腰の椎間板ヘルニアで気をつけて欲しい動作や姿勢

腰痛 腰の椎間板ヘルニア

腰の椎間板ヘルニアになり、腰やお尻から足にかけて痛み・しびれがありつらい。

椎間板ヘルニアとは、背骨と背骨の間にあるクッションの役割をしている椎間板の中にある随核が飛び出し神経を圧迫するため痛みやしびれが出る状態のことを言います。

いわゆる神経が圧迫されることで痛みやしびれが出るとされていますが異なる場合もあります。例えば、筋肉が固まってしまった結果痛みやしびれが出ている状態の方もいます。こういう状態を専門用語になりますが筋膜性疼痛症候群と言います。

このように神経が原因の場合や筋肉が原因の場合などがあります。

そんな椎間板ヘルニアになり痛みやしびれが出ている時に仕事や日常生活で気をつけて欲しい動作や姿勢があります。なぜ気をつけて欲しいのかと言うと理由は単純で痛みやしびれがひどくなったり長引くこと、せっかく良くなった状態が逆戻りすることなどが考えられるからです。

誰しも望んでそんなことになるわけではもちろんありません。ですが、ちょっとした動作、良いと思っている姿勢によって悪化してしまうことがあるのです。それで痛みやしびれが強くなってしまうともったいないですよね。

ではどういう動作や姿勢に気を付けておけば良いのかが気になるかと思います。そこで今回は、腰椎椎間板ヘルニアで痛みやしびれがある時に仕事や日常生活で気をつけて欲しい動作を紹介していきますのでぜひ覚えてもらえればと思います。

それでは始めますね。

スマホを見る姿勢

スマホを見る姿勢

腰の椎間板ヘルニアになった時に気をつけて欲しい動作・姿勢の1つ目はスマホを見る時の姿勢です。

これの何がイケナイの?って思うかもしれません。別に激しく体を動かしているわけではないですものね。でもですね、この姿勢をとり続けることが良くないんだと思ってください。もう少しくわしく説明しますね。

冒頭で腰の椎間板ヘルニアといっても、筋肉が原因の場合があるとお伝えしましたね。もう少し正確に言うと、腰やお尻の筋肉が固まって閉った結果痛みやしびれが出ている状態の方が結構たくさんいると思ってください。

そんな風に腰やお尻の筋肉が固まって痛みやしびれが出ている時にこの姿勢を続けると良くないんですね。なぜかと言うと、写真のような姿勢って上半身を起こしていますよね。つまり腰を少し反らしている状態。これが良くない。

なぜ良くないのか?腰を反らした姿勢を続けると、痛みやしびれの原因になってしまっている腰やお尻の筋肉にとっては簡単に言うと負担なのです。だからイケナイ。この姿勢をとり続けてしまうと、固まっている筋肉がさらに縮んで固まってしまうと思ってください。

だから続けているといつか悪化することが考えられるわけです。

やろうと思えばもちろんできる簡単な姿勢ですよね。でも、ジワジワと腰やお尻の筋肉を痛めつけているのと同じ状態になっているのです。そう考えるとちょっと怖いでしょ。なので、スマホを見るのはもちろん構いません。ただ見るのであればイスに座ってみましょうね。

これが1つ目。

座る時の姿勢

座る時の姿勢

気をつけて欲しい動作や姿勢の2つ目は座る時の姿勢です。

こういう写真を見せてしまうと、こんな風にいわゆる姿勢正しく見た目にも綺麗な座り方をしないといけないんだと思うかもしれません。ですがそれは間違いです。そうではなく、座り方はちょっと乱暴な言い方ですが何でもOK。

むしろ、痛みを我慢してまで写真のような座り方をすることが良くないということ。もちろん、写真のような座り方をすることで楽なら写真のような座り方で構わないんですよ。ですが、姿勢正しくしなきゃと思って無理をして写真のような座り方をするのが良くないということ。

正しい姿勢かどうか、見た目に綺麗かどうかは痛みやしびれがある時においてはじゅうようなことではないのです。そうではなく、楽かどうかの1点で判断してください。ですから、たとえば椅子に浅く腰掛けてダラッとした座り方が楽ならそれでいいです。

もちろん、そういう座り方で痛みがでるならダメですよ。でも、見た目には良くない姿勢の座り方だとしても、痛みやしびれを少しでも楽に感じるなら問題ありません。仕事中はちょっと無理かもしれませんが、家にいる時はどんな座り方でも楽ならOK。そう思ってもらって構いません。

痛みを我慢するのではなく、どうすれば少しでも楽に座っていることができるか?この基準で考えるようにしてみてくださいね。

これが2つ目。

前にかがむ動作

前かがみ

気をつけて欲しい動作や姿勢の3つ目は前にかがむ動作です。

朝起きて顔を洗う時に前かがみになりますよね。この動作をする時に気を付けないと腰やお尻に痛みがはしることがあります。なので、前かがみになる時はそーっとゆっくり体を動かすようにしたり、壁に手をついて支えながら前かがみになると良いですね。

こう言うと、そんなことは言われないくても分かってるよ!

そんな声が聞こえてきそうですね。ただ、そう思っている方は大丈夫なんですよね。なぜなら、今ご自身が痛い思いをしているから言われなくても気を付けていらっしゃるから。

問題は、痛みやしびれが大分良くなってきた方です。こういう方が悪いわけではありませんよ。そうではなく、大分良くなったために痛みを忘れていることがあるわけです。そして、痛かったことを良い意味で忘れてしまっていて、サッと前かがみの動作をとってしまう。

その結果、腰からお尻、足にかけてズキーンと痛みやしびれがはしってしまう。こういうことってね結構あるんですよ。そしてご本人もマズイって思うわけですが時すでに遅し。せっかく良くなっていた痛みやしびれが逆戻りしてしまうんですね。

こうなると本当にもったいない。もちろん、わざとではないですから仕方がないんですがわざとではないから余計にもったいなく感じてしまう。

なので、忘れてしまうのは仕方がないのですが、痛みが完全に良くなるまではまだ痛みが残っているんだということを常に覚えておいてご自身に言い聞かせるようにしてもらえればと思います。

これが3つ目。

体を起こす

持ち上げる

気をつけて欲しい動作や姿勢の4つ目は体を起こす動作です。

たとえば、駅のホームで電車を待っている時に荷物をしたに置いている。そして、電車が来たので荷物を取ろうとして前かがみになり、荷物を持って体を起こす。この動作に気をつけて欲しいのです。先ほどとは逆のパターンですね。

これも気を付けないとズキッと痛みがはしることがあります。

そしてこれも先ほどと同じで、痛みが強い時は気をつけるから大丈夫なんですね。問題は同じく痛みやしびれが大分楽になった人の場合です。痛みやしびれが軽くなったのでそのことを忘れてしまい、前にかがんだ後スッと体を起こそうとしてしまう。

痛い時ならゆっくり体を起こしたり、どこかに手をついて支えながら体を起こそうとします。ですが痛みが軽くなると途中までは楽にできてしまう。だから、勢いよくやってしまうと痛みがでてしまう場合があるんですね。これも同じく本当にもったいない。

なので、下にあるものを拾って体を起こすような動作をする時は、とにかくゆっくりどこかに手をつきながら行うと良いですね。

これが4つ目。

最後に

仕事や日常生活で気をつけて欲しい動作や姿勢を紹介してきました。

どれもついやってしまいがちなことだったのではないかと思います。そして、ついやってしまいがちだからこそ、悪化や逆戻りを避けるためにも気をつけて欲しいわけですね。

ちゃんと良くなるまでは、こういったことを覚えておいてもらえればと思います。

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