腰椎分離すべり症になり、腰やお尻、足にかけて痛みがある。
日中歩く時も痛むけど、それと同じくらい夜寝る時も痛む。一度眠ってしまえばとりあえず朝まで目を覚ますことはないけれど、眠るまでの時間が痛くてつらい。これだけ何とかならないのかな?とどうしても思ってしまう。
こういう方は多いと思います。
ただ、腰椎分離すべり症になった時、すべての方でとは言い切れないのですが多くの方にとっては楽な寝方がちゃんとあります。完全に痛みがゼロというわけではありませんが、ちょっとした工夫をするだけでいつもより寝やすくなるかと思います。
じゃあどうすればいいのか?ってなりますよね。
そこで今回は、腰椎分離すべり症になって夜寝る時も痛むという場合の楽な寝方について解説をしてますのでご参考ください。
それでは始めますね。
楽な寝方はどんな寝方か?
腰椎分離すべり症になった時の楽な寝方は、写真のように横向きになって寝るということになります。ポイントが3つありますので順番に解説しますね。
ポイント1 痛む側を上にする
ポイントの1つ目は、痛む側を上にして横になって寝るということです。
たとえば、右側の腰やお尻に痛みがあるなら右側を上に、左が痛むなら左を上にしてみてください。写真の場合は右を上にしていますので、右が痛むという方はまず写真のような姿勢を真似してみてくださいね。
これが1つ目のポイント
ポイント2 腰を少し丸くする
ポイントの2つ目は、腰を少しでいいので丸くするということです。
腰だけではなく気になる方は背中も含めて丸めてみてください。丸めることで少し楽に感じる野であれば丸めたまま寝てみましょう。特に大きく変わることがないし、丸めない方が快適という方は丸めずそのままで構いません。ただ、丸めることとは逆に反らないようにはしてくださいね。
これが2つ目のポイント
ひざの間に枕などをはさむ
ポイントの3つ目は、ひざの間に枕などをはさんでみるということです。
痛い側を上にして、腰を少し丸くする。こういう寝方をすると確かに楽だけど、足の位置がちょっと気になるという方もいるかもしれません。そんな時は、ひざとひざの間に折りたたんだバスタオルやクッション、もしくは抱き枕のようなものをはさんでみてください。
そうすることで足の置き場がしっくりくるとか、より痛みを楽に感じるようならちょうど良い厚さのものをはさんで寝てください。
特に何もはさまなくても大丈夫だし十分楽という方はそのままでOKです。
これが3つ目。
なぜ、横になると楽なのか?
先ほど楽な寝方を紹介しました。実際にやってみると確かに楽になる。でも、そもそもなぜこういう姿勢で寝ると楽になるのかな?そう思った方もいるかもしれませんね。ここからは、先ほど紹介した姿勢になるとなぜ楽に感じるのかという理由を解説します。
固まった筋肉が痛みの原因だから
先ほど紹介した姿勢になると楽に感じるのは、腰椎分離すべり症の痛みの原因が固まった筋肉にあるからです。腰椎分離すべり症は神経が圧迫された結果痛みが出るとされています。実際に神経が原因の方はいます。ただ、すべての方ではありません。筋肉に痛みの原因がある方もいるのです。
筋肉は固まってガチガチの状態になると筋肉そのものが痛みの原因になります。こういう状態のことを専門用語で筋膜性疼痛症候群といってちゃんと名前がついているんですね。
こういう時は先ほどの姿勢をすると楽になります。
なぜかと言うと、先ほどの姿勢になることで固まって痛みの原因になっている筋肉が少し伸ばされるからです。つまり、寝方によって若干固まった筋肉がゆるんだじょうたいになるということ。だから少し痛みが楽になるのです。
今回紹介した姿勢で言うと、腰やお尻の筋肉が少し伸ばされることになります。だから、痛い側を上にして腰を少し丸めて横になって寝ると楽になるわけですね。
これが、楽になる寝方の理由です。
横向きで寝ると楽になるなら
腰椎分離すべり症で痛む時に、痛い側を上にして横になって寝ると楽。こういう場合は神経ではなく筋肉が痛みの元になっています。筋肉が原因で痛みが出ているということは、いわゆるセルフケアとしていろいろできることがあります。
温める、マッサージをする、ストレッチで伸ばすなど。
いろいろある中で最も簡単でおすすめなのはストレッチということになります。筋肉が原因なので、原因になっている筋肉をストレッチで伸ばしてゆるめてあげる。これが対策になるということですね。
具体的なストレッチ方法については動画で紹介していますのでご参考ください。もし可能であればストレッチはお風呂上がりがやりやすいと思いますので入浴後に行ってみてください。そして、ストレッチが終わったらそのまま今回紹介した楽な寝方で寝てください。
最後に
腰椎分離すべり症で痛む時の楽な寝方について解説をしました。筋肉が原因というのは意外に思った方も多いかもしれません。ですが、横になって寝ると楽なら筋肉が原因というのが事実。なので、横になって寝ると楽なら、寝方に加えて最後に紹介したストレッチにも少しずつでいいので取り組んでみてくださいね。