腰椎分離すべり症になり、腰からお尻、足にかけて痛みがある。
朝起きた時、歩いている時、長時間立ったままや座ったままでいる時。こういう時に痛みが出てくるので仕事や日常生活で困ることがとにかく多い。
毎日痛みがつらいので、病院でもらった湿布を貼ったり痛み止めの薬を続けてちゃんと飲んでいる。それにもかかわらず痛みが一向に良くなってくれない。
こうなると誰でも当然、何でかな?どうしたらいいのかな?って考えたり不安になりますよね。
そこで、自分でも何かできることをやってみようと思って始める方は多いのではないでしょうか。いわゆるセルフケアということですね。セルフケアに取り組むこと自体はとても良いことですしおすすめです。
ですが、これは仕方がないことではありますが、セルフケアとして取り組んでいることの中には良いと思っていることでも、実はやってはいけないことを一生懸命やってしまっている場合があります。やってはいけないことを一生懸命やるわけですから当然痛みは良くならないし、良くなるどころか逆に悪化してしまうことも。
知らずのうちにやってはいけないことを一生懸命やってしまっているなんて誰でも嫌ですよね。
ただ、こういうことは事前に知っておけば避けることができる問題です。なので今回は、腰椎分離すべり症の痛みが良くならない時にセルフケアとしてやっても良いことは何か?逆にやってはいけないことは何か?について解説をしていきますのでご参考ください。
腹筋・背筋は良いこと?ダメなこと?
腰椎分離すべり症で痛みがある時のセルフケアとして腹筋・背筋はやっても良いことでしょうか?それともダメなことでしょうか?どちらだと思いますか。ちょっと考えてみてください。
正解は、やってはいけないです。なぜかという理由を解説しますね。
腰椎分離すべり症の痛みは筋肉が原因のことが多い
腰椎分離すべり症で痛みがある時に、腹筋や背筋をして鍛えてはいけない理由は痛みの原因が筋肉にある場合が多いからです。
腰椎分離すべり症というと、神経が圧迫された結果痛みが出るとされています。実際に神経が原因野方もいますがすべての方で神経が原因かというと違います。筋肉が固まってしまった結果筋肉が原因の痛みが出ている方もいるのです。
筋肉が原因の痛みのことを専門用語で筋膜性疼痛症候群といってちゃんと名前があります。簡単に言うと筋肉がケガをして痛みの原因になっていると思ってもらえば分かりやすいでしょうか。
そんな状態の時に、たとえ腹筋や背筋といった自重の筋トレだとしても続けることによって筋肉に負荷がかかってしまうことには変わりありません。手をケガして切り傷がまだある時に、手を使うことをすると傷口が広がってしまいますよね。理屈はこれと同じ。
なので、やろうと思えば腹筋や背筋程度ならできると思います。ですが、何回・何セットのような形で行ってさらに何日間も頑張って継続する。これは自分で自分の体を痛めつけているのと同じこと。
だから腹筋や背筋といってもやってはいけないということになるのです。
お風呂で温めるのは良いこと?ダメなこと?
腰椎分離すべり症で痛みがある時のセルフケアとしてお風呂で体を温めることはやっても良いことでしょうか?それともダメなことでしょうか?どちらだと思いますか。またちょっと考えてみてください。
これはやっても良いことです。その理由を解説しますね。
筋肉が原因なら温めるのは良いこと
先ほど、腰椎分離すべり症の痛みは筋肉が固まってしまった結果筋肉が原因の痛みが出ていることがあるとお伝えしました。こういう状態の時は筋肉を温めてあげることは良いことです。なぜなら、温めることで固まった筋肉が少しかもしれませんがゆるむからです。
実際に、お風呂上がりは痛みが少し楽に感じることが多いという方はいると思います。そういう場合は筋肉が原因。温まることで筋肉がゆるんだ結果ですね。こういう方は普段どおりで構いませんのでお風呂で体を温めるようにしてみましょう。
いつもはシャワーだけという方でも湯船につかるのがどうしても嫌ということでなければ湯船につかるようにしてみてください。痛みが軽くなることもあるでしょうし、体全体の疲れも取れますよね。
なので、温めることは良いことになります。
ウォーキングは良いこと?ダメなこと?
腰椎分離すべり症で痛みがある時のセルフケアとしてウォーキングはやっても良いことでしょうか?それともダメなことでしょうか?どちらだと思いますか。またちょっと考えてみてください。
これはダメなことです。その理由を解説しますね。
ウォーキングは治すためのものではない
腰椎分離すべり症で痛みがある時に、ウォーキングをしてはいけない理由は今までと同様筋肉が原因で痛みが出ていることがあるからです。
ウォーキングなんてハードな運動でもないしなぜダメなのか?と思うかもしれません。ですが、ウォーキングって5~10分歩くというようなものではありませんよね。30分とか1時間ほど歩くと思います。
こういうことを何日も継続してしまうのは、痛みの原因になっている筋肉にとっては負担になります。ですから、頑張って続ければ続けるほど筋肉にとってはマイナスになります。
それに、そもそもウォーキングって痛みを治すためにするものでしょうか?違いますよね。健康な時であればウォーキングは良いことですよ。ですが、痛みがある時に痛みを治すためにとか、痛みを我慢しながら取り組むことではないのです。
歩かないと筋力が落ちそうで心配。こういう方もいるでしょう。でもご安心を。普段の生活や仕事の時などで歩いていればそれでもう十分です。ですから必要以上に時間を作って歩く必要はありません。
必要な時に歩くことはもちろん構いません。ですが、それ以外はリラックスした状態で過ごすのが体にとっては良いですね。
お尻のストレッチは良いこと?ダメなこと?
腰椎分離すべり症で痛みがある時のセルフケアとしてお尻のストレッチはやっても良いことでしょうか?それともダメなことでしょうか?どちらだと思いますか。またちょっと考えてみてください。
これは良いことです。その理由を解説しますね。
お尻の筋肉は痛みの原因になりやすい
腰椎分離すべり症で痛みがある時にお尻のストレッチは良いことです。なぜなら、お尻の筋肉は特に痛みの原因になりやすいからです。
お尻の筋肉が固まってしまった場合、お尻だけではなく腰や足の痛みの原因にもなります。お尻と腰や足って場所が離れているのでは?こう思った方も多いかもしれません。ですが、そんな風に離れた部分に痛みが出るのが筋肉に原因があって痛みが出ている時の特徴の1つ。
だからお尻のストレッチ自体はお尻にも良いことだし他の部分にとっても良いということが言えます。
そう言われても具体的なストレッチの方法が分からないんだけど。そんな場合は、動画でいろいろなストレッチ方法を紹介していますのでご参考ください。ただし、ストレッチ自体は良いことですが、やり過ぎないように気をつけてくださいね。
最後に
腰椎分離すべり症で痛みがある時に、やって良いこととダメなことについて解説をしました。せっかくセルフケアに取り組むのなら、体にとって良いことを始めるようにしてくださいね。