いこととダメなことの最後。何かというとお風呂です。

お風呂に入って体を温めるということについてはどうでしょうか?やっても良いことでしょうか、それともやってはダメなことでしょうか。どちらだと思いますか?最後になりますがこれもちょっと考えてみてください。

普段、湯船につかる習慣がある方は湯船につかって温める。湯船につかる習慣がなくシャワーだけという方の場合はシャワーだけということでも構いません。お風呂に入って体を温めることになればどちらでもOK。さて、どうでしょうか?

正解は、やっても良いです。

これはイメージしやすいかもしれませんね。実際にお風呂上がりは痛みやしびれが少しかもしれませんが楽になるという方も多いのではないでしょうか。ですからこれはもちろんやっても良いことになります。

特に楽に感じるのであれば、湯船につかることをおすすめします。長湯や熱いお湯につかる必要はありません。普段どおりにお湯につかってもらえばそれで良いということになります。

では、なぜお風呂に入ると少しとはいえ楽になるのでしょうか?このことについて見ていきましょう。理由はとても簡単。先ほどから筋肉が痛みやしびれの原因になるということはお伝えしてきていますね。

そんな筋肉が痛みやしびれの原因になっている場合は、お風呂に入って体が温まることによって筋肉の疲労がとれてゆるみます。そのため、少しかもしれませんが楽になるということですね。これについては腰の椎間板ヘルニアになっていなくても、湯船につかって温まると楽になりますよね。それと同じと思ってください。

痛みやしびれがある方の中でお風呂に入ると痛みが増すという場合は湯船につからないほうが良いです。こういう時は炎症がまだ起きている状態。ですが、そういうことがないのであれば、楽に感じることがない方の場合でも温めるのは良いことと言えるのです。

この記事では3つ紹介しましたが、他にもやって良いことやダメなことはあります。じゃあ何があるの?と思った方はこちらからどうぞ。

腰の椎間板ヘルニアで痛む時にやって良いこと・ダメなこと①

最後に

腰の椎間板ヘルニアで痛みやしびれがある時にやってはいけないことを紹介してきました。

こういうことは知らないと損をしてしまいますが、知っていれば避けることができる問題です。なのでぜひ覚えておいてもらえればと思います。

ダメなこともいろいろ紹介しましたが、やって良いこともいろいろあります。おすすめはストレッチですね。筋肉が原因の場合は、固まって痛みやしびれの原因担っている部分を伸ばしてゆるめてあげると良いです。特にお風呂上がりにストレッチが一番おすすめ。

やり方についてはこちらでまず簡単な方法を紹介していますのでご参考くださいね。

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