腰の椎間板ヘルニアになり、朝起きた直後がとにかく痛くてつらい。
腰の椎間板ヘルニアになると、腰やお尻、足にかけて痛みが出るようになると思います。そして、毎朝その痛みが特に強いとウンザリしますよね。
そしてこの痛みに対して湿布や薬を続けていても、やっぱり朝起きた時は同じように痛い。
こうなると、ナンデカナ?どうしたらいいのかな?ってなると思います。
実はこんな場合なぜいつまでも痛いのか、そしてどうすればいいのかという対策もちゃんとあるのです。
そこで今回は、腰の椎間板ヘルニアによる朝の痛みの原因や対策について解説をしていきますのでご参考ください。
朝の痛みは神経のせいではありません
椎間板ヘルニアというと、いわゆる神経が圧迫されることで痛みが出るとされていますよね。で、実際にそんな風に神経が原因という方はいらっしゃいます。
ですが、そんなに多くはありません。
そして他にも原因があり、そちらに該当する方が神経の場合よりかなり多いのが実際。
ではその原因は何かというと、ちょっと意外に思われるかもしれませんが実は筋肉が固まったことで痛みが出ている方がかなり多いです。
筋肉が原因の痛みについて
筋肉というのは、固まってしまうとかなり強い痛みの原因になります。
そして、腰の椎間板ヘルニアの場合だと腰やお尻、そして足の筋肉が固まってしまうとかなり強い痛みの原因になります。
朝の痛みの原因も実はこの筋肉にあるのです。
なぜ、朝の痛みの原因が筋肉にあると言えるのか?これには理由がいくつかありますが、分かりやすいもので解説をしますね。
もともと、筋肉が固まっていたみが出ている状態で一晩寝るわけです。7時間とか8時間とか。寝ている間は多少寝返り等するでしょうけど基本的にそんなには動かないですよね。
つまり、固まった筋肉の状態でほぼ動かず朝まで数時間寝ているのです。だから、目が覚めた直後の動き始めはかなり痛いわけですね。
朝の痛みが神経にあると考えるとオカシイ
この朝の痛みの原因が神経にあると考えるとオカシイです。
朝起きた直後は痛みが強くても時間の経過に伴って痛みがある程度まで治まっていくのではありませんか?
この状態が神経圧迫のせいだと考えるとオカシイですよね。
なぜなら、朝起きた直後の痛みが強い時は神経の圧迫も強くなり、時間の経過に伴って痛みが弱くなった時は神経の圧迫も弱くなったのかと言うとそんなことは絶対にあり得ません。
神経圧迫の状態は24時間同じ。それにもかかわらず痛みの強さにかなりの違いが時間に伴ってあるのは変ですよね。
ですが、このように痛みが強かったり弱かったりするのは筋肉が原因の痛みの特徴なのです。
こういったことから朝の痛みの原因はヘルニアになっていても神経ではなく筋肉にあると言えるのです。
筋肉が原因の場合に気をつけるべきこと
腰の椎間板ヘルニアでも筋肉に原因がある場合には、気をつけるべきことがいろいろとあります。
例えば湿布や痛み止めの薬。
病院でもらって貼ったり飲んだりしている方は多いのではないでしょうか。ただ、これらは筋肉が原因の場合にはストレートに言うと不要。
なぜなら、固まった筋肉が原因の時に必要なことはその筋肉がゆるむこと。ですが、残念ながら湿布にも痛み止めの薬にも筋肉をゆるめる作用がもともとありません。
つまり、貼り続けても飲み続けても痛みは変わらないということ。
このことをさらに掘り下げると、湿布と薬でそのうち治まると思っていても実際には作用がないので痛みは続きます。
こうなると、痛みの本当の原因である筋肉を放ったらかしにしたままになりますよね。その結果、いつかどこかのタイミングで痛みが悪化することが予想できます。
なので、筋肉が原因なら対策を湿布や薬から変えなければいけないということですね。
朝の痛みに対しては何すればいいの?
では朝の痛みに対しては何をすればいいのでしょうか?
対策としてはいろいろありますが、簡単にできることをいくつか紹介していきたいと思います。
筋肉を温める
固まった筋肉が朝の痛みの原因。正確には日中の痛みも筋肉が原因で出ています。そんな状態の時は筋肉を温めてあげるのがいいですね。
具体的には夜お風呂に入って温めるということで構いません。普段からお風呂上がりは少し痛みが楽に感じるという方であればなおさらですね。
日中に関しては、夏場に温めるということは特に必要ありません。冬場に関しては、冷やさないようにすると考えると良いですね。
これがまず1つ目の対策
筋肉のマッサージ
固まった筋肉が原因で痛みが出ているわけですから、当然筋肉をほぐす目的でマッサージをしてあげるのもイイですよ。
腰やお尻を自分の指でマッサージするのはちょっとやりにくいですね。そこでテニスボールやマッサージボールなどの道具を使うという方法ならやりやすいですし指も疲れません。
ただ道具を使う場合は、気持ち良いからといって長時間やり過ぎないように気をつけてくださいね。
やり過ぎるとその時は良くても、次の日やさらに翌々日になって痛みが増すことがありますから。
筋肉のストレッチ
マッサージだけではなく、ストレッチももちろん対策としては良いですよ。
ストレッチなら指も使いませんし道具も不要。しかも簡単に取り組めるのでおすすめです。腰やお尻、そして足の筋肉で固まっているところを伸ばしてあげてください。
そしてストレッチはお風呂上がりがやはり良いですね。体が温まっている時は筋肉も普段より柔らかくなっていますからストレッチも行いやすいです。
なので可能ならお風呂上がりに試してみてください。
1回にストレッチに掛ける時間は短くて構いません。その代わり続けるということが取っても大切です。
少しずつ無理のない範囲で続けていけば、朝の状態も少しずつ変わっていくことでしょう。なので、あきらめずに続けてみてくださいね。
朝の痛みに対してやってはいけないこと
先ほど朝の痛みの対策としてやると良いことを紹介しました。
次は念のため、朝の痛みがある時にやってはいけないことについていくつか解説をしておきたいと思います。
鍛えて治そうとしては行けない
筋肉が原因で朝痛みが出ているということを話すと、そうかだったら筋肉を鍛えればいいんだ!と考える方が結構多くいらっしゃいます。
何となく鍛えると良さそうなイメージがありますよね。
ですが、これは絶対にやってはダメ。なぜなら、痛みがさらに酷くなることが考えられるからです。
筋肉が固まって痛みの原因になっているということは、簡単に言うと筋肉がケガをしている状態。その筋肉を鍛えてさらに負荷をかけるともっと痛みが増すことが考えられるのです。だから、鍛えて治そうとしては行けないのです。
朝のストレッチはおすすめしない
筋肉が原因でストレッチをすることが良いことなら、朝起きた時にストレッチすれば良いのでは?こう思った方もいらっしゃるかもしれません。
ですが、これはおすすめできません。
なぜなら、朝の痛みを思い出してみてください。あんなに痛い時にちゃんとしたストレッチっておそらくできませんよね。
ベッドから起き上がるのも痛い状態なのに、ストレッチなんでまず無理です。できたとしても良いストレッチにはならないでしょう。
ストレッチっぽいことができただけということになりかねません。なので、朝のストレッチはおすすめできません。
最後に
ここまで朝の痛みの原因や対策についてみてきましたがいかがだったでしょうか?
筋肉が原因というのはちょっと意外だったかもしれません。ですが、筋肉に原因がある方が多いのもまた事実。
なので、軽く言うわけではありませんが、腰の椎間板ヘルニアと言っても筋肉が固まっただけと言えばだけ。
そんな時は、ストレッチやマッサージでゆるめていくことが対策になるということですね。
ストレッチやマッサージだけで治まらなくても、筋肉に対しての専門の施術もちゃんとあります。ですから、まずはセルフケアから始めてみてくださいね。