腰椎分離すべり症になり腰やお尻、足にかけて痛みやしびれがある。
例えばこんな時に、筋トレでもしたほうがいいのかな?嫌やっぱりやめておいた方がいいのでは?と迷ったことはありませんか。
分からないことがあると、痛みやしびれはもちろんつらいですがそれに加えて不安になったりストレスも増えたりしますよね。
そこで今回は、腰椎分離すべり症に関するQ&Aということをテーマにして過去にいただいたことがあるご質問について解説をしたいと思います。
それでは始めますね。
筋トレしたほうがいいですか?
まず1つ目は、筋トレはしたほうがいいですか?というご質問。
痛みやしびれがあるので、筋トレでもして鍛えれば良いのではと考える方は多いです。お気持ちはよく分かりますが、痛みやしびれを治すために筋トレはしなくてもいいです。むしろやってはいけないと思ってください。
なぜかと言うと、腰椎分離すべり症といっても筋肉が固まった結果痛みやしびれが出ていることがあるからです。
腰椎分離すべり症は神経が圧迫された結果痛みやしびれが出るとされています。しかしすべての方で神経が原因かというと違います。筋肉が原因の方もかなりいます。筋肉は固まってしまうとかなり強い痛みやしびれの原因になってしまいます。こういう状態を専門用語で筋膜性疼痛症候群といってちゃんと名前がついているんですね。
簡単に言うと、筋肉の状態が悪いということ。そんな筋肉の状態で筋肉に負荷をかける筋トレをすると症状がひどくなることが考えられます。だからやらなくてもいいし、むしろやってはいけないということですね。
これが1つ目のご質問。
楽な寝方はありますか?
2つ目は、楽な寝方はありますかというご質問。
日中歩いたりする時も痛むけど、夜寝る時も痛くてなかなか寝付けない。だから楽な寝方はないのかということですね。
この場合は横向きで寝ると楽なことが多いです。
大事なポイントが3つありますので順番に説明しますね。
ポイント1
痛む側を上にして横になるのが良いです。例えば右側の腰やお尻が痛むなら写真のように右が上になるように横になるのが良いですね。左が痛むなら当然左を上にしてみてください。
ポイント2
腰や背中を少し丸めて寝てみてください。痛む側を上にしてさらに腰や背中を少しでいいので丸くする。そうすることで楽に感じる方は多いです。
ポイント3
痛い側を上にして横になり、腰や背中を少し丸めると確かに楽。でもまだちょっと痛いとか、足の位置がしっくりこない。そんな時はひざとひざの間にものをはさむと良いです。たとえば、折りたたんだバスタオルとかクッション、もしくは抱き枕でも良いかと思います。
はさむことによってさらに楽に感じるとか、足の位置もしっくりくるようならちょうど良いものをはさむようにしてください。
補足
腰椎分離すべり症で痛みやしびれがある時の楽な寝方についてはこちらの動画でも詳しく解説をしていますのでご参考ください。

ヒールの高い靴を履いてもいい?
3つ目は、ヒールの高い靴を履いてもいいですかというご質問。
これは体の状態によります。基本的に腰椎分離すべり症になっている方にとってヒールの高い靴は良くありません。なぜなら、かかとが高くなることで反り腰になってしまうからです。
なので、かなりまだ痛みやしびれが強いとか、ヒールの高い靴を履くとすぐ痛みやしびれが強くなってくるようなら履いてはいけません。
痛みやしびれは確かにまだ残っているが大分良くなった。こういう方なら履いても構いません。洋服に合わせないといけない場合や、おしゃれとして履きたい場合もあるでしょう。なのでかなり良くなったのであれば履いても良いですね。
ただし1点大事なことがあります。
それは、楽になった方であっても、ヒールの高い靴を履いた日は家に返ってから必ず腰やお尻の筋肉をケアしましょうということ。一日腰やお尻の筋肉にとって良くない状態で過ごしたわけです。痛みやしびれが増してないとは言え、体にとっては少し負担になっているはず。なのでケアをしましょうということですね。
ケア方法はストレッチが良いです。具体的なストレッチ方法については動画で紹介していますのでご参考ください。
最後に
腰椎分離すべり症に関して過去にいただいたご質問を解説してきました。分からないことがあると心配になるかと思います。今回は3つだけでしたがご参考くださいね。