腰痛が続く方に知って欲しい痛みの原因と具体的なストレッチ方法

腰痛 腰痛

腰痛が続いているので自分でも何かできることはないかな?と思っている。

多くの方が一度は経験があると言われる腰痛。そんな腰痛が続くとつらいし困りますよね。

この腰痛に対して、湿布を貼ったりコルセットを巻いたり、他にも薬を飲んだりしている方もいるかもしれません。

そういった対策も間違いではありません。ですが、慢性的な腰痛には実は筋肉のストレッチをしてあげることが対策になる場合の方が多いと思ってください。

なぜなら、腰痛の原因が筋肉が固まってしまっていることにある場合が全体で見ても多いからです。

ではなぜ、湿布や薬よりもストレッチが対策になることが多いのか?そして具体的にストレッチとはどのようにすれば良いのか?について解説をしていきますのでご参考ください。

それでは始めますね。

腰痛の原因は何?

腰痛

まずは腰痛の原因から見ていきましょう。何が原因で腰が痛くなるのか?ということですね。

原因としてはいろいろありますが、主なものをまずあげてみます。

  1. 筋肉
  2. 神経
  3. 炎症
  4. 内臓

順番にそれぞれ解説をしていきますね。

筋肉が原因の腰痛

腰痛

まず1つ目は、筋肉が原因の場合。

比較的イメージしやすいかもしれませんね。筋肉は固まってガチガチになってしまうと筋肉そのものが強い痛みの原因になります。

腰痛の場合は、腰だけではなくお尻やお尻の外側、股関節周りなど腰以外の筋肉が固まってしまった結果腰に痛みが出ていることも多くあると思ってください。

これがまず1つ目。

神経が原因の腰痛

2つ目は、神経が原因の場合。

椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症などで神経が圧迫された結果腰に痛みが出ている状態ですね。ただ、実際にはMRIの検査で神経が圧迫された状態が写っていても本当に神経が原因の方は少ないです。

そして実はこういう場合でも根本的な原因が筋肉にあることが多いのも事実。

なので、神経が原因で腰に痛みが出ている方はもちろんいますがすべてではないということを覚えておいていただければと思います。

これが2つ目。

炎症が原因の腰痛

腰痛

3つ目は、炎症が原因の場合。

人間の体というのは、体の中で炎症が起きるとそれに伴って痛みが出るという仕組みになっていると思ってください。炎症というのは、体の中で熱を出しているような状態と思ってもらうと分かりやすいでしょうか。そして、腰痛の場合もこの炎症が原因で痛みが出ていることはあります。

分かりやすい例で言うと、すべての場合ではありませんがいわゆるギックリ腰による痛みは炎症と筋肉が原因の痛みが同時に出ていることが比較的多くあります。

また、お風呂に入って湯船につかっている時や、お風呂から上がるといつも腰がズキズキとうずくように痛むような場合も炎症による痛みが出ていることが考えられます。要するに温まると炎症も強くなり痛みも増してしまうということですね。

これが3つ目。

内臓が原因の腰痛

4つ目は、内臓が原因の場合。

内臓になんらかの疾患がある時に、腰に痛みを感じるような場合ですね。腰の上の方が痛む時に胃が悪いのかな?と思ったことがある方は多いのではないでしょうか。

実際に胃に原因があるかどうかは別として、そういう場合のことですね。

ただ、実際に内臓に原因があって腰が痛む場合は基礎的な疾患がない状態の方にとってはほとんどないでしょう。

なぜなら、もし本当に内臓に原因があって腰に痛みが出ているのであれば、まずその内臓の病気がもっとひどく出るはずです。分かりやすく言うと食欲がないとかですね。

基礎疾患があって腰に痛みが出る場合は、もちろんその基礎疾患にもよりますが重篤な症状の場合もありますのでご自身で認識がある場合はすぐに担当の先生を受診しましょう。

湿布や薬を続けても腰痛が治まらない理由

湿布

腰痛の原因について見てきました。ここからは、その腰痛に対して湿布や薬を続けても治まらないのはなぜかについて解説を続けますね。

この場合の理由は、痛みの原因と対策としての湿布や薬の組み合わせが間違っているからです。

痛みの原因と対策の組み合わせとはどういうことかというと、例えば、お腹が痛い時は腹痛に作用がある薬を飲みますよね。これは正しい。でも、お腹が痛い時に目薬をさすというのは痛みの原因と対策としての薬の組み合わせは間違いですよね。

腰痛の場合もこれと同じ。

先ほど痛みの原因は複数あることを見てきました。このうち、湿布や薬と組み合わせとして正しい痛みの原因は何かというと炎症や神経が原因で痛みが出ている場合です。

湿布は消炎鎮痛剤なので炎症が原因の腰痛には作用があります。また、痛み止めの薬の中にも消炎鎮痛剤はありますので同じく炎症が原因なら作用があります。

痛み止めの薬には神経が原因の痛みに対して作用があるものもあります。神経が原因の腰痛ならそういった薬なら作用があるということですね。

ここまでは原因と組み合わせが正しい場合。

では筋肉に原因があって痛みが出ている場合はどうでしょうか?筋肉が原因の場合は筋肉が固まってしまった結果痛みが出ているということをお伝えしました。そしてこの状態の時に必要なことは何かというと固まって痛みの原因になっている筋肉がゆるんで元の状態に戻ること。

湿布や薬には、良い・悪いではなく残念ながらこの固まった筋肉をゆるめる作用が元からありません。だから、湿布や薬を続けても痛みが治まらないということになるのです。逆に考えると、湿布や薬を続けても腰痛が治まらないなら、今のあなたの腰痛は筋肉が固まったことによって出ている状態ということになります。

こんな場合は筋肉に原因がある腰痛

腰痛

湿布や薬について見てきました。ただ、そう言われても自分の今の腰痛は本当に筋肉に原因があるのかどうかはやっぱりよく分からない。そう思う方も多いでしょう。そこで、こんな状態なら腰痛の根本的な原因は筋肉が固まったことにあると考えられる例をいくつかあげてみます。

ご自身の状態と比べていくつ該当するかチェックして数えてみてください。

  1. 朝起きた直後が痛い・重だるい
  2. 洗顔時に前かがみになると痛む
  3. 前かがみから体を起こそうとすると痛む
  4. 腰を反らすと痛む
  5. 立ったままでいるとだんだん腰が痛くなる
  6. 座ったままでいると腰が痛くなる
  7. イスから立ち上がる時に痛む

他にもいろいろありますが、これらのうち1つ以上に該当するようなら今の腰痛の原因は筋肉が固まったことにあると考えられます。

腰痛の原因になる筋肉はここ

筋肉が原因の痛みについて大分ご理解いただけたのではないでしょうか。

ここからはより具体的にどこの筋肉が腰痛の原因になることが多いのかを見ていきましょう。

写真をご覧ください。

腰痛の原因

女性がうつ伏せになっている写真です。腰とお尻にバツ印を付けているのがお分かりいただけるかと思います。

もう1枚ご覧ください。

腰痛の原因

先ほどと同じ女性ですが、今度は仰向けになっている状態。そして、股関節辺りにバツ印を付けているのが同じくお分かりいただけるかと思います。

こういった部分の筋肉、つまり腰、お尻、股関節周りの筋肉が固まってガチガチになってしまうと腰痛の原因になることが多いと思ってください。

ただ、腰やお尻の筋肉が腰痛の原因というのはイメージできるけど、股関節周りの筋肉が原因になるというのは腰から場所が離れすぎているのでイメージしにくい。こう思った方もいるかもしれません。

ただこのように場所としてはかなり離れていても、痛みの原因になることがあるのが筋肉に原因がある痛みの特徴の1つと思ってください。参考までに他の例としては肩甲骨の間辺りの筋肉が固まった結果腰に痛みが出るということもあります。

筋肉が原因の腰痛に対してのストレッチ

筋肉が固まったことが腰痛の原因になるということはご理解いただけたかと思います。では、そんな時は何をすれば良いのか?簡単なこととしてはストレッチで固まった筋肉をのばしてあげるということですね。

具体的なストレッチ方法についてはこちらの動画で紹介をしていますのでご参考くださいね。

最後に

腰痛の原因や対策としてのストレッチについて解説をしてきました。

原因はいろいろあっても、実は筋肉に原因がある方が多いということはお分かりいただけたでしょうか。そしてそんな場合は湿布や薬を続けてもダメだということも。

専門的なことになるので原因と対策の組み合わせについてはちょっと難しいかと思います。ですが、筋肉に原因がある状態なら、まずは少しずつで良いですから無理のない範囲でストレッチから始めてもらえればと思います。

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